適当DIY サラウンドスピーカー塗装と設置

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スピーカーを適当に塗装し、適当に天井に取り付けてみました。

5.1chサラウンドの環境を作りたかったのですが、賃貸物件ということもあり、天井や壁に穴をあけることができません。
そうなると、リアスピーカーは床に置くしかなく、邪魔になるため設置を躊躇していました。

ところがハードオフでONKYOのスピーカーを約2,000円で入手できたことをきっかけに、その夢が叶うことになりました。

2,000円ということで音質もそれなりです。サラウンドスピーカーとしての入門編ですので、音が鳴ればOKです。
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我が賃貸物件はリビングルームの隣に中途半端な部屋があり、パーティションで仕切ることができるようになっています。
このパーティションは実際には一度も閉めたことがなく、常にリビングと隣の部屋を一つの大きな部屋として使用しています。

そこで、パーティション用のレールにスピーカーを固定できないか?と考えてみました。
偶然にも、ONKYOのスピーカーには上に穴が2か所空いており、適当な金具を使えば固定できそうな気がしてきました。
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俄然やる気が出てきたので、さっそくホームセンター部材を物色します。
お金を掛けるつもりはなったので、約20cm程度の金具を購入してきました。こんなんで200円以上しました。高い。

金具をくの字型に曲げてたところ、いい感じでスピーカーに取り付けられそうです。穴のピッチも合いましたので、金具やスピーカーを加工することなく取り付けられました。

パーティションのレール側では、ワッシャを使って挟み込む形にして、ボルトをナットで締め付けることで、比較的しっかりと固定できることもわかりました。

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ここまでは行き当たりばったりですが、思いのほかうまくいっています。
仮で取り付けてみたあとにわかりましたが、色がダサい。
浮かれた黄色い木目が格好悪いです。一昔前の安物ミニコンポみたいな色です。

ということで、塗装しようと思います。筐体からスピーカーとツイーター本体を外しました。
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スピーカーターミナル側の平型端子がなかなか取れないので無理やりもぎ取ったところ、ツイーター用のコンデンサが割れてしまいました。
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ツイーターは高音専用のスピーカーですので、余計な低周波信号が入力されると故障の原因となります。そのため、コンデンサを取り付けることで高周波音のみ入力させるようにしているものです。

中級機以上になると、クロスオーバーネットワークとして別途基板が用意され、そこにコイルやコンデンサがハンダ付けされていることが一般的ですが、このスピーカーはコンデンサ1個が空中配線されているだけの簡素な造りでした。
ツイーターのことは後で考えることとして、塗装の準備としてマスキングします。
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塗装する場所がないのでベランダが塗装工場になります。
近所から苦情が来ないように、速やかに作業をします。
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塗装の知識がないのですが、何となく表面を削ったほうが塗料が密着しやすいと思い、紙やすりで削ってみました。角が禿げる割にはなかなか塗装が薄くなりません。
これ以上やすり掛けするのは面倒でしたので、このまま塗装することにします。
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スプレーを吹き付けてみましたが、やすり掛けが疎かになっていた部分は塗料をはじきます。
やけくそになって厚塗りしたところ、ボコボコ泡立ってきたり垂れてきました。
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さすがにみっともないので、適当なシンナーをタオルに浸して塗料をぬぐい取り、もう一度やり直しました。

ラッカー薄め液を使ったのですが、強力すぎてスピーカー側の元々の塗装もいい感じに拭い取ってくれました。
やすり掛けなんかせずに、最初からシンナーで拭けばよかった。

気を取り直してもう一度塗装しました。先ほどよりもマシです。
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本来は2~3日塗装が完全に乾くまで待つ必要があるみたいですが、そんなに待ちきれません。多分明日になれば面倒臭くなって、途中で放棄してしまいます。気が変わらないうちに作業を完結させなければなりません。

表面を触ってもべたつかない程度には乾きましたので、スピーカーを取り付けてみました。
塗装の表面がざらざらしており、だいぶ理想とかけ離れていますが、これが現実です。
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ところで、先述のとおりツイーター用のコンデンサが壊れてしまったので、仕方なくコンデンサを省略してスピーカーとツイーターを並列につなぐことにします。
本来、ツイーターには余計な低周波信号が流れないようにしなければなりません。ツイーターに普通の信号をそのまま入れると、入力過多で破損、過熱してしまうことがあります。

しかし、フィルムコンデンサ自体数百円しますし、マルツや共立、千石や秋月で買った場合、送料もかかります。こんな安物スピーカーのためにフィルムコンデンサを別途調達する気にはなれませんでした。

ツイーターにフルレンジの信号がダイレクトに入力されることになるため、そのうちツイーターが逝ってしまうと思います。
その場合、フルレンジスピーカーとしてのみ機能することになります。

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最終的には、このような外観で取り付けることができました。
部屋の色調とマッチしていい感じです。
遠くから見れば塗装の粗さも気づきません。

配線はパーティションのレールに隠して窓側まで通し、カーテンレールの上を這わせてアンプまで配線しました。ほとんど床を這わせることなく配線できました。

何から何まで適当でいい加減なDIYでしたが、低予算でリアスピーカーが実現できたので良かったです。
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