司書のつぶやき:司書に向いている人

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ずいぶんとご無沙汰してしまいました。
本業が年度末から忙しくなり、4月が終わりようやく落ち着いてきました。

前回のブログでもお話しした通り、年度末司書業界は激動のタイミング(フルーツバスケット状態)です。
不足してしまった図書館へのお手伝いとか、少人数で現場をやりくりするなどのドタバタ具合でした。

さて、そもそも司書の仕事を「貸出返却をしてくれる人」と思っている人が多いのではないかと思います。
テレビや映画で図書館で働く人が出てくると、実際の司書は困惑します。
「あんなにのんびり仕事してたら仕事が終わらない」
「カウンター内で本なんて読めるわけがない!」
「そんなふわふわワンピースやパンプスで仕事できないよ~」
みなさん、あれはフィクションの世界です。お間違いなく。

実態はというと、カウンター担当は貸出返却だけでなく、返ってきた本を元に戻す作業や乱れた書架を揃える作業、破れた本などの修理、予約が入っている本の取り置きと連絡など、結構いろいろな仕事があります。カウンター担当以外の人も、データ集計や展示の準備、受入処理や登録・装備作業などがあります。

また図書館によってはかなり高い場所に本を置いている所もありますので、脚立に乗って本を戻すこともあれば、一番下の棚に本を戻すために床に膝をついて作業することも。古くて重たい本を抱えて運ぶような力仕事もしばしば。
エプロン着用、パンツにスニーカーがベストだと思います。

一般的に図書館で働く人は本が好きな物静かな人…というイメージを持たれているかもしれません。
でも、私が考える司書に向いている人は「明るくコミュニケーションが取れる元気な人」です。

先程も書いたように意外と司書は体力仕事です。テキパキ動ける人、腰が軽い人の方が向いています。ずっと座っていたい人はしんどい思いをするかもしれません。
また利用者に笑顔で対応でき、要望をしっかり聞き出せる人でなければなりません。ずっと無表情で黙っていては利用者も話しかけにくいですよね。思う以上に司書はサービス業なんです。

本好きに越したことはありませんが、あらゆる本を読んでいなければ司書になれない訳ではありません。あらゆる情報に敏感である方が向いていると思います。利用者に何を聞かれるかわかりませんからね。
そしてスムーズにお答えするのはもちろん、それ以上の事を提供できるようにするのがプロの司書だと思います。その助けとなるのが司書資格だと思います。

最近では「司書資格不要」などの求人も増えています。
一応国家資格ではありますが、意欲さえあれば通信教育などで取得することもできますので、絶対条件ではないかもしれません。
業務に慣れてくれば分類などは覚えていくものですが、出来れば資格は持っていてもらいたいと思います。

今回は司書のお仕事と向いてる人についてお話ししました。
気になることがありましたら、お気軽にメッセージなどでお尋ねくださいね。
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