その人自身の課題

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占い
 占星術師としてデビューをして初めてのご依頼を受けてから約2ヶ月が経ちました。
 これは占いをしていて思うことだけではなく、カウンセリングや日常生活の中でも思うことなのですが、いくらリーディングをしても、その人が望むような良い方向にならない宿命にある場合が多々あります。
 それは人間関係であれ、病気であれ、経済的なことであれ、仕事のことであれ、どうしてもその課題を受け入れ、自分で対処していかなければならないことがあります。
 そして、そのような鑑定結果が出た場合は、当方ではそのままお伝えすることにしています。
 占いですから、すべてが鑑定結果通りになるとは限りませんが、占星術師が鑑定結果をどのように伝えるかは、占星術師の自由であり、また、その鑑定結果をどう受け止めるかは、依頼者の自由でもあります。    
 ですから、依頼者と占星術師の考え方や捉え方は、誰もがコントロールできるものでもなく、その鑑定結果をどのように捉えるかで起きてくる感情の責任は、すべて自分で引き受ける義務があります。決して他者のせいにするものではありません。自分で起こした感情の責任があってこそ、初めて鑑定結果から出たメッセージを受け取ることができるのです。
 「占い」という目に見えない、不確かなもの(もちろん、ホロスコープ等の見えるものもありますが)に自分自身のすべてを委ねようとする人は、逆に占い等はしない方が良いでしょう。もしも、鑑定結果が良くないものだとしたら、どうしましょう?その結果を引き受ける責任と度量はありますか?そうなるとただの「依存」になってしまいます。
 占いというものはあくまでも参考程度に、良い結果はそのようになれるよう努力し、悪い結果については、そうならないように気を付ける、自分自身を慎むことに努力する必要があると思います。そこがその人自身の課題ということになります。
 どんな占いであっても、最終的には自分の人生の責任は自分が引き受ける覚悟が必要です。占いはそのための処方箋と言えるでしょう。
 かくいう私も、自分が鑑定をお願いして、その結果が良くない場合、できるだけ大難は小難、小難は無難となるように、「自分ができること、自分がやるべきことは、自分でやる」ということを鉄則にして、それを大切にしています。
 上記のことを考えると、やはり本物の占星術師は、依頼者が自ら取り組むべき課題については、甘言は言わず、敢えて厳しいことを言ったり、良くない結果が出ても、言う必要があることに関しては伝えるものであるのではないかと思うのです。
 そういった意味では、占う側も依頼をする側もお互いに覚悟が必要となることでしょう。
 自分の感情の責任を引き受ける覚悟のうえで、鑑定結果を自分の歩みの参考にしたり、人生の醍醐味を味わう機会にすることに大きな意味があるのかもしれません。

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