カウンセリングでの気づき②

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約2年、ゲシュタルト療法というカウンセリングを受けて、気づいたことを書きます。

私は幼い頃から、自分の気持ちよりも、母の気持ちを優先してきました。

「母がため息をついたら、『お母さん、どうしたの?』と声をかけて、母の話を聞かなければいけない」

「母に辛いことがあったら、母を慰めなければいけない」

「母が親戚の悪口を言うときは、一緒になって悪口を言わないと母が不機嫌になるので、同調したり、悪口を言わなければならない」

…そのどれもが
「I should(〇〇しなければいけない/〇〇するべきである)」という義務のようなものでした。

「I should」も、社会を生きる上で、もちろん必要なことですが、「I should」ばかりを優先していると、だんだん自分が何を感じているのか、何が好きで、何がやりたいのか、何が嫌いで、何がやりたくないのか、がわからなくなってきます。

「I feel(私はこう感じる)」の声が、「I should」に押さえつけられて、どんどん小さくなってしまうのです。

しかも、「I should」は完璧主義なことが多いので、達成するのも難しいし、達成できなかったときは、自分を責めることになりがちです。「I should」にはきりがないので、どんどん自信がすり減っていきます。

私のこれまでの生き方は、
「I should」>「I feel」
↑こうでした。

自分が何をやりたいのかわからなかったので、仕事の選択を誤って、ブラック職場で働いたり…。その職場でも上司が言う「君は〇〇すべきだ」に必死に従ってしまい、心が折れて退職したこともあります。

大事なことは、私が感じたこと「I feel」を大切にすることです。

「I feel」を取り戻すために、私が実際にした練習を紹介します。
まずは、ほんの小さなことからで大丈夫です。
・朝起きて窓を開けて、風の心地良さを感じる。
・コーヒーの香ばしい香りをゆっくりとじっくりと嗅ぐ。
・顔を洗うときの冷たい水の感触を感じる。
・夕焼けに染まった空を眺めて、心に沸いた感情を味わう。

ポイントは、五感を使うことです。
これまで、頭の中で命令してくる「I should」の影にひそめて、消えそうになっていたけれど、「I feel」は、実はずっとそこにいたのでです。

「あなたが感じていることを味わうこと」を繰り返していくうちに、だんだんと「I feel」は回復してゆきます。

これからは、何かものごとを決めるときに、「I should」で選択するのをやめて、自分が心地良いと感じる方を選択してみる練習をしてみましょう。

私もこの練習は何度もやりました。最初は「そうはいっても、やっぱりこうするべきでしょう」と思ってしまい、「I should」の優勢はなかなか手ごわいものでした。
けれど、練習を繰り返すうちに、「あっ私は本当はこうしたかったんだ」というのがみえてきて、嬉しくなったことを覚えています。

自分の持っている不健康なクセに気づいて、健康なパターンに上書きしていく作業は、とても大変なことですが、これから人生を自分らしく生きていくためには、大事なことだと思っています。

お読みいただいて、ありがとうございました!

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