過去生の謎解き

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 先日、私が信頼するチャネラーさんのところに、リアルでは4年ぶりくらいに会いに行った。オンラインでは2年前くらいに会ったような気がするけど、毎回、非常にお世話になっているので、京都の土産を持って行きたかったこともあり、「ご自宅の方へうかがっていいですか〜」といったら、OKだったので、大学がない日に彼女を訪ねていったのだった。

 自分の自分に対するプロファイリング結果はでているものの、霊能者として大ベテランのこのチャネラーさんからの見解をもらい、自己視点になってないか、独りよがりになっていないかどうかをチェックするというのが、今回の目的だった。あとは、お茶飲み話みたいなもんだ。

 基本的に霊能世界には頼りたくない。でも自分に関して決めるときはやはり、セカンドオピニオンを取るのは大事だと思う。自分の霊能だけでは審神者がいない状態なので、幻をみてないかどうか信頼おける人のチェックがいる。

 挨拶も早々に、私がわたした10枚ものレポートを読みながら、チャネラーさんは、ふんふん、とうなづきながら、映像が見えるみたいで、それと照らし合わせながら、独り言のように言った。
「全部、自分でわかってるんじゃない、そうそう、すごく深く自分のことをよくわかってる。私の見解も、そのまんま。」

彼女は抜きん出たサイキックなので、プロファイリングで出たものと同じものが見えているとわかり、自分もホッとした。


今回、算命学では出せない、聞きたかったことがもうひとつ、どうしてもあった。前回まで自分の過去生に興味がなかったので、そんなにつっこんで聞いたことはなかったんだけど、遊牧アイデンティティに気がつき始めて以来、もしかしたらそうではないかと、内心、ずっと自分の中で考えていたことを聞いてみた。

「あの。私、ちゃんと安らかに死ねたんですかね?」

それは、過去生の自分がなにか思い残して、死んだんじゃないだろうな?という懸念である。だとすると、今世で解消したいものがあるに違いないので、自分に頼むならいまだ。いまや、今世の自分もすでに晩年に向かっているわけなので、あとあと判明して、託されても実行はできないぞ。

「私、自分で、矢で射抜かれて死んだと思うんですよ。どうしてもそうとしか思えない。そして、射抜かれた場所がどこなのか、ちゃんと自分の指で位置をはっきりと指すことができます。」

チャネラーさんは、宙をみながら、オーラスキャンを始めた。
「え〜ちょっとまってね。たしかにそこに矢が刺さったね。」
「だけど、射抜かれたことそのものでは死んでない....。」


「でもその矢傷がもとで、体が動かせなくなっていったんだよね。細菌が入ってしまって、多臓器不全で、意識が混濁して、結局治ったと思ってたのに、ある日突然、敗血症にかかって死んでる。でも、それは狙われて敵意で放たれた矢ではなく、流れ矢があたっただけ。戦士がメインの職業の人じゃなかったし、恨まれてはない。とりたてて、悲惨な最後だったわけではないけどねぇ。」

私はその言葉をきいて、大きなため息をついた。

「あ〜〜〜〜!やっぱりかぁ〜〜。そうじゃないかと。」

 原因不明の左胸の一部を突き抜ける痛み、体が思うように動かせなくなるために焦る気持ち。呼吸困難、苦しさ、胸痛、意識混濁のように、視点がさだまらなくて、ふらつく症状。
これらは、全く医学的なデータでは説明できない。

 毎朝かかえるこの不調は、モンゴルあたりの遊牧民領主だった自分が敗血症にかかり、その死に際、晩年の体験そのままだったのだ。
 昨年から特に激しくなっていった、よくわからない不調は、過去生の死に際を何度も何度も追体験しているってことだったのか、と思った。

一体なんで今なのか。
わからないっちゃ、わからない。

思い返せば、子供の頃から、大砲の弾とか、早く動く新幹線のようなものというか、姿の見えないものが、体を通り抜けるという、悪夢をよくみていたが原因がわからなかった。

きっとそれは、自分のなかでのインパクトを表現した夢であって、実際は、自分の死因になったときのシーンだったのだろう。放たれた矢が、自分からはみえているのに避けられないスローモーションのように見える映像をみて、自分を射抜いた瞬間の恐怖を子供時代にも追体験していたのだとおもう。

要するに、なにをやっても改善がなかなかみられなかった症状は、過去生の自分が抱えた恐怖であり、苦しみであり、不安だ。
 それを色濃く残して、今世に持ち越してしまったということの表れが、いまの身体症状なのだと、そこで完全に理解した。

めっちゃ、大変だったんだね。
今の自分からは、自分にそういってあげるしかない。

 判断に責任を負う大変さもそうだし、時にはリーダーとして常に完全ではなかったはずだから、後悔や自責の念だってないわけじゃないだろう。
過去生の自分は、今の自分に、個人的なネガティブな体験を症状として表現しているのだ。ある意味で、過去生の自分は、今の自分に介抱を求めているのだろうか。

