スベらない自己PRの考え方

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フリー面接トレーナーのnoriさんです。
面接初心者🔰のための面接対策コーナー、略して【めんたいこ
悩んでいる人も、これから考える人のためにも、今みなさんが向き合っていくことについて書きますよ。

面接の質問の代名詞と言えば、【志望動機】と【自己PR】ですね。
みなさんもこれらは言われなくても対策されますよね。
このうち、自己PRについては、何をPRすれば良いのかと頭を抱える方も少なくないようです。

そもそも「PR」ってなんでしょうか?
今回は自己PRのそもそもの話とPRテーマの見つけ方についてお話します。

今日の【めんたいこ37】「PR」とは何の略?

面接を受ける方々は、「自己PRは大事」と言いながらも、そもそもPRがなんだかわからず使っていますよね。
文脈から考えると、「面接の場で自分をアピールすること」等なんとなくのイメージはあるはずです。
もちろん正解ですが、その前に正しく言葉の意味を理解しておきましょう。

PRとはPublic Relationの省略した表現です。

直訳すると、

P=Public(大衆、聴衆、公の、多くの人々)
R=Relation(関係、関連)

面接の場面で使われるPRは、要約すると
「自分(自己)と聞いてくれている相手、面接官(Public)との関係性(Relation)を深める話」

といったところでしょうか。

改めて聞いても、「まあそんな感じで理解していた」という人がほとんどでしょうかね。
ですが、忘れてしまいがちなところは、相手、面接官との関係性を深めるという点です。

どうしても、自分のアピールを一生懸命するあまり、相手のことを置き去りにしてしまう方も少なくありません。
このように、意味を正しく理解することで、より面接の場に相応しい自己PRをつくれるようになります。

気を付けるべきは2つです。
①相手の求めや期待を考えない自己PRは独りよがりな武勇伝になってしまうことです。

②反対に、相手の求めや期待ばかり意識しすぎた自己PRは自分の良さを殺した内容になってしまうことです。

このように本来の自己PRからかけ離れることは避ける必要があります。
では、どのように考えれば上手い自己PRができ、話し手と聞き手にとって納得感のある内容になるのでしょうか?
図を参照してみましょう。
長所・強み 経験値 勉強内容.jpg

このように、どのようなテーマで自己PRを行うか考えるためには、土台としての「自己分析」と「志望先研究(企業・業界・職種、公務員であれば自治体・官庁)」が必要であることがわかります。

結果的にですが、それらができている人は、自己PRテーマは悩みません。逆に悩んでしまうのは、こうした土台ができていないことが多いように思います。
もちろん、もっと内容をブラッシュアップしたいと考える人は別の意味で悩んでいると思いますが、今回は基礎的なことだけお伝えします。

自己PRのテーマ探し(自己分析)

まず、自分のPR材料探しから始めましょう。性格的な長所・短所や行動や能力面での強み・弱み、これまでの経験値、人生の価値観などが自己PRの材料になります。
みなさんには様々なアピールポイントがあるはずです。
ひとくちに性格と言っても多面的な見方ができます。
例えば同じ人物の中にも、

A1 人に対して親身に話を聴くことができる
A2 連絡がマメでよくLINE等でメッセージ交換をしている
B1 社交的ではないため、多くの人との関わりは苦手
B2 細かいことが気になって心配性

上記のように人の性格は多面的で、時と場合、そして相手の受け取り方によって様々な見え方があります。

まずA1、A2のように人との関わり方や行動の取り方など、それぞれの面でその方の良さがあります。

反面、B1、B2のように、A面裏返しとも取れる一面もその方の性格です。
また、経験値も大切なテーマ要素の一つです。
アルバイトでも、目立つような内容でなくとも、コツコツ地味なことを続けられた人であっても、相手の求めによっては良い武器になるでしょう。

自己PRのテーマ探し(志望先研究)

どうしても疎かにしがちですが、ここがなければ、自己満足的なPRになりかねません。またなんとなく言えたとしても、他の多くの受験者との差が生まれず、あなた自身の良さが見つけにくくなります。
自分にとって共感できる点や、仕事の分野的に、「全て経験済み」ということはなくても、「部分的に経験がある」ことを探すことも大切です。
例えば、自動車や住宅販売といった、多くの方が経験したことがない仕事であったとしても、その仕事を調べていく中で「アフターフォロー」に力を入れていることを知ったとします。

そのアフターフォローは、顧客から「使い心地はどうか?」、「不便な点はないか?」など売って終わりではない、販売した後も関係構築は続くという考え方に強く共感できたなら、自身の価値観も、自分自身も一人の人を大切にしたいや、最後まで責任をもって行動してきた等がアピールに繋がります。
少し無理やり繋げた感もありますが、自己分析の結果と志望先研究の結果を考慮すれば、「一人ひとりを大切にすることができる自分」をテーマにしてみると良いでしょう。

そこで自身の経験値と相手の理念や事業上の強みであるアフターフォローを取り上げながら話に加えられるといいでしょうね。

最後に

今回は自己PRの考え方をお伝えしましたが、やはり本当に良いPRにしようと思えば、個人個人とお話をしてからでなければ良い題材は見つかりません。
自己分析にも繋がるのですが、やはり第三者と一緒に勧めていくことをお勧めしたいです。

自分自身でできる方もいるとは思いますが、人間はどうしても「思い込み」が邪魔をして、得てして話す内容も、多様なアイディアの中から選ばずに、最初に考えたことで決めつけてしまうケースも少なくありません。
就活を単に内定を取るための手段として捉えずに、社会で活躍するための準備期間として捉えて成長のために自分の強みを見つけてみましょう!

今回はここまで。それじゃあまた(@^^)/~~~
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