このコラムはこんな方におすすめです♪
○最近見かける水色のツインテールが気になる
○YOASOBI・須田景凪・ずっと真夜中でいいのに・Adoに興味がある
○町中で機械音の歌声を聞いた
初めまして。10年近くVOCALOID……『ボカロ』の世界をぷかぷかしております、はなと申します。
本日は、「初音ミクが人間の代わりに合成音声で歌ってくれるのはわかったけど、何でこんなに流行っているんだ!?」と不思議に思っている方に向けて、私が思う『ボカロ』の魅力を語っていきたいと思います!
最後までお付き合いいただけますと幸いです。
・ボカロって、一言じゃいえない。
私は、「ボカロが好きなんだね」と言われると、ちょっと困ってしまいます。何故なら、『ボカロ』の定義が曖昧だからです。
『ボカロ』は『ボーカロイド』という歌声合成ソフトの略称です。
しかし、私が普段聞く曲の中には、『ボカロ』以外のソフトが歌った曲が数多く含まれます。『きゅうくらりん』とか。『天使の翼。』とか。
そう、歌声合成ソフトって実は結構種類があるんです。
ボカロはその草分け的な存在に過ぎません。パイオニア。
だから、私が好きなものってなんだろう? と思うと、ボカロが生み出したプラットフォームなんですよね。
ボカロが生み出したプラットフォームってなんでしょう?
私が思うに、それは土壌です。
①ひとりで始めて、繋がる世界
例えば、ボーカルどころかバンドを組むあてもない、音楽をやりたい人がいたとしたら。そんな人に、投稿の機会を与えたのがボカロでした。
可愛い女の子が、素人の曲を機械音で歌い上げる真新しさはたちまち視聴者にも熱をつけます。曲をカバーする人や演奏する人、踊る人が現れたり、曲の作り手同士で友人になり合作するなどして、ネット世界にコミュニティが発生しました。
②ジャンルも巧拙も違う音楽が同時に表示される楽しさ
歌声合成ソフトには、ソフトそれぞれにキャラクターが与えられています。初音ミク、鏡音リン、重音テト、v_flower、可不……。
キャラクターのファンはキャラ名で曲を検索し、とりあえず聞きます。それが童謡でも、ロックでも、ポップスでも、シティポップでも、バラードでも。私も、初音ミクを通してロックやオルタナティブというジャンルに出会いました。
ボカロの世界は、鼓動する玩具箱のようです。
ひとたびある曲が流行れば、そこから影響を受けた曲が台頭してきます。
最初は打ち込みで既存曲のカバーをしていた人が、バンドを組んで10万回再生される名曲を生み出したりします。自分が好きだと思った作り手を直接応援できるのも、ボカロの世界の楽しみですね。
では、そんなボカロにどこから触れてみればいいのでしょうか。
ボカロの世界に入り口はない
いいですか。ボカロの世界とはすなわち、コミュニティです。
すなわち、とりあえず触れてみる以外に入り口など存在しないのです。
それでも、何かしらの入り口がほしい方は、youtubeで「ボカロ」と検索してみるといいでしょう。きっと、名曲メドレーが引っかかるはずですから。割と上の方に。
え? 新人を応援する喜びとやらに惹かれた?
それならば、ぴったりの催しがあります。
『ボカコレ2023spring』です。
3/18日から行われるそれで、お気に入りの曲を探しましょう。ニコニコ動画では、動画を見るための会員登録は不要ですが、人の応援をしたいなら話は別です。コメントして、動画を盛り上げちゃいましょう!
ボカロの世界では、年齢制限がありません。
どんな人でも、平等に投稿者として扱われます。だからでしょうか。
ボカロ曲の作り手には若者が多く、その歌詞はエネルギーに満ちています。
これこそがボカロのもっとも大きな魅力と言えるかもしれません。
絶望抱くほど悪いわけじゃないけど
欲しいものはいつも少し手には届かない
そんな半端だとね なんか期待してしまうから
それならもういっそのこと ドン底まで突き落としてよ
アイロニ/すこっぷ
痛々しいほどの瑞々しさ。
一度味わってみては如何でしょうか。
ではでは。
あなたにお勧めのボカロ曲探しちゃいます♪