多言語対応のサイト制作

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IT・テクノロジー
ホームページ作りが流行った2000年代初期は、比較的日英語対応のサイトが多かったと思います。日本特有のWEBサービスがまだ未発達だった頃の方が外国語対応していたのも何だか不思議です。

WordPressの場合

WEB開発の仕事をする中で何度か多言語対応をしましたが、基本的にJoomla!でやっていました。WordPressのプラグインを用いる方法もありますが、運用が始まると色々と課題が出てきました。

ページ編集画面に多言語用フィールドを追加したり、言語タグを利用するようなやり方だけだと、コンテンツの管理者の負荷が非常に高くなります。
言語別にページのテーマを変えたい、このメニュー配下だけは言語別にテンプレートを変えたいという場合、他プラグインの仕様との兼ね合いで更に管理が複雑に。

勿論更に便利に多言語コンテンツを管理できるプラグインも出てきているかと思いますが、WPのコア機能の外にそれを任せるリスクも考える必要があります。

Joomla!の場合

そういった点を意識せず、メニュー、ページ、テンプレートとは独立して言語を標準機能で管理できるのがJoomla!の良い点です。

具体的な特徴を挙げると以下になります。

1)組み込みの多言語サポート:
Joomla!はコア機能として多言語をサポートしているので、追加の拡張機能やプラグインをインストールすることなく多言語対応のウェブサイトを構築することができます。

2)言語オーバーライド機能:
Joomla!の言語オーバーライド機能を使用すると、特定の文字列やフレーズの翻訳を簡単にカスタマイズできます。これにより、特定の言語のニュアンスや意味合いに合わせた翻訳を提供することができます。

3)言語フィルタプラグイン:
訪問者のブラウザ言語や選択した言語に基づいて、適切な言語のコンテンツを自動的に表示することができます。

4)関連アイテム機能:
異なる言語のコンテンツ間のリンクを簡単に設定することができます。これにより、ユーザーはページ上の言語切り替えボタンを使用して、同じコンテンツの異なる言語バージョンに簡単にアクセスできます。

5)拡張性:
Joomla!のエコシステムには多くの拡張機能やテンプレートが存在し、それらの多くが多言語対応をサポートしています。

6)アクティブなコミュニティ:
Joomla!には活発な開発者とユーザーコミュニティがあり、多言語対応に関する情報やサポートを簡単に見つけることができます。

7)SEO対策:
Joomla!の多言語対応機能は、SEOにも配慮されています。言語ごとのURL構造が最適化されており、検索エンジンが異なる言語バージョンのコンテンツを正しく認識できるようになっています。

まとめ

サイト全体の目的に合わせてCMSを選定すればよいと思いますが、コストをかけず多言語サイトを構築したい場合、Joomla!の選択肢は悪くないと思います。海外では多言語サイトはJoomla!で構築するという事例は少なくありません。ご参考まで。


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