バイトから正社員の道(コンサル企業からの誘惑)

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その企業はリクナビの募集記事に「学歴・職歴不問」を大きく打ち出していました。本当に大きく。会社設立から約5年の新興コンサル企業ですが、親会社は誰もが知る企業でした。

学歴・職歴不問の証拠として、そこに一人の社員が紹介されていました。この人は大学卒業後に芸術の道に進んで修行して、その後29歳になってから初めて正社員としてこの会社に就職したとありました。そしてわずか数年でメンバーを率いるリーダーとなって大企業向けの仕事で活躍しているとありました。彼がオフィスの豪華なラウンジでたたずんでいる写真も掲載されていました。

か、かっこいい。

遅れてきた正社員と感じさせない余裕の表情。
ひきつけられました。本当にこんな成功事例があるのか。そしてなんて太っ腹な会社なんだろう。

今まで「コンサル」は選択外でした。というか業務内容が想像できないような会社に応募する勇気は正直ありませんでした。しかもコンサルなんて。会社員経験がない者ができる仕事とは思っていませんでした。

しかし、この企業の募集には「経験よりも素直に学ぶ気持ちや『無常識』の発想こそ重視している」とありました。

本当だろうか。
本当にこの人この企業にいるんだろうか。

でも今なら自分もわかります。
中途半端な経験や知識があるばかりに転職先でうまくいかない人も多いこと。
知識がゼロでも毎日やっていれば数年でナレッジは獲得できること。
うまく言えませんが能力の発揮は「経験」ではないんです。

わかりますよね。
勉強でも、スポーツでも、芸術でも、仕事でも、
後発の人がグングン前に飛び出していった例を誰しも体感してきたと思います。

そう言えば母にこんなことを言われました。
「会社員の仕事なんて誰でもできるのよ。そうじゃなかったら会社がまわっていかないでしょ。社員はやっぱり歯車なんだから」
身も蓋もない言葉ですが、当時の自分にとっては励ましになっていました。

後悔したくないので応募することにしました。
するとこの企業から説明会におこしくださいとの通知が届きました。
有名企業の高層ビルのそびえたつそのエリアに行くことが決まりました。


続きはまた書かせていただきます。
今日も読んでくださってありがとうございます。



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