「三匹の子ブタ」に未来はあるか

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コラム
娘によく見せた映像の一つに三匹の子ブタがある。
他のウォルトディズニー映画に比べクラシックであったのと何より
私がこのお話しが馴染み深かったからにすぎない。
ご存じな方も多いはずである。
・・・三匹の子ブタ
子ブタ三兄弟はオオカミから逃れるための家を建てることにした。
長男子ブタ藁の家を、次男子ブタは木の家を、三男子ブタははレンガの家を銘銘に建てるのだ。
強くて悪いオオカミは藁の家をふーっと吹き飛ばす。長男は慌てて次男に家に逃げていく。オオカミはまたのふーっとを息を吹き、木の家も飛ばしてしまう。二匹の兄は末っ子ブタの家まで慌てて逃げる。オオカミはまたも飛ばしてやるとフーっと息を吹きかけるがレンガは飛ばない。「おかしいぞ?」そこで知恵を絞り、煙突から侵入しようとたのだった。末っ子ブタは先手を打っていた。熱い湯を煙突の下に沸かしておいたのだ。
まんまと罠にひっかかったオオカミは悲鳴を挙げ逃げていく・・
末っ子ブタのお陰で兄子ブタも命拾いをした。というのがお話しだ。
作品によってもっと過酷な結末もあるが・・
グリム童話の「三人兄弟」や「金のガチョウ」、共通しているのは三人。そして三番目が一番賢く、勇気とやさしさを兼ね備えている点だ。
私は恍惚感に漂った。
三兄弟の末っ子で、上二人は出来が良かった。
勉強もスポーツも、どれも兄や姉は学年トップ。反面私はというと、勉強も運動も鈍のまた鈍で、クラスのビリ。絵を描くことと歌うことぐらいしか
取り柄らしものはなかった。
だからか、「末っ子英雄伝」の三匹の子ブタなんぞを読むとふつふつと元気が湧いてくるのであった。
(いつかそうなれるかもしれない・・)
幼い私に夢と勇気をくれたのだった。
2022年日本の出生率は80万人を割った23年は更に減少。
スーパー少子化社会に突入したのだ。「危機感がある」と答えと「どちらかと言えば」と合わせると88%という数字の中、赤ちゃんを「生み育てやすいとは思わない」回答した人は73%であった。
その回答に納得している。
「三兄弟」の時代はもはや過去になろうとしている。
よもや「ヘンデルとグレーテル」も危うい。
私のように子ブタに同一視するこどももいなくなり、物語が「昔々にあったお話しらしい」の時代になってしまうかもしれない。
そんな話を娘に簡単な言葉で吐き出してみた。
「寂しい」と一言返ってきた。

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