リアルお悩み相談 ■マンションの管理人さん■

記事
コラム
今のマンションに住んで10年。
現在の管理人さんは、この期間の3代目で
話をするようになったキッカケは
やはり仕事を辞めて家にいるようになったからだ。

私が買い物に出かける際
同居の母にいつも確認する、鍵持っていかないけどいる?
「いる」と答えたので普段通り近所のスーパーへ買い出し。
小一時間で帰宅。
が、鍵が開いていない。
ピンポン・電話・「いないのー?」の掛け声をするも返答がない。

心配しますよ、倒れているんじゃないかと。
すぐさま、行ったことのない管理人室へ。
管理人さんはご夫婦で、奥様が応対。
ちょっと困惑されていたが鍵を開けて下さった。
結局、母は私との約束を忘れ出かけただけで事は済んだ。

そして彼女がおずおずと私に
「鍵ね、開けるのに3万かかるんですよ」と言った。
そんなに??と思いつつも
これは我が家の失態。
致し方ないと自分を諫め「分かりました」と言うと
「だから内緒にして下さい」と返ってきた。
彼女曰く
管理人を始めて、一番先に声をかけたのが母だったとのこと。
私が仕事でいない間
母はここでコミュニケーションを取っていたらしい。
「おばーちゃんには良くしてもらって」
ただ話をするだけでも、彼女にとっては嬉しかったと言ってくれた。
そこから私たちの付き合いが始まったのだ。

彼女は私より3つ下で旦那さんは同い年。
孫の預かり期間に、駅までのお迎えや買い物で
抱っこして歩いていると
管理人ご夫婦はいつも声をかけてくれるようになった。
そして、お裾分けをお互いするようになり
我が家で井戸端会議をするようにもなった。

彼女たちご夫婦も、私と同じでバツイチ同士のお互い子持ち。
違いは、再婚夫婦に子供がいるかいないかだけ。
私達夫婦は
お互い自分の子供たちが社会人になるまでは再婚しないと決めていたが
彼女は彼女なりに大変なことを抱え
再婚家庭で得た我が子に、発達障害があるという悩みを抱えていたのだ。

彼女は「自分の子供を置いてきた罪なのかもしれない」
そう、相談してきた。
んー・・それとこれとは無関係でしょ?と答える私。
小学生の男の子との向き合い方を聞いてきた。
私は医療の知識は持っていない。
それを先に伝え、それでもいいと言うので話を聞いていた。

旦那さんは管理人業務は副業で
ご自身で不動産会社を個人で経営なさっている。
愛車はポルシェ。
何不自由なく暮らしているのだと分かるお裾分けの品々。
「頂き物で吞まないから」と
下さった日本酒とスパークリンワインは
誰もが知っている高級品。
これのお返しってどうするの??と考えもしたが
そこは私w
庶民的なものを普通に贈る。
それが嫌なら、お互い止めましょうねと
ちゃんと伝えてある。

話は戻り、お子さんの件。
彼の在学している学校には特別学級もあり
そこに入れた方が良いのでは?と学校からも言われている。
でも、その勇気が出ない。
そしてお子さん自体が
そこに通っているのは「優しくしなきゃいけない子」と認識していて
ショックを受けるのではないかと言う親心との闘いだった。

私の答えは1つ。
彼が「学校が楽しい状況」にしてあげること。
授業についていけない・周りの子が迷惑している
そんな諸々も、ダイレクトに彼には伝わる。
それも分からない程のレベルではない。
それならば、親であるお二人にも負担の無いように
プライドだの世間体だのを一旦捨てて考えてみてと話した。

人ってさ、どん底を知ると
怖いものが本当になくなる。
周りにどう思われようと、関係ないのよ。
だって、困るのは周りじゃない。
自分だもん。
難しいよ、でも、決めるしかない。
過ぎてしまえば、全部過去。
使えるものは全部使い、後悔のないように生きなきゃダメ。
一時の恥に躊躇しないで欲しい。

一生の恥に比べたら微々たるもの。
これがきっと左右する。
自分の人生にとって、糧になったかどうか。
出来れば、全ての出来事を糧にしたい。
それは、所詮自分次第。

これは簡単なようで難しい。
でも難しいようで簡単。
自分の価値観を変えればいいだけ。
その「変えればいいだけ」に悩む人が多いけど
自分主体に考えないことよ。

今、苦労しても
終わりを想定して
それでも見極めがつかないことは
第三者や、そういう機関にお願いする。
自分を一歩か二歩、下げて考える。
大事なことだなと改めて思う、相談でした。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す