あれは「天使の歌声」ですか?

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コラム
彼女は星になった。
偉大な母を超越する生まれつきの美貌と、
ストイックな努力で磨いた、圧倒的な歌唱力を持ってしても
彼女は自分の力を信じられなかった。
人生の半分をかけてアイデンティティーの摸索に苦しみ、
もう半分はその保守のために身をすり減らしたとしたら
月並みに『短すぎた人生』とは言えない。

何をしても自分の実力と評価されないと分かっていて、
その世界に固執した事実
自分の力を客観視できなかった事実
親への忖度だけで、何度も仕事のオファーはこないことを
理解できなかった事実

彼女の敵はずっと自分。
自分を信じられない自分との闘いは、終わりがない。
何かに挑むような鋭い眼光
「天使の歌声」と思ったことは一度もない。
あの魂が滲む歌声は、いつも血まみれの彼女の体から生まれていたのか。

誰の力を借りてでも、どんな手段を使ってでも
自分を受け入れて欲しかった。
本当に彼女に寄り添ってくれる人と、出会って欲しかった。

この世から解き放たれたなら、
今度こそ、本当に『天使の歌声』を奏でていてほしい。










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