仙台ホルモン焼肉酒場ときわ亭に行ってみた(レポ)

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ビジネス・マーケティング

呼び込み

8月も後半のとある日。
本八幡の改札を出て、北口の階段を下ると、何やら「よろしくお願いしまーす!」と元気な声が。
…もしや!?と思い近づいて配っているものをいただくと…
ときわ亭チラシ(表).jpg
ときわ亭チラシ(裏).jpg
中身を見るまでもなく、
あー…これは行けってことだなぁ、と勝手に解釈し、伺うことにする。
呼び込みしてた元気なおねーさんにどう行けば良いか伺うと、PATIOビルの2階まで上がってすぐ、とのこと。
また、緊急事態宣言中につき、アルコールの提供は行っていないことも説明された。(丁寧ですね。)
そして、コージーコーナー横の入り口から入り、階段を上っていくと…
ときわ亭ポスターre.jpg
お!?
これはドア!?まさか、これが入り口か…
…いや、ポスターでした。
なんかドラえもんの秘密道具にこういうのありそうですね。
で、本当のファザードはこんな感じ。
ときわ亭ファザードre.jpg
すぐ近くには衣料品売り場が・・・
ビル側は、換気対策できてるんだろか・・・

0秒レモンサワーもしっかりポスターでアピールされています。
ときわ亭0秒サワーポスターre.jpg
ポスターの下のスペースが寂しい印象…
これから賑やかになっていくんでしょうね…

店内

18時半過ぎ入店
客付き2〜3割

席数
94
坪数
36.58

座席

一人だし、カウンターだよなー…と思いきや、何故か窓際の2名席へと案内される。
ときわ亭テーブルre.jpg
椅子はバケツみたいな形で、ふたが開けられておそらく中は荷物入れ。
密閉されるから、においがあまりつかなくて済みそうですね・・・

勿論、各席にはレモンサワーのサーバーが。
ときわ亭卓上サーバーre.jpg

下はこんな感じ。アルコールを提供していないことから、樽は繋がっていなかった。
ときわ亭 卓上下サーバーre.jpg

もし、満席にでもなると、最大でテーブル数分はサーバー、樽、炭酸ガス等が必要となってくる。
サーバーは、恐らくサッポロさんから協賛を受けているのだろう。
電気代が結構しそう。。。
それと、レモンサワーの樽と、炭酸ガスのストックをそれぞれある程度は抱えておかないといけなくなる。
いくら1杯当たりの原価が100円以下でも、樽は恐らく封を開けたらある一定期間で消費し切らなければならないだろうし…
棚額が高くなりそう。
また、サワーサーバーのメンテナンスについては詳しくはないが、定期的に洗浄が必要となる…はず。(例えば、生ビールサーバーでは、毎日の水通し洗浄、週に1回のスポンジ通し洗浄が推奨されているので、同じか、それに似ているのか…)
樽と機材の管理が大変そう。
店内は、エントランスを入ってすぐ右手に厨房があり、客席は縦長な感じ。動線はとてもわかりやすいが、席までの距離が長く感じた。ホールオペレーションが今後どんな風に組み上げられるのか、気になるところではある。
ヨコシマなことばかりが気になってしまう(苦笑)
でも、そこは
『丸くなるな、星になれ』
なんでしょうかね・・・(意味フ)

着席早々に未成年飲酒防止、飲酒運転撲滅対策のため、と称し、年齢、名前、電話番号等の記入を求められる。
『口頭』で年齢確認を行うとか、車を運転されてきたのかを確認するのではなく、『文字』にして残している
そう、【記憶】ではなく、【記録】に残している
しかも『お店側』が取る記録ではなく、『お客様』が書いたものだ。
精度が高いと感じる。

