依存症になってしまったら・・・

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精神科看護師の桂次です。

今回は「依存症になってしまったら」を投稿をします。

前回は「最近話題の依存症について」と題して、依存症のメカニズムについて、私が知り得た知見を投稿させて頂きました。

今回は「依存症になってしまったら」について投稿をさせていただきます。
*私は治療者ではないため、あくまで個人の精神科看護師としての経験と知見によるものとして、参照程度に見て下さい。

依存症の克服に関して「〇〇依存を克服しました、もう絶対にしません」
なんて芸能人が話をしている記事を目の当たりすることがありますが、
個人的には依然症の完全克服は不可能だと思っています(恐らく多くの先行研究もそういったものが多いはずです)。

それはなぜか?脳が大量のドーパミンを作った記憶を絶対に忘れないからです。そのために完治が不可能と言われています。

では、どうするのか?それは「触れない」「見ない」に尽きます。

例えばパチンコ依存症の方がいくら止めようと思っても、友人や会社仲間にパチンコ好きがいたり、ユーチューブの関連動画を見てしまったり、パチンコ店の看板を見たりすると脳がドーパミンを作ろうとして、また行ってしまうことに繋がってしまいます。

アルコール依存症の方もお酒を実際に飲まなくても、お酒を美味しそうに飲むCMを見たり、スーパーマーケットでビールの段ボールを見たりすると、無性に飲酒をしたくなってし、再飲酒に繋がってしまうでしょう。

しかし精神科や治療施設に行くと、その間は完全に止めることが可能です。

それは、実際に依存対象触れないだけでなく、依存関連のものからも遠ざかることが出来ているから止めることが出来ているんです。

よって、意識して日常生活から依存に関連するもの全てを排除する必要があります。これが非常に難しいんですね。

また、これには周囲の方の協力が不可欠です。そのため、家族や友人には打ち明ける、相談するは必須事項だと思います。
*生活環境から再構築することは最重要項目だと思っています。

あとは、依存対象以外のものから(健康的であることが条件)ドーパミンを作るようにすることです。

簡単に言うと、健康的で継続性のある新しい趣味を持ったり、コミュニティに参加することです。

健康的なものでドーパミンを作れれば、ドーパミンを求める機会も減ります。

依存症の方には、「それが出来ないから大変だ」という方も多いですが、
逆を言うとそれが出来ると、かなり楽にもなります。

完治したなどとは決して思わず、「触れず・見ず」の生活を送り、新しく夢中になれること見つける。完治は困難でも、そういった生活を継続することで依存症に苦しまずに、自分らしく生活を送ることは個人的には可能だと思っています。

こういった経験は、私自身が若い時にパチンコ依存(当時、診断を受けた訳でありませんが、依存症に近い生活を送っていました)に近い状態にあって、現在も「触れず・見ず」の生活を続けていることから話しています。

20年近くパチンコには行っていませんが、そんな私でも1回でもパチンコに行ってみたとすると、きっと自分の意志では止めることは出来ないんだろうと思っています。

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