インナーチャイルドの見つけ方と接し方。これがないとあなたはずっとそのまま。

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小さい頃にできなかった、やれなかった、もらえなかった、されなかった、ことなどの欲求が満たされないまま、成長するに従って覆い隠されて忘れ去られ心の奥底に追いやられたもの。
それが、潜在意識(月の領域)に存在する、意識の9割を担当する「インナーチャイルド」です。
ほとんどの人がこのインナーチャイルドを抱え、しかしそれに気づかず無自覚なままに、日常を過ごしています。
が、それは「投影(シャドウ)」として他人からのレスポンスが鋭い刺激となって、あなたを襲うこともあります。

当ブログでは、何度か月の領域と無意識、インナーチャイルドとシャドウについて言及してきました。



自分にとって嫌なことに感じる、遠ざけたくなる、鋭く感じられる、敵意があるように思う、といったものは、凡そ「無視され続けてきた自分の内面の傷」と「それによる視野や価値観、考え方の歪み」からくる、無自覚的な他者への投影なんです。
自分の中にある傷や歪みが反応するから、そういう他者を嫌う、そういう他者に狭量になる、といった具合です。

自分の心を感じる余裕がなかった、めんどくさいとか時間がないとか圧をかけられるなどして、自分の気持ちを後回しにし続けた。
あるいは、直視すると「つらい」「痛む」から、そこから目を逸らし続けた。
どちらにしても、そんなことしていても時間が経つほど”更なる凶悪化”しか招かないんです。

場合によっては、自分はそのようなものなんか抱えてない、直す必要がないと言って、周りの話を聞かない、助け舟を蹴る、逆ギレする、人もいます。
そういう人は、精神科や心療内科等を勧めても、「自分はおかしくない、おかしいのはお前だ!」として行こうとしない人ですね。

インナーチャイルドとは、あなたの「その時間軸に、置いて行かれてそのままにされた幼い欲求」です。
当時満たされることがないままここまで育ってしまったので、その部分だけ、成長できていないのです。
あなた自身が、幼いあなたをここまで無視し続けている。
あなたの人間関係や人生がうまく行かない、生きづらいと感じられるのは、まず自分の親が毒親であるかどうかを誰かと話し合って確認することと、あなたのそのインナーチャイルドの存在に気づくことで解消のスタートラインに立てるでしょう。


親に構ってもらえなかった、話を聞いてもらえなかった、接する時間が少なかった。
甘えられなかった、何かできないと愛してもらえなかった、何かできた時だけいい子ねと認められた(条件付きの愛)。
理不尽な理由などでわかりやすく暴力を受けていた(大人から見たコントロール可能な弱者の関係)。
親に助けてを守ってもらえなかった、個性や人格を否定された、趣味などを無意味なものと言われたりバカにするなどされた。
子供である自分が逆に、親や他の兄弟を世話しなければいけなかった(強い抑圧)。

これらはすべて、自分の周りに起きていた実例であり、ほとんどの人がアダルトチルドレン化の道を辿っています。
当時の、「年齢相応の子どもの姿」で振る舞うことが許されなかったから、強くて深い”心の抑圧”がなされ続け、早ければ中学、遅くても20代以降に弊害として内側に押し込み続けたものが現れ始めます。

今のあなたのその悩みやしんどさ、うまくいかなさや死にたさは、そのあなた自身が「自分の内面の傷や歪み、満たされていなかったもの」を無視し続けてきたが故のもの、という可能性がとても高い。
自分の家は毒親家庭ではなかったし、今の自分はなんとも思ってないし、というのが尚更危ないのです。

自分の言いたいことや気持ちを出せずに押し込んでしまう、何も無いのに相手の顔色をうかがい続けてビクビクし続ける、有能でないと愛されないとか捨てられるという思い込みがある、ヘルプを出せない・他人を頼ることができない、自分の内面を隠そうとする・悩みやしんどさをひとりで抱えて込んでしまう、過去がそうだったのだから今後もそうなんだという諦念からの不信感や敵意の常在。
まだまだ他にもいろいろありますが、ざっと出すだけでもこれだけの「おかしくなっている部分」があるのに、その本人がまったく気づいていないケースのほうがずっと多いんです。
何年もこんな状態が放っておかれれば、何年も慢性疲労になるし何年もストレス過多でいろんな肉体症状で悩まされるのも無理ないですね?
あなたがすべて無視してきたものの結果なんですよ。

人は自分を映す鏡で、自分自身を嫌っているから相手やその他の他人が自分を嫌っているんだと錯覚するようになってます。それが「投影」です。


自分が何に対してどう反応しているのだろう、と「自分から興味を持って観察、分析や研究をする」ことからそれは始まります。
こういう時の自分は内面で何が起きている?なぜ自分はそれにそう感じた?自分はなぜそれが許せない、つらい、悲しいのか。
感情のラベリングや、マインドマップの作製を強く強く推奨しているのは、ここが理由になるためです。



あなたの内面はあなたが世話しなければ、他人は入って来ようがないのでどうすることもできません。

あなたがあなたの中の隠されたインナーチャイルドを発見し、そこからその子のことを優しく抱きしめて愛してあげるのです。

恥ずかしいとか違和感が……などと言っている場合でもなく、なぜならその子どもは「過去の傷つけられたまま放置されている自分自身」なのですから。

そして、その子と会話やコミュニケーションを繰り返し、丁寧に"内側からこころのドアを開けさせ"、心開かせるのです。

あなたが親にやってもらいたかったこと、親に言ってもらいたかったこと、親から与えてもらいたかったものを、あなたがその子に向けてあげるんです。


自分で自分のことが大嫌い、自分のことを愛せない、と言う人は、だいたいここらへんの事情が全然解決できていないから、だったりしますね。


よく話している人が「自分の育て直し」という表現をしていますが、まさにそうだと思います。

ひとりで抱え込まずに、素直に周囲に助けを求める、相談するなどをしましょう。

生半可な話ではないからです。
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