登場人物の気持ちを読む その2

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 国語の読解は漠然としたもの、雲をつかむようなものと思われている方が多いと思います。
また、読書をしないと読解力は身につかないと思われている方も多いと思います。
 もっとも、ある程度の読書は必要だと思います。それは読解力を身につけるためと言うよりも、時間内に読みきる技術を身につけるためです。
一昔前は学校に行っているだけで朗読する技術は自然と身に付きましたが、最近は中学受験をする子でも、まともに音読できない子が増えています。

 国語で得点するためには、絶対に語彙力が必要になります。皆さんもわかっているはずなのですが、とにかく後回しにされてしまいます。
語彙力がほとんどない状態でいくら問題を解いても、全く力は付きません。ただ適当にクイズをやっているだけです。

 次に、こういう場面では『こういう気持ちになる』というパターンを覚えます。このパターンの組み合わせで物語文は出来上がっているので、このパターンを覚えてしまえば数学の公式や法則のように解けます。物語文の読解は気合いと根性でやるものではなく、ある程度機械的に解けてしまいます。もちろん最難関校になれば、この法則を外してしたり、書きにくくしてきたりしますので、その対策は必要になります。

 最後に、記述力(読みとったことをまとめて、わかりやすくシンプルに表現する力)が必要です。これは日頃の日常会話でも練習できます。最近は何を伝えたいのかがわからない子が増えています。きっと親が先回りして汲み取ってあげてしまうからなんだろうな、、、と思っています。日頃から主語、述語、目的語を意識させて、かつ論理的に話すように仕向けていれば、かなり変わってきます。私は授業の中でこのようにしています。

 私は小さい頃から全く人の気持ちがわかりませんでした。読書も全くしませんでした。夏休みの読書感想文ですら、映画化された小説の映画を見て書いていました(笑)。ある時に急にパターンに気がつき、それからはほとんどのパターンを暗記しました。
 また、当時の家庭教師の先生から、毎日天声人語を要約するように言われ、それをずーとやっていたところ、記述力も身に付きました。
 語彙力はテレビ、中吊り広告、街の中の看板などで気になったものを親に聞いたり、調べたりして覚えていった気がします。
 こんな私でも解けるようになるので、ぜひ皆さんも試してみてください!

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