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中小企業経営のための情報発信ブログ508:本の紹介 BCG戦略コンセプト

今日もブログをご覧いただきありがとうございます。今日は、水越豊著「BCG戦略コンセプト」(ダイヤモンド社)という本を紹介します。 BCGはボストンコンサルティンググループの略称で経営戦略に特化した世界最初のコンサルティングファームです。 新型コロナの影響で、経済の不況が長期化し、経営環境の厳しさが増している昨今、企業の経営者には巡り合わせの悪さや不運を嘆くよりも独創的な施策を講じた事態を打開すべく行動を起こすことが必要です。現代のように変化が激しく何が正解か分からない時代には、先行企業に追随し真似ようとしても、それが正しいとは限りません。自分の頭で考えて自分なりの独自の切り口を見つけそこから切り込んでいくしかありません。そのための深い示唆や多角的な視点などを与えてくれるのが戦略コンセプトです。 BCGは経営戦略コンサルティングを主業務としながら、ユニバーサルに通じる普遍的理念の追求も行い、「経験曲線」「PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)」など経営学をかじったことのある人なら聞いたことのある多くのコンセプトを生み出しました。 この本は、こうしたBCGが打ち出した戦略コンセプトの中から、戦略経営の全体像を描き、最終的には3つの視点から、6つのコンセプトを取り上げ紹介しています。 1.競争優位の6つの視点  これまでの日本の経営戦略は「それなり」戦略、つまり戦略はそれなりに他社並みのものを作って、後は現場改善の積み重ねでうまくいっていました。しかし市場の成長は何十年も前に止まり「それなり」経営では生き残ることはできなくなっています。そこで「ならでは」戦略、つまりわが社
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中小企業経営のための情報発信ブログ279:競争戦略論Ⅰ

今日もブログをご覧いただきありがとうございます。今日は、マイケル・E・ポーター著「競争戦略論Ⅰ」(ダイヤモンド社)を紹介します。ポーターの経営論については何度も取り上げていますが、本の紹介は初めてです。ポーターは、本書の日本語版への序文で「1987年、『国の競争優位』を執筆する際には数ヶ月間、日本で暮らしたこともある。私は日本から多くを学び、自身の思索において日本から多大な影響を受けている。今、日本は岐路に立たされている。従来のアプローチはもはや通用せず、国として進むべき新たな方向も明確ではない。本書『競争戦略論』に収められた論文は、日本企業と日本政府が新たな一歩を踏み出す上で必要な手がかりを、多少なりとも提示している」と書いています。日本語版が出版されたのは1999年で今から23年前です。日本は未だに岐路に立ち、日本企業も日本政府も進むべき方向を見つけられていません。ポーターの理論は未だに色あせず、十分に役に立つものと思います。 この「競争戦略論」はポーターの論文を集めたものであり、その論文の大半がハーバード・ビジネス・レビューで発表されたものです。「競争戦略論Ⅰ」では、企業にとって競争と戦略がどのような意味を持つかについて論じた論文が集められています。 第1章 「競争要因が戦略を決める」  この論文は、ポーターの最も古い論文であり、初めて実務家への働きかけを試みたものです。ある事業における企業の業績は、①その事業のすべての企業の平均的な業績と②その企業の業績が業界の平均を上回っているか下回っているかという2点に分けて考えることができます。この論文では、最初の部分、業界の平均
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