白か黒 ■離婚編_6■

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コラム
「ごめんね、本当に何も覚えていないんだ」

Aは私にそう謝罪した。
その横で
奥さんはただただ泣いていた。

可哀想な奥さん。
でも、ごめんね。
私、奥さんに悪いなんて全く思ってない。
なんなら離婚したほうがいいんじゃない?
って本気で思ってるよ。
だって、覚えてないってさ?
見え見えの嘘。
私の目、見てないじゃん。
てか見れないじゃん。
私はガン見ですよ?
本当に覚えてなかったら見るでしょ?
警察とか慰謝料とか、そんなのはどうでもいい。
この最低なクソ男を好きだと思っている
奥さんと主人の前で
この男の本性を見せてやりたかっただけだから。

この時、初めて主人がAに対して怒りをぶつけた。
「お前、嘘ついてんじゃねーよ!」とかなんとか・・
結構叫んでた。
主人のそういう姿、初めて見たんだよな、そういえば。
主人とAは2度と会わないと取り決めをした。
まぁ主人なりには頑張っていたし
大好きな友達と縁まで切ったのだから
今回は許してやろうと
この時は本当に思ったんだよ。

でも
これが失敗だった。
この時に離婚を決意をしていれば
私の人生はもっと楽になっていたと思う。
まぁタラレバだけどね。

私の主人は本物のバカ夫だった。
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