自分供養が必要なんだなぁ.....
ふとよぎった。

自分供養っていうのは、

 京都は面白いところで、ある日堀川通り沿いを歩いていたら、普段一般人が立ち入ることができない寺の入り口の前に看板が立っていて、そこには
「自分供養しませんか」と書かれていた。予約制だ。

自分供養?
供養って、死んだ人のためにするもんじゃないの?
と思ったので、めちゃめちゃ気になって、後でどういうことなのか調べてみたことがある。

すると、自分供養とは、自分を労わる、と同意義だということがわかった。
1日、意識的に自分のために、自分をいたわり、自分を励まし、自分を受け入れ、心地の良いものを自分に提供する。それが自分供養の中身だった。

バイオリン演奏と、和菓子お抹茶のお茶の提供があり、花を生けたり、写経体験がある。それはすべて、自分のために意識的におこなう特別な時間。

あ〜そうだよなぁ。

他人の供養も大事だけど、自分の供養も大事だよなぁ。
京都の寺は面白い。

とそこで、思ったのを覚えている。



「めまいと頭痛もひどいもんなんですよね。なんの前兆もなく突然なんですよ。でも検査してもなにもでない。」

チャネラーさんに聞くと、またオーラスキャンをしながら、宙を見て、

「これはね、地殻変動をキャッチしてて、まぁ〜どうしようもないね。病気というよりも、宇宙と地球のバランスが今ものすごく動きまくっているから、そこに合わせてそれが起きてる。私も同じ。そのあと大きな地震が地球のどこかで起こるよね。理由のわからない不安にかられる時もある。」

「あ、そうか。それなら、わかる気もする。
近々、なんかでかいのがきそうな気がするんですよ。
根拠ないんですけど。」
と答える自分。

「そういう過敏なひとって、今、みんなそうなんですね。でも実際この症状を治めるにはどうしたらいいのか、生活大変なんで、対処法が欲しいんですよ。
なにかヒントありますか。」

「あと、この体質をなんとかしようという目論みで、密教修行始めてるんですよね。w そういうので少しでもかわっていけますかね。」というと、

「もう、自分でできる力もってるだろうってマスターは言ってるよ。」とチャネラーさんが答える。

「大地の不調和を正常に戻すために、音と歌をつかってやっていた。自分で対処できるだろう。って言ってる。楽器をしょっちゅう弾いてた人らしいよ。」

「......。」

 ちょっと驚いたけど、言われてみれば、心当たりがあった。
「それって、もしかして、二胡に似たやつですかね。」
楽器の中で、二胡の音色が一番好きなのを思い出した。

でもモンゴルは二胡じゃなくて、馬頭琴とかスーフーという弦が三つ、四つあるものも使われるらしい。

バイオリンの音にも似てるっちゃ似てる。
だからバイオリンコンサートで泣けてくるのか。

「そうそう、弦楽器」

「そして、ホーミーを歌っていたからそれもやったらいいってよ。」
「え、じゃあ、自分は浄化や慰霊を音を使って、よくやってたってことですよね。」
「うん、そう。」

やっぱり、古来の遊牧民にとって歌と踊りは、浄化の儀礼の意味が強かったという自分のなかの記憶が間違いなかった。

音を浴びる。音が場の調整を行う。

今でも、場に合わせてCDを選ぶのも、そういうのの名残だろうし、ときどき、場が重くなっていくのを感じた時、「ここに火が必要だ」と強く感じるときがある。祓いのためだ。

全部、無意識の結界調整感覚だったのかもしれないなぁ、と思った。

「音で、結界を作れる人だから、自分でやればいいじゃないか、ってあなたの前世のひとは言ってるけど。手にしたら、使い方もやり方も自ずとわかるって。」

「ああ、なんかそんな気がするなぁ...」「ティンシャとか、チベットのハンドベルとか、チベット香とか今もなぜか使ってて。」
私は苦笑した。

「そう、それでいいって言ってる。」
「僧侶みたいなひと、チベット語も勉強してくれて、すごい喜んでるよ。」
とチャネラーさん。

「あ、はい。なんかチベット語、知ってるような気がするんだよね....やっぱり大陸に渡ったら必要な言語だし、今やってるけど。」



「だって、あなたは、算命学周辺もふくめて、ヒマラヤ周辺のあたりの大陸の知恵を掘り起こして、日本にそれをもってくるためだけに、わざわざ日本に生まれてきたんだよね。」

彼女にそのことは一度も言っていないけど、そうストレートに言われたので、もうそれがクリティカルな確認になった。

「そうです。それは、自分のマスターと話したとき、自分でも理解しました。それが何につながるかはわからないんですけど、それをやりたい、って思うんです。そして、それって、多分自分にしかできないと思うから。」

