📚社会科と総合💻 どう違うの?

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校内研究の次年度に向けての話し合いで、いつもの「できない理由探し」がはじまりました
「これは、できない」「あれは、できない」
「総合は面倒だ」「社会科の地域教材って見えない」
子どもができないのではなくて、先生ができないというのです
ある意味、正直😿・・・なのはよいのですが、
指導教諭さんは、懸命に答えようしてくれるんだけれど
図表を書いて 説明しないとわからないな・・・と感じました
つまり啓蒙と説明です
ここでは簡単に書きます・・・と書いたけど、長くなっている👿

1 社会科は「学問」 総合的な学習の時間は「学習活動、探究活動」

(1)社会科は、「社会科学」=「学問」です

   「人類の英知」を蓄積した「学問」です 
   学校教育のねらいのひとつには これらの「文化を伝承する」ごとが
   あります 
   学年の発達段階に沿って「人類の英知」を「伝承する」のです
   だから、小学3年生から始まる「社会科」は、領域や深まりをもっ
   て、細分化していきます
   中学では、地理、歴史、公民
   高校では、これに加えて、倫理、地誌、情報・・・  
        (名前は、総合社会 等に変わってはいますが)
   大学になれば、もっともっと細分化した題材となり、専門的な研究へ
   と移行します
 こうして、「学問」は、研究・検証を重ねて、常に新しい発見や学説が深
 化・統合・拡充して「進歩」していきます

(2)総合的な学習の時間は「学習活動、探究活動」です

生活科もそうです
これらは、学問ではありません
これらの在り方や指導法等を 大学で研究しています
しかし、これ自体は「人類の英知を伝承し進歩する」研究テーマではあり
ません
「研究」なので、「広義の学問」かもしれませんが
学校教育の「人類の英知を伝え発展させる文化」とは、異質です

(3)「総合的な学習の時間」「総合的な探究の時間(2022年から高校)」とは、なんでしょう

アクティブ・ラーンニング、探究学習が求められる学習活動です
教科横断的に学びを進めていきます
ですから、各教科の知識力・理解力、思考力・判断力・表現力、技能
等を、フルに活用して学びを進めていくことができる‥ということになります
そこに、体験・経験を通して学びを進めていくことが加わりますアクティブ・ラーニングです
ただただPCで検索して情報収集して、整理し、表現する活動ではありません
社会科や理科よりも 調査・思考・社会への還元が求められる場面も多く出てきます
調査ひとつとっても、信頼性・妥当性のあるエビデンスか・・・その検証も求められる場合もあります

(4)この題材は、どのように設定されたのかを、説明しましょう

「総合的な学習の時間」、高校の「総合的な探究の時間(2022年より)」は、基本は、「個人の」疑問や課題設定からスタートします
しかし、現状は、学校ごとに「この学年では、○○に取り組む」と、暗黙の了解や義務感があります
総合的な学習を「試行」していた昔は、個人の思いをいかそうと多様な実践に取り組みました
せめて数名の同好の課題グループでの取り組みにしたこともありました
準備も、教員の情報収集も尋常ではないほどでした
(私の周囲には、これを楽しめる人が多かったので、教員自身が勉強になったし子供と共に探究しては、大学の研究並みにおもしろい!!!と、話していたけれど…ついていけない先生もたくさん出てしまいました😢反省・・・
しかし、それらの多彩な実践の中から、「学年の発達段階や地域のヒト・モノ・コトの有無」の視点で選び抜いた題材が、
今、多くの学校で採用している「学年での課題」になっていることが大きのです
こんな、困難を知らない先生方、教員になったころから総合があるという先生方は、
「この題材をしなくてはならない」「課せられた題材」と捉えています
ここまでの吟味した実践をご存じないから・・・ね
でも、ご存じないのは、当然だししょうがない
ならば、この題材が「学年の発達多大にも適合し、かつ、この地域のヒト・モノ・コトを効果的に活用できる吟味された題材」であることを、理解していただくしかない
どうするか、次回ね💚
長くなった・・・・

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