下手なアドバイスは逆効果

記事
コラム
こんにちは。『徒然なる世界』の管理人リュードです。
今回は、他人にアドバイスをすることの難しさについてお話をしたいと思います。

あるところに、「助けてください」と言っている人がいるとします。
その時、あなたはその人を助けようと思いました。
さて、まずはなにをするのが良いでしょうか。

その人がどんなことで困っているのか。
その人がどんな助けを求めているのか。

まずは、それを聞きますよね。
助けようにも、困っている内容が分からないことには、助けようがないからです。

逆に、その人が「こういうことをしてほしい」と、ある程度内容を明確にしてくれているのであれば、また話は別になります。

自分にそれができるのか。
できない場合は、できそうな誰かを紹介することができるのか。

などなど、その時々に応じて、対応する内容も変化していくのが自然の成り行きでしょう。

ところが、世の中にはこういうプロセスを一切合切無視して、
一方的に「アドバイス」を送ろうとする人たちがいます。

その人がなにを求めているのかを一切勘案することなく、
「こうした方がいいよ」
「これは止めた方がいいよ」
などと言う人たちがいるのです。

そして、その「アドバイス」に対して、送られた人が
「それはちょっと違うよ」
などと言おうものなら、

「せっかく親切に言ってあげたのに」

と、まるで自分こそが正しいかのような言い分で反論してくるのです。

こういう「間違った親切心」を持った人は、得てして、

「親切の押し売り」

というものをしてきます。

相手がどんなことを求めているのか聞くこともせず、
とにかく親切にすれば相手に感謝してもらえる。

ですが、それは私に言わせれば、親切というものを利用して相手を自分の思う通りに動かそうとする、

いわば「支配欲求」からくるものでしかありません。

私の知人がこんなことを言っていました。

「他人の事情を鑑みないアドバイスなど、なにも役に立たない」

それはそうですよね。
仮に相手がその人のアドバイス通りに動いたとして、それでも上手くいかなかったとしても、
その人は決して責任を取ってくれたりはしません。

何故なら、所詮は「他人事」だから。

私は「アドバイス」をしただけであって、それを受け入れたのはあなたの意思ではないのか、と言うでしょう。

ですが、本来アドバイスというのは、それを送る側にも責任があるのであって、
そのアドバイスが結果的に的確なものではなかった場合に、それが不適切だったと認める必要があるのです。

だから、他人にアドバイスを送るというのは難しいのです。

アドバイスを送るにも、きちんと踏むべき順序というものがある。
それを、今一度考えなければなりません。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す