【看護師必見】消化器外科病棟の特徴!向いている人とは?

記事
学び
こんにちは、ドレミナースです!

・消化器外科病棟ってどんな患者さんがいて、どんな看護をしているの?
・消化器外科病棟ってどんな人が向いているの?

この記事では、消化器外科病棟で実際に働いていた私が、消化器外科病棟の特徴、どのような人に向いているのかを説明していきたいと思います!
消化器外科看護に興味のある方はぜひ参考にしていただければと思います。

*私は600床以上ある総合病院で勤務していました。


もっと具体的な内容を聞いてみたいという方などは、相談サービスも提供していますので是非ご活用下さい↓↓↓



消化器外科病棟とは

消化器官全般の手術前後の管理
消化器外科病棟では食道~直腸までの消化管と肝臓・胆嚢・膵臓・脾臓の消化器官全般の手術前後の管理を行っています。

臓器.jpeg


鼠経ヘルニアの様な2泊3日で退院していくような手術もあれば、膵頭十二指腸切除術の様な2週間以上入院が必要な手術など様々な手術が行われています。
基本的にはクリニカルパスに沿って治療は展開されていきます。


Q.クリニカルパスとは?
A.治療や検査を標準化してまとめてあるスケジュール表


患者さんの入退院や状態変化が多く、2日休んで出勤すると病棟の雰囲気がガラッと変わっていることは多々あります。



消化器外科病棟での業務内容

消化器外科病棟での業務内容について説明していきます。

外科病棟であるためバイタルサインチェックは頻回に行われます。
また、消化器官を切除するため退院指導が必要になったり、術後安静指示や疼痛などによりADLが一時的に低下するためADL介助が必要になったりします。



①手術前後の身体管理

 入院・手術説明から手術前後のバイタルサインチェックを実施し全身状態の管理を行います。術直後は全身状態が変わりやすいため数十分おきの細かな観察が必要となります。
手術によってはドレーンが挿入されておりドレーンの管理も必要となってきます。


Q.ドレーンとは?
A.体内の浸出液を対外に排出する管
ドレーン.png



基本的に手術後は絶飲食となり点滴加療となるため、全体的に点滴管理をしている患者さんは多いです。

また全身状態を把握するためにレントゲン検査や血液検査は頻繁に行われます。他の部署と比較して患者さんの検査出棟などの搬送やドレーン抜去などの処置の介助は多いように思います。



②患者指導

消化器官を切除することによって体内は変化しているため退院後の生活指導が必要となります。例えば胃切除した患者さんに対して分割食などの食事指導です。

また手術によってはストーマを増設したりドレーンを持ち帰る必要があったりと、体外の変化もある患者さんもおり退院後自己管理できるように指導する必要があります。


Q.ストーマとは?
A.消化管などを体外に誘導して造設した開放孔
ストーマ.png




場合によっては患者さんだけでなく家族への指導や、地域包括支援を活用し退院調整する必要もあります。
患者さんの情報収集や、患者さん・家族の意向の確認が大切となってきます。



③ADL介助

他の部署でもいえることだと思いますが、患者さんの平均年齢は上がっており平均70代ぐらいではないかと思います。
90代でも手術を受ける方もおり、60代の方はすごく若いと感じる程です。

年齢が上がるにつれて日常生活に介助が必要な患者さんが多くなるため、全介助の患者さんも一定数います。認知症やせん妄の患者さんにはセンサーなどを使用しさらに注意する必要があります。

またADLが自立している患者さんでも、基本的に術後は臥床安静となるため介助が必要となります。口腔ケアの介助や、検査出棟時の車いす介助なども場合によっては必要です。

元々のADL状況と、術後は臥床安静や痛みなどによりADLが低下しやすいため、必要により理学療法士や言語聴覚士と連携しリハビリを実施していきます。


jari-hytonen-YCPkW_r_6uA-unsplash.jpg




消化器外科病棟の特徴

・看護展開が比較的早く、患者さんの入れ替わりが早い
・検査などでの患者さんの移動が多い
・点滴・処置・指導が多い

一言でまとめると忙しい病棟だと思います!
私が働いていた病院でも1位を争う忙しさでした。

患者さんの状態変化は激しく、術後経過日数で観察ポイントは変わってきます。クリニカルパス通りにいくとすぐに退院していく患者さんが多く、入れ替わりが早いです。

毎日5人前後の入退院患者がいました。


術後の経過を把握するためにレントゲンなどの出棟検査が多く、多い時は20人以上検査が入っている日があります。また手術件数も1日5件前後あり、術直後は数人の看護師で環境を整えるため、看護師の移動も多いです。

バタバタしている雰囲気がありました。


点滴管理している患者さんが多いため点滴管理技術は磨かれます。患者さんへの退院指導やドレーン抜去など医師の処置の介助、創傷処置などとにかく業務が多いです。

受け持ち患者に処置・指導がない日はほとんどありません。

kelly-e1u0YdAkh9k-unsplash.jpg




消化器外科病棟に向いている人

・看護展開が早い方が自分は向いていると思う人
・処置などが苦痛ではない人

まず前提として消化器外科看護に興味のある方は一度働いてみることをおススメします。百聞は一見にしかずで実際に働くことで自分に合う・合わないがわかってくると思います。

興味はあっても向き・不向きってあるでしょ?

こんな疑問がある方もいると思うので強いて私が思う消化器外科病棟に向いている人は、
・展開が早いため、看護展開が早くても大丈夫な人
・処置が多いため、処置などが苦痛ではない人

この2点が合わない人は働いていて苦痛になってくるのではないかと思います。


皆さんの参考になればと思います!


相談サービスも提供していますので、是非お気軽にご連絡下さい↓↓↓


サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す