コンセプト

公式のWebページに掲載されてましたね。

宮城出身で、30歳位までほぼほぼ仙台に住んでたけど、『ホルモン焼』は、そんなにメジャーではなかった印象がある。個人的にもあまり馴染みがなかったことも手伝っていると思う。
だからだろうか?
『仙台ホルモン』と言われても全くもってピンと来ない。自分だけだろか?
しかし、昔からホルモン文化は確かに仙台にあったのでしょう。
おとんがホルモン焼のことを『とんちゃん』って良く言ってたので。
きっと若い頃に良く食べてたんだろな…
おとんの口から以外で『とんちゃん』というのを見聞きしたのは久しぶりだった。

メニュー

ときわ亭 メニュー.jpg
初回注文限定!とのことで、ラミネートがけされたメニュー版が出される。
『仙台ホルモン』とはなんぞや!?と思っていたので、仙台といえば仙台味噌だべ、と味噌味を注文する。ホールの方へ仙台味噌使っているのか聞いてみたら、その模様と。
期待が高まる。
なお、最初の注文以外は、タッチパネルから行うよう促される。
そう、ペラペラとめくるメニュー版は置いてないのです。
ホルモンを除くと、至って普通のラインナップ。目新しさは感じない。

ときわ亭メニュー②.jpg

無料サービスも充実してます。
ときわ亭 メニュー④無料.jpg
氷・・・レモンサワー用ってしてるけど、
焼き網で炎上がるのを減らすのに使用してもいいよ、的な事も書いてても良いのでは・・・

そしておすすめ。
ときわ亭メニュー③牛たんレモン.jpg
他のお客さん、この牛たん、ほぼほぼ注文してた感じ。
ちまちま飲んでたのは自分くらいかな・・・?
この牛たん、おすすめして、注文が入るのがわかってるから、完全に仕込まれている。(提供が鬼早い
きっと注文が入ったら「出すだけ」までやってるんだろう。

ポスターやチラシ、このタッチパネルメニューの画面から、何かお気づきでしょうか・・・?

茶色い、焦げなのか、脂なのか…
実はこれ、『あえて』やっているようで。
早い話、『こういうデザインなのです。』
先にいただいたチラシも、初回注文限定のメニュー版もどこかしらこんな風になっている。
テーブルにもシールが貼ってあってそれも茶色い部分が。
思わずホールの方へこのテーブル、どこか他の店舗から持ってきたの?と聞いてしまった…
仙台から持ってきていたら粋だなぁ…
とか勝手に思っていた。
明確な回答は無論得られず。

全くめんどくさいオジサンでごめんょ…
早く気がつけば良かったょ…(涙)

客層

若者もいれば、カップルもいる。そして自分より年上の方々も。
年齢層は幅広い。
女性だけのグループもいた。

接客

呼び込みの時から、『説明がいたって丁寧』な印象があった。
第一印象から好感が持てる。
テーブルでの受け答えも比較的しっかりしている。
ある程度初期教育をしっかりと行ったことがうかがわれる。
『NHK』(にこにこ、ハキハキ、キビキビ)を思い浮かべました。

動線が動線(ホール内、長い感じ)だけに『気付く』まで時間が必要。
さて、ホルモンを焼こうか、というときに、肉専用のトングがなくて、「すいませーん」って呼んだのですが・・・3回くらい声だして、ようやく気付いて来てくれた感じだったので。
客数が少ないにも関わらず絶えず変化し続けているお客様のいるテーブルが看過される部分を危惧しました。
あと、タッチパネルで注文する形なので、営業が『受け身』に陥らないかも心配になりました。
テーブルチェックが疎かにならないだろうか?
「呼ばれたら行けばいい」になってしまわないだろうか?

料理提供

味噌ホルモンを頼んだつもりでいたが、来たのはこちら。
ときわ亭 ホルモン 皿re.jpg

これが味噌なのか!?
んまー、とりあえずのっけるか、と一気に焼き網の上へ。
ときわ亭ホルモン 焼き網re.jpg
白い味噌なんだー。仙台味噌…
…そんなわけあるか!

