Kindle電子書籍「神へ捧げる七十七のソネット: Sonnet dédié à Dieu. La pluie de Mythos」の表紙デザインをさせていただきました。
書籍説明【amazonより引用】
「神よ 同時に二つの場所で ぼくらの存在は成立しない
無数の空席はあるけれど 同じ時間の中でだれもがひとりぼっちだ」
信州木曽谷で仏文学を愛した父・佐佐木政治は2001年に亡くなりました。脳梗塞で倒れるまでに、書き溜めた詩がたくさん残っていましたが、今回、娘である私が、未発表であった作品も掘り起こし、77編の詩と、7つのエッセイにまとめた詩集がこの本です。
「生きている限り 詩はぼくらを手放しはしないだろう
詩はだれかに読まれるためのものであるよりも
むしろ あなたへの献花である方へ より比重がかかっているからだ」
「神へ捧げるソネット」は父だけの言葉で綴った、神への献花であり、ラブレターです。
私たちが生きるこの世界をかたち作った神への賛美、神との対話、神への懺悔、祈り、そして感謝。何千何万という言葉を贈ったとしても、神は遠い存在であり、こたえが返ってくることもない。それでも詩人とは、言葉を紡ぐことをやめない者たちだと、父は言います。
長年、父が暮らした木曽は、厳しい環境ゆえに自然豊かな美しい場所です。
そこからインスパイアされた父の言葉の紡ぎ。美しい言葉は、読む人の心を、そして読む人のいるこの世界を、かけがえのないものにしてくれるはずです。
神が作ったこの美しい世界を、人間の手が壊すことなどないように。
パンデミックや戦争、テクノロジーの進化と共に大きく変わる私たちの暮らし。こんな時代だからこそ、いまを生きるみなさんに読んでいただければ嬉しいです。
父の奏でた詩群が、どうか、皆さんの心の中で、きれいな音で響きますように。
【ブログで実績を公開中】
【電子書籍の表紙デザインのご依頼はこちらからどうぞ】