続 Topping D10s 改造

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前回、表面実装用のパッドに無理やりリード型抵抗(普通の抵抗)をベタ付けした件について記事を書きました。
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前回の改造は大成功で、俗にいう解像度や空気感などが大幅に改善しました。
しかし、何かが物足りない気がします。ほかに改造の余地があるとすれば、オペアンプ駆動電圧です。

ということで、今回はオペアンプ駆動電圧を標準の±5.6Vから±9Vに上げる改造を行いました。
本来は±12~15Vにしたいところでしたが、USB入力の5Vを活用するため無理のない範囲で昇圧して欲しかったため、±9Vに決めました。

1.DC/DCコンバータの用意
5Vから±9Vが生成できるDC/DCコンバータを探しましたが良いものがないため、今回は5V→9VのDC/DCコンバータを2個使って両電源を作りました。
この「MAU103」は絶縁型ですので、2個使うことで両電源が取得できます。(現在は品切れです。)
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2.結線の検討
DC/DCコンバータのIN側には並列に5Vを供給してやります。
5VはUSBポート後ろのスルーホールから取得可能です。GNDも2か所取れます。
1個目のマイナスは-5.6Vへ接続、2個目のプラスは+5.6へ接続、
1個目のプラスと2個目のマイナスはGNDに落とします。
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3.実際に配置、結線
事前にDC-DCコンバータ(赤枠)の撤去、ゼロオーム抵抗(黄枠)も撤去します。ゼロオーム抵抗を撤去したあと、+5.6V、-5.6Vと記載されている箇所へ配線します。
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出力のマイナスとプラスにはルビコンのLZH(100uF)をパラっています。
MAU103のデータシートを見ると、Max. capacitive Loadは220uFと記載がありましたが、100uFにしておきます。

(2024/1/24追記)
さらなる改造を行いましたので追記します。

4.ECHU(3300pf)取り付け、WIMA(100pf)取り付け
熱に弱いECHUは、抵抗の足で挟む形で取り付けました。熱に弱いため素早い作業が重要です。
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WIMAは基板の電極(パッド)と足が密着するよう、上から手で押さえながらはんだ付けしました。
赤丸の箇所が浮いていると、ハンダを介在した接続になってしまいますので、なるべくWIMAの足を電極に接触させた状態でハンダ付けしてやります。
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5.ニッセイAPS撤去
ECHU取り付けに伴い、裏面のAPSは不要となったため撤去しました。
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6.金メッキOFC線でRCA出力増強
RCA端子取り付け用のスルーホールが大きくてガバガバだったため、アムトランスの金メッキOFC銅線を通して裏から表に配線しました。
IMG_6144 - コピー.JPG

基板が汚れていますが、フラックス洗浄前のためです。
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