今回は、ホームページ運営に際してブログ記事をスタッフが投稿する場合のポイントを紹介します。
複数のスタッフがいる企業では「当番制」であったり、事務スタッフが担当している場合がありますがポイントがズレているとその労力が無駄になる可能性があります。
そこで、そうならないためにポイントや注意点を確認しておきましょう。
ブログは本業である
一番大切なことは「マインドセット」です。
「当番制」でやっている場合、特にブログの投稿は「順番なので、仕方なく」やっているケースが散見されます。ネットが営業活動の中心になってきている昨今は特に、ブログ等の投稿・発信活動は営業活動の最重要項目と言ってよいでしょう。
それにもかかわらず、従業員の意識レベルが低いケースが多くみられます。その場合、記載内容もお客様の目から見て満足できるコンテンツでない可能性も考えられます。
まずは、会社の「経営方針」としてブログや発信活動は営業行為の根幹であり売上を左右する基幹業務であることの意識づけをスタッフに徹底させることが重要です。
ユーザーも片手間で投稿された記事を読んでいるほど暇ではありません。
ブログは日記ではない
また、これもよくある誤解です。
ブログ=インターネット上の日記と言う誤った認識が広まっているため、投稿内容も「スタッフの日常」になりがちです。
しかし、お客様の立場になってみた場合あったことのないスタッフの日常を知りたいと思うでしょうか?会ったことのある人はともかく、見ず知らずで、友人でもない人間の「〇〇に行ってきました」「〇〇を食べました」という報告を知りたいと思うでしょうか?
中にはいらっしゃるかもしれませんが、基本的にはタレントなどのインフルエンサーでなければそれほど興味がないのではないでしょうか。キャラクターや親近感をPRしたいなら別枠で「スタッフの日常ブログ」やSNSなど別枠でなら一考の余地はあります。
ここでいうブログ記事は、「コンテンツ」です。
従って、ユーザーが欲しい情報や自社の商品・サービスまたはその関連情報について記載しないと事業用のHP(ホームページ)としては意味をなしません。
また、SEO的にもユーザーの検索意図に応えられるコンテンツがないページは上位表示されません。
売り込みすぎも良くありませんが、しっかりとお客様のお役に立てる情報を掲載しましょう。
成果を給与に反映
「マインドセットしろと言っても・・・」という中小企業経営者の方もいらっしゃるでしょう。
繰り返し重要性を伝えていくことはもちろんですが、制度的に仕組を構築することも大切です。
Webマーケティングの良いところはGoogleアナリティクスなどの解析ツールにより、「数字で」成果が測定できることです。
歩合制度などは営業マンなど「売上数字」が明確である人には適用しやすかったのですが、解析ツールの利用により数値化ができますので間接部門でも給与に反映させることも可能です。
成果をきっちり評価され、それを報酬と言う形で反映されることはスタッフのモチベーションアップにとって重要です。
可能な範囲で検討してみて下さい。
社長直轄の部門で行う
「組織図の見える化」によって重要性を認識させる方法です。
経営者が「重要だ」「重要だ」と言っていても、末端でやっていては社内からの見る目が想定通りにならない可能性があります。大きい会社なら「経営企画部門」があるかと思いますが、専属で設置する場合が難しい場合であったとしても「社長直轄のプロジェクトチーム」として社内でのポジションを向上させることにより、経営者の本気度が浸透します。
評価・報酬だけでなく、ポジションも社内で「花形」と位置付けることで取り組みたいメンバーも増えるでしょう。
まとめ
今回は、「ホームページ運営に際してブログ記事をスタッフが投稿する場合のポイント」について考え方をお伝えしました。
社長の方針を理解させることはとても重要ですが難易度が高いことも事実です。評価・報酬・ポジションなどインセンティブを働かせながら、スタッフのモチベーションを向上させ、「基幹業務」として社内に浸透させることによりしっかりとした運営体制を構築しましょう。