こんにちは。
Biology SL/HLの指導経験がある桜井です。
このブログでは、IBのBiology SL/HLの過去問を紹介し、IB生の勉強をサポートしていきます。
「自分の解答を採点してほしい!」というご希望がありましたら、ぜひご依頼ください。
では今日は「生化学」について、やっていきましょう。
問題①
水の性質は何か。
A. 水は比熱容量が小さいので、熱エネルギーの増加が大きくても温度変化は小さい。
B. 水は非極性物質の溶媒として優れている。
C. 隣接する水分子間の共有結合が、水の特徴的な性質の原因である。
D. 水分子は凝集性が高く、木部(道管)での輸送に重要である。
問題②
ヒトの体がエネルギー貯蔵物質として、脂質と炭水化物の両方をもつ利点を説明しなさい。[2]
<答えはスクロールしてください>
<答え>
問題①水の性質は何か。
答え:D. 水分子は凝集性が高く、木部(道管)での輸送に重要である。
★解説
水分子は極性分子であり、分子同士が水素結合でつながっています。それにより以下の性質が見られます。
・凝集性:分子同士が引き合うため、表面張力など水がちぎれたり、こぼれたりしにくくなります。
・比熱容量が大きい
・融点や沸点が高い
問題②
ヒトの体がエネルギー貯蔵物質として、脂質と炭水化物の両方をもつ利点を説明しなさい。[2]
答え:
a.脂質は長期向けの貯蔵物質 or 炭水化物は短期向けの貯蔵物質/すぐに使えるエネルギー物質
b.脂質は水に溶けないので蓄えやすい or 炭水化物/糖は水に溶けるので血液で運びやすい
c.脂質は(1gあたりの)エネルギーが多い or 脂質は場所をとらない
★解説
1gあたりのエネルギー量は以下のようになっています。
・炭水化物:4kcal
・脂質:9kcal
動物は動く必要があるため、エネルギーをなるべく軽い状態で保持することが重要です。
逆に植物は動く必要はないため、デンプン(炭水化物)でエネルギーを蓄えています。
しかし、ヒトの脳など炭水化物のみをエネルギー源とする部分もあるため、両方をうまく使い分けています。
いかがでしたでしょうか?
ブログを読んでくださり、ありがとうございました!
次回もよろしくお願いします。