就職面接、「アウト!」にならないために

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前回のブログで、面接の大切さと第一印象について書きました。

それとも関係するのですが、ある記事がありますので、ご紹介かたがた補足をしていきたいと思います。
「面接でアウト判定される「残念な就活生」の共通点」という東洋経済オンラインの記事です。

タイトルは刺激的になっていますが、内容は、現実的なものです。
耳の痛い就活生の方も、たくさんいらっしゃるかと思いますが、記事で指摘されている、「残念な就活生」のポイントを、一部引用、列挙していきますね。

■「笑顔や元気のない学生」「挨拶がない」「棒読み的な返答」「声が小さい」「目を伏せる」「やる気が感じられない」
■「表情が暗い、姿勢が悪い、声が小さい等の基礎的部分が低い学生。回答がズレている」
■「表情が出にくい学生。(オンライン面接で)シナリオを手元に置いて利用している学生」、「PC周辺のメモを見ている」
■「会話が弾まない、要領を得ない回答が多いこと」、「自分の言葉で話せない学生」
■「話が長い、的外れな回答をする、自己分析ができていない」、「質問に対する回答が不明確で、冗長としている」
■「極度に冗長であったり、短い回答は独り善がりの対応に感じ、評価は低くなる」
■「基本的なマナーを備えられていない学生。質問に対する回答がズレてしまう学生。用意してきたことしか話せない学生」、「主体性がない。敬語が使えない。志望度が感じられない」
■「早口や、質問に対する答えが的はずれの学生」、「質問の意図の理解が不足している学生」
■「テンプレート的な回答が多く、深い質問をすると回答につまる学生」、「選考を受けている会社の説明会資料や、ホームページなどから拾った言葉でしか説明できない学生」、「予め用意していた回答しかできない学生」

おいおい、要求するのもいい加減にしろよ!と怒りたくもなるかもしれません。
面接官や志望企業に対して、そこまでは、就活生に対して、要求しすぎじゃないかとも思いますよね。

しかし、これらのことを逆の立場で考えてみるとどうでしょうか?

採用をする企業の側から面接を考える


例えば、あなたが採用担当者だとしましょう。
新卒採用で採用枠は1名。その人が入社して、生涯働くことになると、会社は給与として2億円以上払うことになります。
会社からは、「失敗は許されないぞ」とプレッシャーをかけられています。
応募者は多数です。
2億円以上の働きをする人を、どのような基準で判断しますか?

また、もう1つの見方をしても良いです。
あなたの大切な人の記念日。高額な外食をするとします。
比較検討する料理やお店は、いくつかあるものの、甲乙つけがたい。
そんなときは、清潔さ、居心地の良さ、店員のサービスといった店の総合的な評判を選ぶ基準にしませんか?

就職を転換点として立場が変わる


つまり、学生という立場は、乱暴に言ってしまえば、今まで生きてきて、「常に自分がお客様」である環境だったのです。
学生であること自体でさえ、学費を払っているので、学校にとってのお客様です。
就職となると、この立場が一気に逆転します。
採用面接に限らないのですが、社会人人生、これからは、「自分がサービスや能力を提供し、買ってもらう立場」になるのです。
もちろん、ライバルはたくさんいるので、その中から選んでもらえなければなりません。

面接という場は、「その人に、その素養、可能性があるかどうか?」を見極める時間とも言えます。
そのために、質疑応答を繰り返して、その人の本質に迫ろうとするのです。

ですから自ずと要求は高くなるという宿命があります。

就活は誰もが初体験、自分を客観的に見てもらおう


「そんなこと、今、急に聞いても出来ないよ!」と思われるかもしれません。
ただ、必要以上に落ち込んだり、絶望する必要はありません。

実は、面接では100点を獲る必要は無いのですね。
企業によって、採用基準や採用数、倍率は異なりますが、「合格点」を獲れば良いのです。

企業が採点するポイントは、この記事の冒頭で書いた通り、明確になっています。
あとは、それが出来るかどうかなのです。

学生時代、ゼミや課外活動、アルバイトなどの経験で、これらのことが、ある程度できている就活生もいます。
一方で、全く、そんな経験や立場になったことのない人もいます。

就活をし、面接が目の前に迫った。今になって、それができるかどうか?
答えは、「YES」です。

面接練習の重要性と効果


面接で行われる質疑応答は、言語、非言語を含めた、基本的なコミュニケーション部分による部分が多いです。
それは、「練習」によって、短期間でも、向上させることができます。

そのためには、採用側の客観的な視点、自分がどう見られているのかを知り、改善点を洗い出し、対策をしていく必要があります。
面接練習をすれば、全員が、志望企業から内定を獲得できると断言はできません。
しかし、就職支援をしてきた立場からすると、練習をするとしないでは、誰が見ても明確な差が出ます。

こんな例えはどうでしょう?
皆さんの多くは、いま、自転車に乗ることが出来ると思います。
自転車に乗れる今、「手はどうだっけ?足はどうだっけ?」と考えて乗っていますか?
ほぼ無意識じゃないでしょうか?
ただし、乗れるようになるまで、最初は、転んで痛い想いをするんじゃないかと、大変、怖い想いをして練習しませんでしたか?
就活の面接においても、この最初の一歩、これに相当の労力が要るのです。

どの就活生にとっても、初めての経験は、何をどうすれば良いのか、分からない、不安だと思うことが自然なのです。
しかし、採用面接においてのコミュニケーションは、コツをつかみ、練習することで、大きく飛躍できるものなのです。

このように、いかに面接練習が大切かを分かっていただけると思います。
私は、長年に渡る採用担当者、新卒の就活生支援、両方の経験から、この面接対策に力をそそぎ、活動をしています。

人には誰でも必ず価値があります。
ポイントは、それを限られた時間で、相手に伝えられるかどうかなのです。
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