私が考えた城跡の地図記号

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デザイン・イラスト
 前回は、「PosT」と書いたハート形のポストが特徴的なデザインである未来の「郵便局」の地図記号について紹介しました。

 次は、かつて建築されていた、または現在でも天守があるお城のこと「城跡」の地図記号について紹介します。

 従来の記号とは、下の棒がない漢字の「凸」の形が特徴で、お城を建築するときの基本設計図(これを”縄張り”という)の形から記号化したと言われています。

 ここで「縄張り」という単語が出てきましたが、昔築城での設計図を描く際、縄を使って現地に描いていたようです。

 この由来を知ってから再び上記の記号を観察すると、以下のような疑問が湧きました。

「『凸』に似たような形であると、一目見たとき『城跡』の地図記号と分かる人がどれぐらいいるのか?」

「漢字の『凸』と一画した違わないので、どっちがどっちかごちゃごちゃになったり、間違えて覚えたりする可能性があるのでは?」

「『凸』に似たような形以外で『城跡』と連想できる形があるというアイデアは他になかったのか?」

「他の地図記号にも言えるが、今の時代においてこの由来が『築城の基本設計図の形から』と説明して理解できる人がどれぐらいいるのか?」

 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。

230116城跡_オリジナル地図記号.png

 全体的に「城跡」の簡単なイメージとを融合した漢字の「城」の形というデザインから記号化にしました。

 別の漢字や記号と間違われないように、「城跡」とは「城の跡」であることを強調するために、初見の方でも連想できるイメージを描いたという工夫をしています。

 また「かっこよさ」という印象を残すために、筆文字で描いたような「城」という漢字を導入するという工夫もしました。

 かっこいいデザインなので、将来教科書や地図に載ると見る人がどういう反応するかが楽しみです。
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