こんにちは。『徒然なる世界』の管理人リュードです。
今回は、創作環境周り(でいいのか?)に関するお話をしたいと思います。
私はここ数年、東急田園都市線・池尻大橋駅の近所にある某バーによく足を運んでいるのですが、
同じ池尻大橋駅の近所にベローチェがあるのですね。
で、そのベローチェが最近店舗改装工事を行ったらしく、
なんと「ほぼ全席コンセント設置」というレイアウトに変わっていました。
一部設置されていない席(窓際など)もありましたが、
それ以外は全てコンセント設置という、ちょっとビックリな店舗構造になっていました。
それを見た瞬間、私は
「いやー、ベローチェも随分思い切ったことをしたものだなぁ」
と思いました。
もちろん、全てのベローチェ店舗が同じことをしているとは限りませんし、
レイアウト上難しい店舗も存在するかも知れません。
それでも、ほぼ全席コンセント設置というのは、
なかなか大した決断だよな、と思いました。
それは、配線工事の大変さもさることながら、
コンセントを設置するということは、
そこから電力を利用することができる、ということを意味します。
で、その電気料金は当然ベローチェが負担しなければなりません。
そうなると、そのコストを賄うために、
ベローチェも飲食代の値上げに踏み切る可能性もあるでしょう。
ですが、そういうケースを考慮した上で、
それでもほぼ全席コンセント設置の改装工事に踏み切ったあたり、
やはりベローチェ側にもそれなりの思惑がある、と見るのが自然でしょう。
それは、店舗の利便性を高めるという単純な目的と共に、
近年徐々に広がりを見せている、サテライトオフィスやコワーキングスペースに対するライバル意識、というものもあるのかも知れません。
新型コロナウィルス問題が収束方向に行きつつあるとはいえ、
サテライトオフィスやコワーキングスペースの需要がなくなることはないと思われます。
時間に縛られない働き方をしたい。
スキマ時間を有効に活用したい。
そうした潜在的な需要が表面化した今、
それを利用しない手はない、と考える人たちがいても全く不思議ではありません。
在宅勤務はいいのだけれど、いざ家で仕事をしようとすると、なかなか思うように集中することができない。
だからこそ、一定の集中力を保つことができる空間。
余計なものが目に入らない、目の前のことに集中することができる空間。
そうした役割としてのサテライトオフィスなどが各地に作られているのだろうと思います。
かつては、カフェや喫茶店がその役割を担っていたわけですが、
その客を持っていかれる可能性がある、という意味において、
サテライトオフィスなどを対抗馬として認識していることは十分にあり得る話です。
であれば、池尻大橋のベローチェのように、
カフェとコワーキングスペースの役割を同時に持たせることができる塩梅に店舗を改装する。
それが、設備投資の選択肢として重要な位置付けに立っている、
そういう現状を示すなによりの証拠なのだろうと思います。
実際問題、私のような人間にとってはこういう店舗はありがたい存在なのですよ。
外出中に執筆活動をする機会が多い私の場合、
どうしてもノートパソコンのバッテリーに関する問題は、
執筆効率の問題と切っても切り離すことができません。
バッテリーが十分にある時はコンセントがなくてもなんとかなるけれど、
もうバッテリーがあまり残っていない状態で、
それでも執筆活動をしなければならない時。
そういう時に、池尻大橋のベローチェのような店舗を知っているか知らないか。
それだけで、執筆活動に対するモチベーションも違ってきますし、
長時間の作業も安心してできるという心の持ちようが大きいです。
作業をしながらバッテリーの充電もできますし、
なんとなれば、そこでフル充電するまで作業をして、
また別のカフェに行って作業を再開すればいい。
そういう機動性の高さの一端を担ってくれるものとして、
こうした店舗の存在は実に貴重でもあるわけです。
今後、こうした店舗がさらに拡大していくのかどうか。
来店してもらうための付加価値をどのように与えていくか。
そのあたりのバランス感覚を見極めていくことも、
経営者にとっては大切なことの一つになっていくのかも知れません。