私が考えたハイマツ地の地図記号

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デザイン・イラスト
 前回は、筆文字で書いたような「ヤシ」とヤシの木のイメージとを融合したデザインが特徴である未来の「ヤシ科樹林」の地図記号について紹介しました。

 次は、中部の日本アルプス、東北や北海道からアジアの東北部に生息するマツ科マツ属の低木常緑針葉樹である「ハイマツ」の地図記号について紹介します。

 ここで、「ハイマツ」という言葉を初めて目にした方に向けて少し説明します。
 ハイマツの存在は、地面をはるほどの低木という特徴を生かし、雪の中に埋もれることによって冬季の強風や低温から身を守り、さらに豊富な降水量にも支えられていることで日本の中部以北の高山で役割を果たしています。

 従来の記号は、扇形を描くように棒3本で均等にあるのが特徴的で、高い山で木の高さがハイマツなどの低いマツの仲間が隙間なく生えている所を記号化したのが由来です。

 この由来を知った私は、再びその記号を見たところ、以下のような疑問が湧きました。

「今の時代において、この記号を見て『ハイマツ』と分かる大人はほとんどいないと思うのでは?」

「形からして『雑草』に見えるのでは?」

「この記号を見て『ハイマツ』の地図記号と言われても、それより『ハイマツ』って何?という疑問の方が頭によぎる。」

「これよりもっと分かりやすく覚えやすいデザインは他になかったのか?」

 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。

230113ハイマツ地_オリジナル地図記号.png

 全体的に「ハイマツ」のイメージを描きました。

 ただイメージを描くだけでは面白みがないと思うので、マツの実をアルファベットのPが書かれているハート形のデザインを付け加えました。

 ここでPが書かれているのは、「ハイマツ」の英語表記「Pinus Pumila」からそれぞれ頭文字をとったもので、訪日客がこの記号を目にしたときに「これは何なのか?」と考えさせるようにするために工夫しました。

 この未来の地図記号を将来実現すれば、実際に見たとき少しでも「ハイマツ」に興味をもつ人が出てくるのではと期待しています。

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