「やっぱり、適当に算命学を使うことで、社会的な問題が実際おこってるのも間違いないんで、悪意のある鑑定士の適当な鑑定に惑わされてる人たちには、ちがう選択肢を提供したいんですよね。占いは占いでいいんだけど、アカデミックには実はそれってこうなんだよ、ってもう一つの選択を教えてあげたい。そしたら惑わしに悩んでる人の抜け道が見つかる。」

「それは、あってるよ、方向性あってる。」

「全部、自分でもわかってることだけど、念の為、ここに確認しにきたんだよね?大学もそう。新しく学ぶというよりも、全部知っていることを確認しているだけ。自分の知識を日本語で確認するために大学で学んでる。」
とチャネラーさんは笑う。

「でもね〜沖縄のユタだという男には、僧侶の呪いだとか言われたんですよ。そのまま僧侶の支配をうけつづけたら、体が衰えて死んでしまう、とかね。だから仏教の大学に入れられたんだっていうんだよね。そんなこと言われたら、確認しようがないし、え、これ自分の思いじゃないの?って、戸惑うじゃない。私は見えないんで、違うだろう、と思っても、切り捨てきれないところがあるので。」とわたしが、冗談めかしていうと、

チャネラーさんがまた笑って言った。
「いや〜だって、これあなたの前世だから。憑依じゃないから。w」
そして、宙を見ながら、

「うん、遊牧社会では、かなりの高僧だったよ?そして、今もモンゴル人として、そのまんま何も変えずに日本で生きてるから、日本人との間では価値観のギャップが広がってて苦しいんだよね。笑 これは、もうこのままモンゴルの僧侶の自分で生きたらいいよ。」
と続ける。

「そうなんです。日本にいるけど、自分は日本人のふりしたモンゴル人みたいなもんなんです。当時、モンゴルという国は存在しなかったんだけど、あの辺の人。ただ、今の京都は変人許容度高いひとが多いので、気にされずにすむし、東より断然、生きやすいですよ。」


 絶対に人に話してわからない内容のことを、普通に話せて、非常にスッキリしたセッションだった。

大きな段階を登るとき、いつもこの人には助けられる。
やっぱり、この人があうんだよなぁ。と自分も思ったし、チャネラーさんは、これまで来たときのことも覚えてて、「毎回、だれかと思うくらい、別人みたいに成長していくね〜。」と笑ってた。
いや、めっちゃそれだけ現実きっつい思いしましたから!!w

相談依存はしないけど、セカンドオピニオンは、もらいにいく。
だから、今回も自分しか認知できない意識世界を共有してもらい、それがハイヤーセルフとのずれがなく、いい具合で実行できているということの、第三者からの確認になって、とりあえず、よかった。


一番心配していた、40万請求してきた、ユタのおっさんが、散々脅しにかかった憑依の問題も、並木良和がセミナーで、え?見分け方?鏡を見て自分の視点が定まらないときは、絶対憑依だから!と言い切っていた話も、念の為、その要素はないかどうか聞いたら、

「あなたみたいに自分がしっかりある人に、入り込める霊がいるわけないでしょ、はじかれるわ。www たまにタクシーにされるのがオチよ。」
と、一蹴されてしまった。

「老眼進んで視力がおちて、近頃、眼球の動きが良くないんですよ〜だから、ええ〜やっぱり憑依なのかなぁ、トチ狂ったぶぶんがあったりしたら嫌だなぁ、とちょっと心配したんですけど、やっぱり、単なる老眼が進んだ近眼だったんですね。w」と一安心。
中には入っていないらしい。

要するに、自分が色々と渡り歩いてみた、霊能関係の人たちは、見えないものを自分流に解釈していただけで、憑依と過去生すら、見分けることができなかったというオチだった。結局、算命学の世界と変わらない。
霊能も、占いも、適当な惑わしに晒される世界。

波動の低い霊は見ないこのチャネラーさんに遠慮して、回り道したけど、結局は、いつものここが一番最短だった。w

というわけで、停止の間は、これで本当にあっているかどうか、色々な可能性を検証する期間になったけど、次のタームで、自信を持ってこの方向性でいこう、という再確認になったので、また、淡々と進んでいこうと思った次第。

ただ、見えない矢傷をどうするかは、モンゴルにあったという粉薬をつけてあげれば、過去生の自分は安心して、苦しさを手放せるそうなのだが、そんなものが果たしてあるのか、考え中。

何度も何度も死に際の追体験、これはもういい加減卒業したいし、もし散々手をこまねいた症状が、その粉一つで、治ったら、もうほんと、いいネタだよ。(汗)って思う。


おしっこ占いが片付いたと思ったら、
過去生の自分の治療薬を探すジャーニーが必要になった。w
そんな薬をどうやって探せばいいのか、普通に考えると頭を抱えるわ。
現地シャーマンに会いにいくべきなのか。
または、チベット医が知っているのか。

謎は続く。
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