就活生側からも、企業を選別しよう

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就活と言えば、どんな学生さんも、心配になりますよね。
もしかすると、あからさまに選別される、初めての体験かもしれません。

例えば大学受験で考えてみましょう。
現在では、多くの学生は、現役で入って卒業していきます。
しかし、親世代のときは、必ずしもそうではなく、一流と言われる大学では、浪人生の比率が過半数以上が普通でした。
それが今では、一流私大と言われる大学でも、推薦などの枠が増えたこと、また、受験生が自分のレベルに合った大学を選ぶようになったこと、経済的な理由などから現役生の比率が圧倒的に高くなってきました。

さて、そんな大学生活を送ってきた就活生には、就職活動という大きな壁が立ちはだかります。
壁がなぜ、大きく高いかと言えば、単純に「倍率」が高いからです。
特に有名な企業、人気企業では、数百倍、数千倍という倍率になります。
そうなると当然ながら、「お断り」される絶対数も増えてきます。

今まで、育ってきた中で、言われたことをそれなりにこなし、大学へ入り、それなりの成績を獲ってきて、概ね、「良い」と言われてきた。
しかし、こと就活に限っては簡単には上手くいかないという状況になるわけです。

例えば、いわゆる、「学歴フィルター」、厳密に言えば、対象大学の自動選抜が存在する大手企業は多いですし、そうなると苦労して作成したエントリーシートさえも見てもらえない、企業側からすると、存在さえしなかったといったケースも出てきます。
その現実や、是非については、また、別の機会でお伝えしたいと思います。

さて、今回のテーマ、本題は、「就活生の側からも積極的に企業を選ぼう」というものです。

就職活動を進めていくにあたって、企業訪問や採用面接で、実際に企業に足を運び、お話をする機会は増えます。
就職内定と言うのは、「学生と企業のマッチング」側面が大きいと言えます。
最も良いのは、採用企業と学生の双方が、Win-Winの関係になることですね。
ですから、就活生は、一方的に選抜されるだけではないと考えても良いと思います。

つまり逆に言えば、「この企業は自分とは合わない」と思った場合には、自ら断っていくことも必要だし、可能であると思います。

例えば、就活生がショックを受けることの1つに、いわゆる、「お祈りメール」があります。
選考に通過ならなかった場合、いわゆる、「今後のご活躍をお祈りいたします」というお断りの連絡ですね。
これはこれでショックなのですが、やはり相手あっての就活なので、現実的には仕方のないことでもあり、多くの就活生は理解していると思います。

問題なのは、期日まで連絡をくれない、いわゆる、「サイレント」ですね。
これは実際に私が採用に携わってきたからこそ言えるのですが、「サイレント」をする企業に、良い企業はありません。

就活生と言えども、今後は何かしらの形で、自社の顧客になってくれる可能性もあります。
それを考えると、「サイレント」、いわゆる無視というのは、大変失礼な話です。
約束した日時までに、最低限、お祈りメールくらいは送るはずです。
ですから、サイレントであったり、約束の日時を守らない企業は、それこそ、就活生側からお断りの姿勢で間違いないと思います。
その企業の、顧客に対する姿勢が表れる、大きな要素の1つと言えます。

また、採用の段階が進むと、グループ面接やディスカッション、個人面接に進み、企業を訪問する機会も増えます。
そんなときこそ、就活生にとっては、ある意味、チャンスです。
何かと言えば、就活生が企業を採点する機会でもあるからです。

例えば、採用担当者が、明らかなコンプライアンス違反の質問を投げかけてきたり、基本的な身だしなみが不適切だったり、そのような態度をとってきたします。
そんな企業は、要注意です。

新規採用をする場合、まっとうな企業は、採用1人に対して、2億円から3億円の投資をすると考えます。
※いわゆる、生涯賃金という観点です。
ですから、採用側の企業にとっても、これは大きな先行投資の場でもあるわけです。
そんな場ですから、まともな企業は、少なくとも学生に不快な印象を抱かせるような人を面接の担当者には持ってこないはずです。

これは、明らかにおかしいと思う採用担当者に出会ってしまったならば、それは、その企業がその程度のものと考えても良いと思います。

今回のコラムでは、就活生が企業を選別する一例を挙げました。
実は、これ以外でも、就活生が企業を選別する要素や方法は、いくつかあります。
それは、別の機会や個別のご相談に譲りたいと思います。

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