私が考えた噴火・噴気口の地図記号

コンテンツ
デザイン・イラスト
 前回は、装置(または井戸)の簡単なイメージを取り入れた漢字の「油」が特徴的なデザイン未来の「油井・ガス井」の地図記号について紹介しました。

 次は、火山が噴火する、ガスや蒸気を吹き出す場所「噴火・噴気口」の地図記号について紹介します。

 従来の記号は、下の楕円形から煙が湧き出るように短い棒が縦に並んでいる形が特徴で、火口の形と火口から煙が出る形とを組み合わせから記号化にしたのが由来です。

 上記のことを頭に入れておきながら、再度従来のを観察すると以下のような疑問が湧きました。

「この形であると、横にした本が縦に並んでいるようにしか見えないので、噴火がある場所のイメージが湧かないのでは?」

「従来の『温泉』の地図記号と形が似ているのと、どちらも蒸気が出る場所であるため、見る人によっては間違われやすいのでは?」

「前回やった『煙突』の地図記号にも言えることであるが、なぜ、煙の形が縦に並んだ5つの横棒なのか?」

「従来の『煙突』の地図記号と同様に、(個人的に見ると)縦に並んだ5つの横棒は煙の形ではなく、間が離れた階段にしか見えないのでは?」

「楕円形と縦に並んだ5つの横棒というデザインでは、火口からガスや蒸気が出る場所であると思い浮かべる、理解できる人はほとんどいないと思うのでは?」

 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。

230126噴火_噴気口_オリジナル地図記号.png


 火口からマグマ、岩塊、ガスや水蒸気が噴き出すように、蒸気とともに「噴火口」という3文字の漢字が噴き出したイメージをデザインにしました。

 デザイン全体的には「カッコよさ」を強調しましたが、さらに見た人に強烈な印象を残すように、漢字の「口」だけ火口から噴き出した「かわいい」岩塊として形をハート型にするという工夫をしました。

 火山の火口から蒸気が湧き出ているとともに、漢字3文字が噴き出している姿から記号化したのは、世界を見渡してもこれまでにはないオリジナルであると思うので、少しでも早めに実現して、見る人の目に触れてほしいとこちらが願うばかりです。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す