味噌を頼んだつもりが、塩が来た模様。食べてもわかる。味噌じゃない。。。
でも自分は受け入れた。
注文時に滑舌が悪く、塩と味噌を聞き間違ったのかもしれない。
もしかして最初のオーダーの特典は人数に縛りがあったのかもしれない。
このご時世、外食はただでさえ厳しいのに、こんなつまらないことで食品ロスを出したくない。
ホール従業員の笑顔が消える。
まあまあ、様々逡巡し、黙々と食することとした。
オープン仕立ての店舗だし、失敗はどの瞬間でも出てくることを鑑みると、やはり少しでも成功体験が多い方が良いに決まってる。
店長の心労も半端ないはずだし・・・

テーブルに設置されてるタレは2種類
ときわ亭 タレre.jpg

タレはどうやらPBみたい。
サラッと舐めてみる。
懐かしい、故郷の雰囲気がした。
ここくらいかな?仙台らしさを感じることができたのは…

他にレモン汁もありました。


あ、あと煮込み食べたくて頼んだのですが、来たのがこちら。
ときわ亭煮込みre.jpg

仙台ホルモンは、しっかりと味がついているので、そのまま食べた方が良いかな…
設置されてるタレは、普通に焼肉用でしょうね…
煮込みは、予想を遥かに裏切られる。
あ、こんな味付けあったんだ!と思えるくらいに。斬新。洋風とでも言ったら良いのか…
大衆酒場で繰り広げられているものとは全くの別物
調味はしっかりと調えられている。
煮詰まった感や味のボヤけも感じない。
オープン仕立ての緊張感が料理を通じて伝わってくる。

所感

緊急事態宣言中ということで
集客のための武器『0秒レモンサワー』が使えないのがイタイ。
宣言があけたら、またぜひ『0秒レモンサワー』を体験しに行ってみたいと思う。
コンセプトは、公式Webページを閲覧すればわかるのでしょうが、
そもそも『仙台ホルモン』って何?
ってのが店舗内だけではわかりづらい。
タッチパネルのスクリーンセーバーみたいなので表示させるとか、
ポスターとかPOPなどで何かしらアピールしても良いのでは?
元仙台人からしてみれば、
『仙台』の印象が薄い感じ。
仙台味噌くらいだろうか?食材では。

牛たんは…
間にレモンを挟んでハッセルバックのようにするのは、見た目にも面白く、思わず目を惹いてしまう部分では良いとは思うけど…
『見せメニュー』としてはありですね!

ただ・・・肉原料の値上げが昨今相次いでいて、特に牛タン・・・原料ベースで最低でも3倍程度にはなっているだろうから、自分は絶対に頼まない


9月に入り、緊急事態宣言が延長されて、現在はどうやら休業しているようです。
ときわ亭 休業中re.jpg

時間帯関わらず電気がついてないから、ちょっと気になってました・・・
画像の窓へ何かしらアピールすると道行く人へのおっきな販促となりますよね・・・
ときわ亭看板re2.jpg
黄色い看板は目立つし。

ただ、客席は見せた方が良いと思うので、
下部分(黒いところ)をうまく活用すると良いと思います。

ここの窓は、本八幡駅北口出たら、多分誰もが一度は目を向けるところですし。
しかも、電車のホームや電車内からも抜群の視認性なので。。。
ここは活用しない手はないです。
この窓の場所は、業界の違う他社の宣伝POPを入れて「営業外利益」を得ることができるくらいにも感じますので。
(・・・さすがに本部が許さないとは思いますが・・・)

レポは以上です。

こんな形で今後もアップしていきたいと考えてます。

店舗内のオペレーション(ホール、キッチン)
販促関係
料理の盛り付け、レシピなどの相談
など、お役に立つことができる部分もあるかとは思いますので、
気になった方はメールでもいただければ、と思います。
※これまでの居酒屋店長、商品開発、研修教育の知見からの内容です。
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