恋愛プロセスを営業プロセスに置き換えてみたら分かりやすかった件Part3

記事
コラム
コミュニケーションアドバイザーの ひろいあしと です。

雲一つない秋晴れの朝日を浴びて、深呼吸すると穢れない空気が身体に沁みわたり、心まで浄化されます。
人を好きになれば感覚が研ぎ澄まされ、景色が輝いて見えて何気ない朝の1コマも爽やかで新鮮に感じられますよね。
木と朝日.jpg

それでは、恋愛プロセスを営業プロセスに置き換えてみたら分かりやすかっ
た件Part3をお話していきます。

このシリーズは消費行動の顧客心理「AIDMA」に基づいてお話していま
すので、改めて「AIDMA」の説明を簡単にしておきます。
aidma.png
マーケティングに欠かせないAIDMAの法則。消費者が商品などのモノを認
知してから購買につながるまでの「消費活動の過程」で消費者が商品などの
モノを認知して、そこから実際に購入につながるまでの「消費活動」の仮説
です。
つまり人の消費行動を「モノやサービス」から「あなた自身」へ変えるこ
とで、信頼や好意を得ることができます。

Attention(注意)→Interest(興味)と説明してきましたので、今回は、
いよいよDesire(欲求)になります。

Desire(欲求)

消費行動において、Interest(興味) の段階で興味を持ったとしても「興味
=欲しい」ではないので、いかにして「買いたい」と思わせるかがポイント
になります。
消費者は、「興味はあるけれど本当に必要なのかわからない」「興味はある
けれど価格が高い気がする」などというような障壁を持っているので、不安
・心配を取り除くためのセールスが重要になります。


人が人を好きになる過程を振り返ってみると、最初はその存在を認識するこ
とですよね。
良きにつけ悪きにつけ相手がその存在を意識しないことには、その先の展開
はあり得ません。

さあ、恋愛プロセスもPart1・2の心理法則を駆使して相手はあなたに興味
を持ってくれるようになりました。
ここから、更に欲望へと引き上げていく流れを5つ説明していきますよ。

この段階になると、2人きりで会話する機会も増えているはずです。
さらに親密になるために行うべき行動をお話していきます。

①名前で呼ぶ
人は名前で呼ばれると、うれしいもので、相手との距離感を計るのにも使え
ます。役職名で呼ぶか、苗字か名前、ニックネームそれぞれ相手が喜ぶ呼び
方を意識して、徐々に距離を縮めていきます。

②プライベートな質問をする
家族のこと、子供の頃のこと、趣味や好きなもの、興味のあること信念や考え方などを聞いて同調、共感し共通点を探る。

③自分の弱いところや悩みを打ち明ける
普段はしっかり者に見えていたあなたから相談をされると、相手は信頼され
ていると感じます。しっかり対応してくれるかどうかで脈ありかどうか判断
できます。

④心拍数を上げる行為を一緒に体験する
恋をすると心拍数が上がります。その状態をアトラクションやホラー映画、
スポーツなどを一緒に体験することにより恋愛感情と同じ錯覚になります。

⑤秘密を共有する
人に言えない秘密を共有することにより、連帯感が生まれ、この人しかいな
いと思われやすくなります。
不倫や浮気など障害のある恋愛がそのような傾向になりがちです。

相手のプライベート空間へ立ち入っていく段階ですから、慎重に距離感を計
りつつ、一歩進んだら半歩下がるとか空気を読みながら相手の心の壁を突破
していきます。

ここでコミュニケーションで重要な心理の原則を説明しておきます。

【単純接触の原理】
マーケティングにおいても目に触れる機会が多ければ多いほど、馴染のある
もの→良いものと認識されるので、恋愛でも同じ効果が期待できます。

【同調の原理】
人は自分と同じものや似ているものに親近感を覚え心を許しやすくなります。
人間関係では共通のものを見つけることで、相手との距離がグッと近くなり
ます。

【返報性の原理】
人は何かを貰ったり、有益なことを教えて貰ったりすると相手に好意を抱き
やすくなったり、お返しをしたくなります。
一方的だったギブがテイクで返されることにより、心の交流が生まれます。

【一貫性の原理】
人は自分の言動や信念などを一貫したものとしたいという心理があります。
相手の信念を否定せず同調したり、最初に肯定しやすい質問でイエスを貰う
と後の要求にもイエスと言いやすくなったりします。

コミュニケーションでこれらの原理を無視しては親密にはなれません。
マーケティングではこれらの原則に従って営業活動を行うわけですが恋愛に
おいては意外にこれらの原理が無意識で行われています。

だから、こんなことを考えて好きな人に近づくのは、あざといとかと卑屈に
思う必要はありません。
自然にやっていることを、営業プロセスに置き換えてるだけですからね。

こうして2人の時間を増やしていき、相手にとって特別な存在へと変化して
いきます。相手からはもっと一緒に居たいとか、もっと知りたいと思っても
らえるようになり、自動的にこの人と一緒に時間を過ごせればどのような気
持ちになるのか想像している状態へとなっているはずです。

恋愛の場合はここまで一瞬ということもあり得ますが、あえて細分化してい
ます。ここまでくれば、もう、あと一押しですね。

次回は揺さぶりをかけて、一気にクロージングまで持ち込む展開をお話し
ます。

つづく

byひろいあしと
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す