占いは自分が当てている

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占いサービスをしているくせに、当たるとか当たらないとか、正直どうでもいいなと思っています。とはいえ、「当たってました!」とか言われると、普通に喜ぶのですが。

この業界において、わたしがカードリーディングを選択したのは「当たる」的なザ・占い(統計学的なもの)ではなく、カウンセリングに近いからです。

スピが大嫌いだったわたしは、スピが大嫌いだった頃から、タロットは大好きでした。なんなら子どもの頃から好きでした。自分で適当に引いて、解説本で意味を読んでは「意味わからん」と唸っていましたが、それでもタロットは手放しませんでした。

これについて真剣に考えたことはありませんでしたが、カードには「当たる/当たらない」じゃなく、「君ね、こういうとこ気をつけなよね」的なメッセージ(カウンセリング・アドバイス)のほうを強く感じるからじゃないかと思います。



占いが当たるのは「当然」!?

心理学者のユングがタロットしてたって話はご存知の方も多いでしょう。ユング曰く「物事は偶然ではなく、必然である」ので、出てくるカードには意味があって、もうそれだけで相談者向けのメッセージなんですね。

加えて、相談内容を聞いたり、お人柄を知って(わたしの場合は文章のみですが)から読み取れるものも含め、「こういうことがありましたよね?」とか「お相手の方はこういう人なんじゃないですか?」などなど、現状や過去について、当たることがあるのは当然です。

必然だから? それもありますが、たとえば人間関係についていうなら、そもそも周りに似た者同士が集まりますし、ご依頼者さまのことが読み取れれば、6割くらいは当たるんです(わたしのカードリーディングは直感9割なので、尚更です)。



人間は目的に向かって生きている

一方、未来のことに関して「当たった!」という経験をされた方もいらっしゃるでしょう。わたしもこれまで、何件もの「当たった!」というご報告をいただきました。それで、「ワイティさんのおかげです!」とか、「感謝しかありません!」とか言っていただけて、本当に本当に嬉しいんですけれども……!

これ、ご依頼者さま自身が当てにいってるんです。

大変に恐縮ですが、わたしのパワーとか、なんも関係ないんです。ていうか、そういうパワーないですし。霊感的なやつ? 1ミリも体験したことありません。いたって普通の人間ですので。洞察力はあっても霊能力は皆無です。

じゃあ、なぜ当たるのか。

さて、わたしの得意分野である個人(アドラー)心理学では、人間は目的に向かって生きている、という「目的論」を採用しています。

ちなみに、「個人心理学では原因論(トラウマ)はないって言いますよね!」と、よく怒られるのですが、それは事実ではありません。
※詳細についてこちら


つまり、人間は、目的に向かって生きているから、占いが当たる(ことがある)のです。

もちろん当たらない人もいますよね。「占いで1年後には恋人ができるって出たのに、1年経ってもできないじゃない! ぷんすか!」とか。しかし同じように言われて、「本当に恋人できちゃった〜!」なんて人もいるわけで。どっちの人間も目的に向かって生きてるのなら、なぜそんな差がでるのか。



どれだけ楽しく生きられるか

それは、目的の向かう先に違いがあります。

当たる人は、いい結果だけ信じます。同時に「今後の展開はこうなるらしい!」と、その瞬間だけ感じて執着しません。というか、占いの結果なんて、良かろうが悪かろうがすぐに忘れちゃってます。ときどき思い出しても、またすぐ忘れます。

なぜかって、ただ毎日、目の前のことにだけ、ワクワクすることにだけ、集中して生きているからです。過去にも未来にも生きていません。そうすると、そのワクワク意識がやがて現実になり「あれ、恋人できちゃった♡」なんです。いや、ホントに。

この「執着しない」というのが、非常に重要なポイントでして。

苦しい、困ってる、しんどい、どうしたらいいの、というネガティブな悩みをもって占いに来る人の多くは、希望ある未来展開が出てくると、それに期待してしまいます。

これは「だからお前が悪い」と言いたいわけじゃないんです。人間だから期待してしまうのは仕方ないんですが、それが執着になるとうまくいかなくなっちゃうんです。そこに気づいてほしいんです。

そして、期待は(持ち続ければ)もはや執着です。執着すると、「そうなっていない自分」をずっと認めつづけます。

「恋人できたらいいな」=「わたしはいま恋人がいない」 この図式です。

これを今日も明日(未来)も明後日(未来)も認めつづけるわけです。となると、「そうなっていない自分(恋人がいない)」に矛先(目的)をあわせて、そこに向かっていってしまっている状態です。永久(未来)に恋人ができません。よしんばできたとして、ろくでもないことになります(身をもって経験済みです)。

さしあたって、いい結果が当たる人にだけにフォーカスしましたが、いい結果が当たらない人は、当てる気がないんです。なにかしらイガイガしているんです。

では、悪い結果が当たる場合はどうかと言うと、端的に言えば不安が趣味で、いい結果が当たらない人と同様、それが目的になっている場合が多いと思います。

ですから、占いというのはポジティブメンタルで見てもらうほうが圧倒的に有利です(有利って表現もおかしいですが)。

占いをやっていてこんなこと言うのもアレなんですが、今月の運勢とか、今年の恋愛運とか、そういうエンタメに特化して利用したほうが、心の健康によいと思います(執着しないという心構えをスパイスに)。



悩みは占う「だけ」では解決しない


なぜなら、こちらでも書いたように、悩み=ネガティブだからです。

アドバイスがほしいとか、自分の人生を拓いてみたいとか、なにかメッセージを受け取りたいという目的ではなく、単純に不安解消目的の相談は、占い「だけ」では、根本的な解決に至りません。

心の課題があるからです。そこに向き合わない限り、同じことをくり返すのが人間です。

占いは「当たる」のか「当てにいってる」のか、実際のところどっちだっていいのですが、もっと言うと「当たらないかもしれないエンタメ」に特化した占いで安心を得ようとする前に、モヤモヤを吐き出してみませんか。

ピンとこられた方は、無料相談をぜひご活用ください。



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