PTA活動の中で、いろいろな親御さんのお話を伺ってきました。
この活動を今日から始めようと思った大きな理由は、「窓際のトットちゃん」の映画を見たからです。
ロングセラーで今も学校の図書館の目立つところにあるこの本が、最初に世に出たとき、わたしはトットちゃんに年の遠くない子どもでした。
トットちゃんはあまりにもおしゃべりで、あまりにも好奇心が強かったので、学校ではみ出してしまい、小学校で退学になってしまいます。しかしそのトットちゃんを受け入れてくれる学校がありました。
それがトモエ学園です。
トモエ学園の校長先生は、初めて訪れたトットちゃんのお話を、三時間でも四時間でも聴いてくれ、最後に「君は本当はいい子なんだよ」と、トットちゃんに言ってくれるのです。
わたしは映画を見て、今までの自分は何をしていたのかなと反省しました。
いじめられて孤独感を持っていたわたしは、大人になったらお金持ちになってトモエ学園をつくるんだ!と夢見たはずでした。そしてトットちゃんたちが飲み込まれていった戦争の時代は二度と、子どもたちに寄せつけないぞ!と、誓ったはずでした。
お金持ちでもないし
トモエ学園もできてないし
戦争のどこかで起きています。
これでは夢を果たせない大人のままで終わってしまいます。
このインターネットの時代では、トモエ学園のような建物がなくても、人の悩みを聞くことはできるので、わたしはココナラに、まずは不登校で悩む親御さんのお話を伺う場を作ることにいたしました。
わたしの娘たちも、学校の枠にはまりきらずに不登校になりました。
その後「チャレンジスクール」という、学びなおしや人間関係の築き方を学べる高校に二人ともが進学し、ひとりは3年、ひとりは4年で卒業し大学進学が決まりました。
ふたりとも、不登校になったときはそんなに勉強が好きではありませんでしたが、学ぶ場を失ったことで逆に自分が何を学びたいのか真剣に考え、見つけ出す力がついたのです。
その娘たちから私自身が学んだこともたくさんあります。
そのひとつは「ああしろこうしろと言うよりも、どうしたいのか見つける手助けをすることが、親ができるもっとも大切なこと」だということです。
どうぞなんでもお話しください。まずはあなたのお話を伺いたいです。