ドイツ語暗号解読 イギリスの息子編⑤~ちゃぶ台返しのディプローマ~

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依頼者さまは、非常に面白い質問サイトの回答を見せてくださったのですが、その時に、「何かの参考になれば」と、ポストカードの裏面、いや、表面ですかね。その画像も送ってくれたのです。
イギリスの息子編④のカバー写真がそれです。

観光旅行、という方向で進めていたので、私が期待していたのは、何かこう・・・イギリス観光らしいバッキンガム宮殿とかー、ビックベンとかー、近衛兵の行進風景とかー。。。
そーゆーベタなものを期待していた。

だが、画像にはそんなものは映っていなかった。
・・・ロンドン大学の写真。
よりによってなんでこのチョイス?
実家のお母さんに出す旅行の手紙ではないのか?

一抹の不安を覚える。
この時点で、大体の世界観は「旅行」もしくは数か月の予定での滞在・・・
大体の世界観がつかめたとは言え、まだ不明な部分は何か所かある。

「これが人生ってもんですよね」

この言葉の前に、確かに何かちょっと不思議な感じはあったのです。
疲れてしまった。
何かがうまくいかなかった。
だから「これが人生ってもんですよね」の一言が出た・・・。

だが、何がうまくいかなかったのかが分からないのです。
最初考えたのは、滞在ビザ、移民手続きか何かかな?と。
数か月前から、イギリスに来ている。観光半分の滞在。もしかしたら、入学準備、職探し、移住のための下調べ的な滞在・・・そんな感じ。。

だが、ポストカードの写真が「ロンドン大学」の建物の写真となると、これは観光の延長という線ではないかもしれない・・・

と、夜も更けたので、お風呂に入る支度をした。
お風呂の中でぼやーっと考えつつ、「あ、こういう時、ドラマだったら、急にアイデアが思いついて、慌ててハダカでお風呂から飛び出すシーンがあるよね~わはは」と考えていた・・・

で、それが本当に来た!!
いや、私はハダカで飛び出したりはしませんでしたがね。
すまん、ノリが悪くて(笑)

大学、イギリス、6月、お母さん宛て・・・だったら、ディプロム、卒業論文とかそういう単語があったりしないかな?
と、連想から、私は思いついたのでした。
この一言が見つかれば、今までのお気楽旅行の世界観はガラッと崩れる。
そして、新しい世界観が出来上がる。
今までちょっと違和感のあった部分もこの一言が見つかりさえすれば、全体がぐっとまとまる!!

この瞬間のことを、皆様にどうお伝えすれば一番分かりやすく説明できるか・・・
一本の糸を引っ張り上げたら、即座に立体的に、今まで想像もしてなかったようなお城が立ち上がってくる・・・そんな魔法の仕掛け。
・・・もしかして、風呂場で文字の神様、降臨したのか?!
豆大福、用意してないけど?

ドラマ、「未解決の女 警視庁文書捜査官」
数年前、テレビであってましたよね。
女優の波留さんが好きなので、見てました!透明感あって、ピュアな感じするし、これからが楽しみな女優さんの一人です。
鈴木京香さん演じる鳴海先輩が、文字フェチという設定なんです。
それで、あらゆる言葉、文字に関する情報から犯人を特定していくストーリー。
その鳴海先輩に文字の神様が降臨するんですよ、毎回!
あの瞬間の鳴海先輩、いつも「あぁ~!!」って叫ぶんです。
鳴海先輩の「降臨の叫び」が、回を追うごとに大げさになっていくところにご注目♡

その「あぁ~」の叫び、何かがくっついた瞬間というか、組み立った瞬間というか・・・
こういう系、お好きな方でしたら、ぜひぜひドラマ見てくださいね。
原作は浅見和史さん、ウィキペディアみたら、すごい著作数!!この「警視庁文書捜査官」シリーズだけじゃなく、「警視庁捜査一課十一係」シリーズもすごいたくさん出てるんですね!
小説の方も、皆様よろしければ手に取ってご覧になってください。
私は、十一係シリーズ、何冊か読んだだけなんですけど・・・・。ドラマ化もされているんですね。

ゆっくりお風呂に入って、髪乾かして、やれやれと、再びパソコンに向かい、じっくり文字を追う。
そして、私は、やっぱり・・・と確信しました。
Diplomas、卒業証書という単語であったかと、すとんと腑に落ちた。

次回、ドイツ語暗号解読、イギリスの息子編、最終回。
失意のドイツ人青年の胸の内、その時母は?!

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