ある女性の生きざま。

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コラム
4月23日
主人の叔母が亡くなった。
享年85歳。
年齢だけで言ったら大往生に近い。

通夜は行わず、28日に葬儀。
エンバーミングを施したとはいえ自宅安置。
しかもドライアイス無し。
室温を20度以下に保つようにエアコンを入れているらしいが
身内は全員、心配している。

彼女は主人の母(義母)の姉。
新潟で生まれ育った彼女たちは
長男は先立ち、次女と次男だけが新潟に残り
長女と三女と四女が埼玉に住んでいる。
義母は四女で末っ子、叔母は三女。
長女と三女は、義母を頼って近所に越してきたと聞いた。

ある女性とは、この叔母。
彼女の人生は「破天荒」そのもので
若かりし頃
佐渡島で心中未遂を起こし新聞にも載ったお方。
特別容姿に恵まれているわけでもなく、才溢れるわけでもない。
ただ「性に奔放」だった。
好きになる相手は全て既婚者。
この時代、到底受け入れがたい存在だった叔母は
略奪と逃亡を3度も繰り返した。
自分で後始末もせず
最終的に、妻と離婚して男児二人を育てている男性と結婚したのだ。
結婚を決めた理由が
その男性が子供二人に虐待をしていたので
放っておけなくなったからとのこと。
この男性(叔父)は16年前に他界しているが
革のベルトで子供を叩き、火鉢の箸を顔に投げつける等の虐待を
彼らが大人になるまで続けていたと主人から聞いた。

叔母が45歳の時、末期の子宮癌が発覚。
余命宣告を受けた。
当時の放射線治療はひどいものだったらしく
彼女の下半身は焼けただれ、叔父から
「もう女じゃねーくせしやがって」と罵られたこともあったらしい。
この叔父と、お目にかからずいたことが私の救いだ。
にわかに信じがたい話だが、彼女の余命はそこから40年後となった。
奇跡なのか診断ミスなのか、未だに誰にも分からない。

血の繋がらない息子二人とはそれなりに円満だったが
その嫁たちには恵まれなかった。
特に次男の嫁は守銭奴で図々しく、人として最低レベル。
親戚一同と同様、私もこの方は嫌いだ。
ちゃっかり叔母に取り入り
兄夫婦を出し抜いて「養子縁組」をしたので
結構持っている遺産の1/3受け取れることになっている。
それが冒頭の
通夜は行わず、28日に葬儀。
エンバーミングを施したとはいえ自宅安置。
しかもドライアイス無し。
室温を20度以下に保つようにエアコンを入れているらしいが
身内は全員、心配している。
これに繋がっている。
しかも結構遠方の会場なのにバスの手配すらしない。
「精進落とし」にアルコール提供すらしないつもりなのだろう。
義父の葬儀の際、「通夜振る舞い」の前から入りびたり
恐ろしく飲み食いしていた姿を、まだ他人だった私は見ている。
恥も外聞もなく
要は余計な金をびた一文、使いたくないということだ。
↑以前書いた、この霊媒師さんは
実は叔母の知り合いで
その伝手で義母たちは毎年お迎えしているのだが
今回、叔母が亡くなる前に、義母にこう述べていた。
「若い頃、散々人様に迷惑をかけてきた報いを受けてきた」と。
死神が見えるという、この霊媒師さん。
叔母には一か月前から憑りついていて
「今、話しているのは死神だよ」と義母に言っていたらしい。
でも今回、叔母の亡くなる日を当てることは出来なかった。
「信じるも信じないもあなた次第です!」じゃないけれど
日にちこそ違えど
苦痛に悶えて亡くなる様を見ていると
本当に「報い」なんじゃないか?と思えてならない。
「ようやく許されて、死神が迎えに来たんだよ」
そう聞かされると、本当にゾッとした。

亡くなってまで尚、ひどい扱いを受ける叔母。
でもそれは、彼女の自分勝手な生きざまがもたらした
いわゆる自業自得なものなのか?
私は「霊能力」を信じたくない派だ。
しかしながら・・死期を当てられてしまうと
否定しづらくもなってきた今日この頃だ。

昨夜は天使を預かっていて
とても楽しい一日だったのだが
この後は夫の実家で義母の手伝い。
そのまま泊まって、明日葬儀に参列。
なんだかんだでココナラが出来ていないが
誰かの為に従事できる元気な体があるうちは
一生懸命やろうと思う。

死神に許してもらえるように。
↑マジでビビる私であったw
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