「知らぬが仏」と「優しい嘘」。

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コラム
実は私
フォークリフト系、乗りこなせました。
無免許だけどw
それもこれも全て
現在の夫が仕掛けた、大嘘のせいで。

当時、離婚したばかりで子供二人を抱え
所持金13万円で始まったシングルマザー生活。
就職が決まっていた運送会社で
私の採用を助けてくれたのが、今の夫。
18年以上前の話だ。

その頃の私はアホ過ぎて、正直、黒歴史なのだが
このことがキッカケに私の人生が大きく転嫁したのも事実。

ここでは、誰かに何かを教えるにあたって
「嘘」の使い方について書いてみようと思う。

その頃の現夫は違う部署にいたが
この営業所の重鎮であったことは察しがついた。
基本的に上の人間は彼を悪く言い
そして、他の人間が彼を悪く言うことを
その人間たちは拒否していたからだ。
「あいつの文句を言っていいのは俺だけだ」的なね。

物流業に携わり始めた私に、彼は言った。
「フォークで遊んでみるか?」と。
言われるがままやってみると、案外面白かった。
誰かに頼まず欲しいものを自分で動かせる、物流あるあるw
プラッターが主流だったが、毎日楽しく遊んでいた。
いや、働いていたw

そんなある日
いつも彼らが扱っている荷物が
10段積まれたままのフォークに乗せてくれたことがあった。
物が乗った状態からの運転を試されているのね。
変わらないわよ、余裕過ぎなんだけど。
見事、いつも通り
別になんてことなく狭いスペースにも入庫出来るし
移動もスムーズ。
彼に言われるがまま、作業を終えた。

そして彼は言った。
「助かったよ、ありがとな。」
いえいえ、とんでもありません。
「お前、潔いフォーク裁きだな!」
あら、褒めてもらってるw
「これ、一段40万!お前400万を軽々裁けるんだから自信を持て!」

この日、この時を境に
私はフォークが嫌いになりました。
その後のフォークの運転は慎重になり
「ビビってんじゃねーぞ!」とヤジを受けることになるのだが
負けず嫌いな私は臆することなく
立ち向かっていた矢先・・
私の請け負っていた仕事が撤退することになり
斜め前にあった詐欺会社に勤務することになっていく。
ま、これは置いといてw

誰かに何かを教える時
リスクは当然伝えるべきです。
でも、当時の私のように
「知らぬが仏」が通じる単細胞には
あながち、やらせちゃうのも悪くない。

例えば
ニンジン嫌いな子供に
すり下ろして形のないニンジンを混ぜ込んだ
ハンバーグを食べさせるのと一緒。
いや!一緒じゃない。
野菜以外の食物には
アレルギーもあれば事故もある。
やんわりとでもいいから
危機回避のテストをしてから
上手に「嘘」を使っていきましょうね。

当時の彼は
全責任を背負ってくれていたのだと後に知りました。
これは私だけでなく、教えた全員に対して。
未だに彼は
私史上、理想の上司、第一位に君臨しています。
時々、マジでムカつけどね。

知らないという事はリスク。
でも、知らないからこそ出来ることもある。
こういった「優しい嘘」は
ついていい嘘なんじゃないかなと、私は思う。

でも、知った時は結構マジでムカつくけどねw
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