中3物語/ほいほいの魔法の畑 第6話/スター誕生<伝説3>Bの予兆編

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学び
2022年4月3日
学習塾リバティ 木村友彦


 子どもたちに囲まれて仕事をしている。なんて幸せだろう。子どもと私は並列で、子どもも私も同じ地平に立って喜びを感じてる。子どもが感じてる喜び。私が感じてる喜びをお伝えしたい。

 人生は楽しむためにある。

<伝説3> 前話の終わりに登場したいもーとB(ぼーちゃん)新中1。今日の教室での勉強のあとに姉Sといっしょに「パンドラの箱」のお話を読んだ。
 Wikipediaで詳しく「パンドラ」を検索してみると、ギリシア神話に次のような話があるらしい。
 プロメテウスが天界から火を盗んで人類に与えたことを怒ったゼウスは、人類に災いをもたらすために「女性」というものを作るようにヘーパイストスに命じた。ヘーパイストスは泥から女性の形をつくり、神々は彼女にあらゆる贈り物(=パンドーラー)を与えた。アテーナーからは機織や女のすべき仕事の能力を、アプロディーテーからは男を苦悩させる魅力を、ヘルメースからは犬のように恥知らずで狡猾な心を与えられた。そして、神々は最後に彼女に決して開けてはいけないと言い含めてピトス(甕(かめ)・壺 → 後代に「箱」と言われるようになる)を持たせ、プロメテウスの弟であるエピメテウスの元へ送り込んだ。美しいパンドーラーを見たエピメテウスは、プロメテウスの「ゼウスからの贈り物は受け取るな」という忠告にもかかわらず、彼女と結婚した。そして、ある日パンドーラーは好奇心に負けて甕を開いてしまう。すると、そこから様々な災い(エリスやニュクスの子供たち、疫病、悲嘆、欠乏、犯罪などなど)が飛び出した。しかし、エルピス(負の意味もあるようだが、英語では Hope と訳される)のみは縁の下に残って出て行かず、パンドーラーはその甕を閉めてしまった。こうして世界には災厄が満ち人々は苦しむことになる。(Wikipediaより)
 BとS(食パン)姉妹に読んでもらったお話では、箱から出してほしいとささやく優しい「声」に、後悔に満ち恐れおののいていたパンドラは、決心して再び箱を開ける。箱から出てきた「希望」は言う。「私たちは一緒に人生の痛みや悲しみと闘うのです。なぜなら私は『希望』ですから。」
 ふーん。泣いちゃうねえ。笑い話にしちゃいけないねえ。
 地震があった。ウクライナもある。本当に「希望」だけでやっていけるのか。この問の答えを「私」はもっている。Bが証拠だ。
 勉強が解らず悲嘆にくれていたBを希望に導くことに成功した。これから山も谷もあるだろう。けれど、困難にメゲず「世界未来べんきょうランキング」を作って「1位」を自負するBがお手本。困難にメゲずに子どもたちに囲まれて幸せに暮らす私がお手本。そう。この世は自分で決めるしか答えのない世界なんだ。Bに聞いてごらん。卒業生でもどの
塾生でも良いから聞いてごらん。
Whatever gets you thru the night, 'salright, 'salright. / Lennon
 何が夜通しあなたに憑いても、それでいいんだ。
                   (キツネ憑きのget/拙訳)
 改めて「自己表現」が何より大切。そうしたい「あなた」を応援するのが「私」の自己表現だ。リバティでよかったね。快。
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