こんにちは!
ロゴやイラスト制作のサービスを出品しているオノデラユズカオです。
今回はアイコンをご購入いただいた方、ご検討いただいている方のために、差分データの活用方法についてご説明したいと思います。
おえかきアプリの使い方、レイヤーの概念などを理解したい方にもおすすめです!
私が出品しているアイコン制作サービスでは、
表情を変えたり、感情を表現する記号をつけ足したり、手を動かしたり、衣装を着替えさせたりすることができる【差分】というデータも販売しています。
差分は1枚で「目、口、眉毛、涙やほっぺ、記号」を全てセットにしてもいいですし、
「目」「口」「眉毛」……とそれぞれバラバラに1枚ずつの差分として購入することもできます。
「目」「口」というようにパーツをバラバラにしておくと、
「普通の目」×「閉じた口」
「普通の目」×「開いた口」
「笑った目」×「閉じた口」
「笑った目」×「開いた口」
……というように、いろんな表情を組み合わせられるようになります。
また、「記号」の差分は記号単体にしておくことで、
他のキャラクターに組み合わせて使うことも可能になります。
例えばこちらの「キラキラ」記号を右のモンスターに組み合わせてみるとこんな感じです。
差分が多いほど、組み合わせの可能性が広がっていきます。
上のイラストの場合、
「ノーマルな表情」or「口を開けた表情」or「笑顔」
×「白いナース服」or「ピンクのナース服」
×「?の記号」or「!の記号」or「記号なし」
×「注射器を持たせる」or「注射器を持たせない」
の全ての組み合わせを計算すると、36通りになります。
「ノーマルな表情で白いナース服で『?』の記号を付けて注射器を持ったイラストデータ」
「口を開けた表情でピンクの『!』の記号を付けたイラストデータ」
「笑顔でピンクのナース服で注射器を持ったイラストデータ」など、
全ての組み合わせを1枚ずつデータにしてご購入いただくのは大変ですよね。
というわけで、psdデータを使って差分を自分で合成し、1枚ずつイラストデータを書き出す方法を以下に解説していきます!
普段イラストのデータを触らない方にとっては、
「合成??どうやるの??」
という感じですよね。
今回は、無料のお絵かきアプリ「メディバンペイント(MediBang Paint)」でのやり方をいちから丁寧に説明していくので、特別な機材がなくても誰でもできるようになります。
パソコン、スマホ、iPad、どれでも使うことができるので、まずは検索してインストールしてみてください。
iPadの画面で説明していきますが、スマホ版、PC版でも同じ機能はあるはずなので、対応させながらやってみてくださいね。
納品データを保存する
まず、ココナラで納品されたデータを保存します。
【アプリ版】
アプリの場合は「”ファイル”に保存」を選択して保存しましょう。
保存場所を訊かれますが、どこでも大丈夫です。
PC版のココナラの場合は「ダウンロードマーク」からご自身のPCフォルダに保存できます。
メディバンでデータを開こう
メディバンアプリでデータを開きます。
まずは「新しいキャンバス」→「他のアプリからインポート」を選択します。
先ほど保存したデータを選択して開きます。
ちなみに「画像を選択してインポート」でカメラロールに保存した画像を開くこともできます。
PC版なら「ファイルを開く」からデータを選択してください。
線画を抽出するか訊かれたときは「しない」でOKです。
差分データを追加する
レイヤーが全て含まれたpsdデータではなく、pngデータ形式のアイコンイラストのみ購入していて、
あとから【差分pngデータ】を追加で購入した場合もpsdデータのレイヤーとして追加することができます。
「レイヤー一覧」の上のところにある+ボタンから、「他のアプリからインポート」を選びます。
PC版のメディバンなら、「ファイル」から「画像をレイヤーとして開く」を選択してください。
保存した差分データを選択します。
今回は「汗」単体のpngデータを開きます。
これで差分pngデータをレイヤーとして追加することができました!
「ベース」のレイヤーと「汗」のレイヤーが2つある状態です。
psdデータは、このようにパーツごとに層を作ることができる「レイヤー」という機能があるデータ形式です。(pngデータはレイヤー情報のない1枚絵のデータ形式です)
先ほどまで2枚のpngデータでしたが、この時点ですでにpsdデータと同じ状態になっています。(保存前ですが)
レイヤー情報を残してpsdデータとして保存するときは、画像を閉じる時に「保存する」を実行すればメディバンアプリ上にデータが残ります。またいつでもメディバンアプリで画像を編集することができます。
差分レイヤーがセットになっているpsdデータをご購入いただいた場合は、
納品されたpsdデータを開くと最初からこんな感じで表示されます。
追加されている【差分パーツのレイヤー】が一覧になっています。
psdデータではそれぞれのレイヤーを表示させたりさせなかったりすることができます。
「デフォルト表情」のレイヤーを非表示にし、
「困る」レイヤーと「汗記号」レイヤーを表示させた状態です。
目のマークの部分をタップするだけで表示、非表示を変更できます。
このようにして差分レイヤーを組み合わせて自由に表情を作ることができます!
差分レイヤーの位置を動かす
もし差分パーツの位置が不自然だった場合、「移動ツール」を使って動かすこともできます。
差分レイヤーの合成の方法は以上です!
完成したイラストを保存しよう
完成したデータはいろんな場面で使いやすいようにpng形式で保存します。
横三本線のアイコンから、「png/jpg形式でエクスポート」を選びます。
「PNG(透過)」を選択して
「”ファイル”に保存」でOKです。
「画像を保存」にすればカメラロールに保存されます。
SNSなどでカメラロールから画像を選択して使いたい場合はこちらの方が使いやすいかもしれません。
PC版なら「ファイル」「名前を付けて保存」です。
※背景透過データを作りたい時は、
背景レイヤーを非表示にした状態で「PNG(透過)」を選んでください!
完成!!
背景が透明なデータなら、こんな感じでどんな背景にも合成することができます。
というわけで、差分データを組み合わせたイラストの作り方は以上です!
簡単に作れそうなイメージを持っていただけたでしょうか。
ぜひぜひ差分追加オプション、psdデータオプションもご活用くださいね。
購入後、何か分からないことがあればいつでもご相談ください。
※線画そのものを変形したり加筆修正することは「著作者人格権」に基づき禁じております。「著作権譲渡」が含まれる契約の場合でもNGです。
(簡単だからって勝手に新しい表情差分レイヤーを作ったり、アクセサリーを描き加えたりしちゃダメですよ!)
私が出品するサービスでは、色調補正とトリミングのみ自由です。
(線画オプションをご購入いただいた場合はご自身で色違いの作成も可能です。)
ご理解のほどよろしくお願いいたします。
楽しんで使っていただけたら幸いです!