なぜ私が胚培養士になったのか

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閲覧いただきありがとうございます!
東京都内の不妊治療クリニックで胚培養士をしています、フクワライ(embryology2901)という者です。
今回は、私がどうして胚培養士になったのか、についてお話しようと思います。
よろしければ最後までおつきあください。

私の経歴

まず私の経歴についてお話しようと思います。
私は高校卒業後、そのまま大学へ進学しました。
医療系の4年制で、主に臨床検査技師になる人が多い学部でした。
私は大学2年生の時に胚培養士のことを知り、将来は臨床検査技師になるか、胚培養士になるか…と悩んでいました。
大学4年生の時にはどちらの職種でも就活をしていましたが、最終的には胚培養士として病院に就職しました。
その後スキルアップのためより症例数の多い病院へ転職し、現在に至ります。

もし就活の時に臨床検査技師として先に内定を頂いていたら、私は臨床検査技師になっていたかもしれません…。
ただその時に得た知識や経験は今の私に欠かせないものになっているので、決して不要な悩みではなかったなーと思っています。

「胚培養士」との出会い

私が胚培養士を知ったのは大学2年生の時、研究室に入ったタイミングでした。
私の入った研究室は、マウスを飼育し、またマウスの胚操作を行って遺伝子の働きなどを研究していました。
私がその研究室を選んだのは、胚操作が楽しそうだなと思ったことと、研究室にいる人たちが優しかったことが理由でした。
その研究室でマウスの胚操作を学んでいるときに、人の胚操作をする人=胚培養士という職業があることを知りました。
調べてみると、胚培養士になるには
・臨床検査技師か正看護師の資格を持っている
・畜産系や農学系、生物系、医学系の大学を出ている
のどちらかを満たしている人がなれることを知りました。
私もなることができるんだ、ちょっと考えてみよう、というところが始まりでした。

胚培養士になったきっかけ

胚培養士のことを知ってから、臨床検査技師になるか胚培養士になるか、悩む日々が続きました。
悩み続けたまま大学4年の就活の時期になり、決めきれず複数の病院へ見学に行き、採用試験を受け...という日々を送っていました。

大学4年の夏、そこで胚培養士になろうと思った出来事が2つありました。
1つ目は研究がまとまり結論が出始めたことでした。
私の研究は、マウスにおける不妊の原因遺伝子を見つけよう、というものでした。
最終的に見つけるには至らなかったのですが(大学数年の研究ではその程度ですね(´;ω;`))、見つからなかったことが逆に「自分が見つけてやろう」という気持ちを強くさせました。
不妊の原因を見つけるならば、胚培養士として不妊治療を受ける患者さんの力になりつつ研究をする他ないと思ったわけです。
2つ目は採用面接時の面接官の言葉でした。
面接官の方と話していると、「君は胚培養士になりたそうだね?」と言われたのです。
面接時には正直に「臨床検査技師と胚培養士で迷ってます。こちらの病院はどちらも募集されているので、臨床検査技師の方がダメだったら胚培養士の方を受けます」と言っていました。
その流れでお話をしていたら、上記の言葉を言われました。
正直に話して面接官の方がそう思ったなら、私の心の中は決まってるんだなと思い胚培養士になる決意をしました。
その面接の中で直接「この病院で胚培養士になりたいです」と伝え、その時応募がなかったこともあり再度面接→採用という流れとなりました。

最後に

今回は私が胚培養士になったきっかけや経緯についてお話しました。
もし胚培養士になろうとしている方がこのブログを見ていましたら、私のこの流れは真似しないでください...運が良かっただけですので...
胚培養士は全国でも人数が少ない職業ですし、胚培養士になったきっかけを見る機会も少ないと思います。
このブログのどこか参考になる部分があれば幸いです。

もし胚培養士や不妊治療について知りたい事がありましたらメッセージ等いただければ解説させていただきますのでよろしくお願いします!

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