【ゲーム音楽語り007】唯一無二の128ビット機、PS2

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音声・音楽
2000年に発売され、NINTENDO64の64ビットを凌ぐ128ビットという、DBのインフレ地獄のような様相を呈した形で登場したPS2。

サウンドメモリはPS1からさらに進化。同時発音数は24音→48音、サウンドメモリは512KB→2MBまで増えています。ここまで来ると制約なんてほとんどないんじゃないかと思われ、開発経験はないのでよくは知りませんが、PS2用作曲ソフト「ループシーケンサー ミュージックジェネレーター」には制約があります。

このソフト、歌やラップのサンプルデータが充実しており、これがけっこう容量を食います。音質を11kHz、22kHz、44kHzから選べるのですが、44kHzでロードしまくると、容量制限でエラーになってしまいます。ハードの性能が上がったからといってまだ、声を入れまくったり、高音質な音色を無尽蔵に使うことはできないようです。

PS2の声が入っている曲ですぐに思いつくのは「ロマンシングサガ ミンストレルソング」の「熱情の律動」。けっこう大胆にボイスを入れてますから、サウンドメモリが2MBとはいえ、容量制限カツカツなのではと思います。

ネットで調べた限りでは、同時発音数という用語が出てくる最後の据え置きゲーム機は2005年のXBOX360の256音。2006年のPS3になると、同時発音数という制約はないそうです。

ということで、PS2は「ゲーム音楽っぽい音」が聴ける最後の据え置き機なのではと思います。(最後はゲームキューブか)

PS4は64ビット機のようですが、PS5のビット数はわかりません。DBに例えると戦闘力がキリに変わってわけがわからなくなった時のような虚無感。PS2のゲーム音楽は唯一無二の128ビットサウンドとなるのかも知れません。
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