続・宗教の話

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コラム
私が内職翻訳のお仕事をまだしていた時の話です。
与えられたそのテキストの内容は、宗教に関するものでした。
キリスト教の歴史、初期の歴史の一部分だったのです。

宗教に関しても、私は特にこれと言って知識がないので、非常に面白くそのテキストを読んだのですが、その時に驚いた点がありました。

イスラム教というのは、当時その周辺の宗教をまとめて総合したものである。

ムハンマドがアラーのお告げでイスラム教を開いたのではなかったのですか?と私はびっくりしたのです。
「神のお告げ」のパターンって結構聞きますよね。
キリスト教も、イエスが生まれる時にはすでに聖人から目をつけられていたわけですし、何か特別なお印があったのでしょう。

日本では、新興宗教系にそういうエピソードが多いような気がします。
ある時、突然!霊能力的なものが与えられてしまう、という「なんのラノベ?」みたいな展開です。

今の中東、当時の中心地ですよね。そこでは、小さい宗教が入り乱れている状況だったそうです。

このままでは宗教対立になってしまう!

と危機感を抱いたムハンマドが、その小さい宗教をまとめて一つの宗教にしたらみんな仲良くまとまっていい感じになるのでは?と考え、様々な宗教を融合して作り出したのがイスラム教だと、そのテキストには書いてあったのです。
ユダヤ教、キリスト教、その他小さい宗教、土着の信仰などなどが融合し、その良さだけを取り入れて、先々問題が起きないように作られたわけです。

いや、あの・・・それで対立起きまくっているのですが?とそのテキストを読みながら、頭を抱えてしまった記憶があります。

いいとこどりの宗教、それがイスラム教!と思うには、割と戒律が厳しいですよね。ラマダンとかあるし・・・。
ドイツでムスリムの人に「ラマダンって大変じゃないの?」と聞いたら、「それ、いつも聞かれるんだよね~」とげんなりした顔されたことあります(恥)

その方のおっしゃるには、ラマダン中にマイナス3キロは確実!だそうです。
時々断食をすることの良さは知られています。デトックス期間を設けることで、心身ともにリフレッシュできるいいシステムなのかもしれません。

あ、それに、豚肉を食べないという合理的理由もあるんですよ。
豚と人は、結構共通する感染症などがあるので、衛生環境が良くなかった時代には、「けがれ」として避ける理由もちゃんとあったのです。
奥さんを複数持つという合理的理由もちゃんとあります。社会福祉の一環という理由です。場所的に交通の要所ですし。戦争も多かったので、どうしても女性一人で生きていくのがしんどい。未亡人も多い。そこで財産のある人は複数の奥さんを持つことで、助け合っていたのですね。

キリスト教でも、本来、お肉を食べない時期がありますし、敬虔な 信者は毎週肉なしの日を設けるようですね。肉のない日、魚の日とかあるようです。

生活にメリハリがあると、楽しく生きられます。
何か不足すると、その不足のために、余計にありがたみを感じるのですね。
さらに何かのイベントがあると、人は近距離の目標があることで、短期的に集中して頑張れますし、その後の打ち上げ、お疲れ様会などをすることで、リラックス、そして仲間内の団結力も高まります。
宗教的な行事、お祭りなどは、そのよいきっかけになるのではないでしょうか。

さて、そこで、何故、この二大世界宗教がこのように対立をしてしまうことになったのか。
様々な理由が指摘されておりますが、グローバル化が進んだこと、つまり今まで少なかった接点が急に増えたという要因もあるかもしれません。それに関しては、アメリカがその大きな役割を担っていたようです。

そう考えるようになったのは、NHK特集、ドキュメンタリーがきっかけでした。
かなり昔に偶然チャンネル付けたらその番組があっていたので、タイトルも忘れてしまったのですが、ちょうどアメリカで同時多発テロが起こった後だったような気がします。

当時、アメリカではネオコンと呼ばれる、保守派がホワイトハウスを牛耳っていた。
そして、ムスリム圏では、まだISISは成立しておらず、イスラム原理主義というものが台頭していたのですね。

そのドキュメンタリーでは、このネオコンと、イスラム原理主義のルーツは同じである、と紹介していたのでした。

1960-70年代のアメリカ合衆国の状態があんまりにもひどかった。
第二次世界大戦に大勝利したアメリカが、浮かれまくって羽目外し過ぎてたんでしょうね。
経済成長もものすごかったでしょうし、誰も敬虔な宗教態度を持たなくても日常が多少乱れていても、「俺たちは戦争に勝ったんだ」という浮かれ騒ぎのような時代が続いてしまったのではないだろうか。

それで若者たちが、セックスだ麻薬だとどんちゃん騒ぎの状態になった。
風俗があまりにも乱れてしまった。
ちょうどそういう時代の時に、多くのムスリムが戦勝国アメリカに留学していたんですね。
そこで、そのどんちゃん騒ぎを目の当たりにする。

アメリカの真似しちゃいかん!

と、ムスリムの留学生たちは危機感を覚えた。
そして、同時にネオコンの人たちも、当時のその惨状は国力を弱めるだけだと気づいていた。

というわけで、アメリカは、その反動でネオコンへ。ムスリム圏では民主的な方向に進みつつあり、自由な気風があったにも関わらず、イスラム原理主義へと進む政治的な一派が出来上がったということでした。

言ってみれば、現在の状況悪化の原因の一つは戦後のアメリカなわけです。
そして、このアメリカ暴走の原因を作ったのは日本だったのかもしれません。
「日本ではこれでうまくいった。自分たちのおかげで日本は民主化し今では先進国だ」と日本はよいモデルだったのでしょう。

人というのは案外冒険をしないものなんですね。
一つの成功パターンに固執するのです。
前に上手くいった方法を何度も使う。
新しい戦略・新しいポリシー・新しいイデオロギーは、なんか胡散臭いと感じるのです。
上手くいくかどうか分からない戦略より、過去に一度でも成功した実績のある戦略にすがるのです。

負け、間違いを認めず、そのまま突き進もうとすると、いずれ行き詰る。
この袋小路から抜け出すには、次元上昇する必要があるのです。
行き詰っている時、後戻りしたくないなら、下にも行きたくないなら、上に行くしかないですからね。

で、じゃ、次元上昇するってどういうこと?ってなります。
空飛べないじゃん!魂だけ抜けるって意味わからん!ってなるじゃないですか。

下に行くのもイヤ、後戻りするという(メンドクサイ)手も使いたくないとなれば、無茶な次元上昇するしかなくなるんですよ~。
だけど、一番簡単で現実的なのは、「後戻りする」ってことなんです。

どの時点のどの段階でどうすればよかったのか、どうしてそれをしなかったのか、問題点を明らかにすればいいのです。そこでさかのぼって、ちゃんと清算する。そこからまたやり直してみてください。

すでに多くのものを置き去りにして、保留にして、考えないようにして、清算せずにいると・・・後戻りが難しくなる。断捨離だの、リセットだの、アセンションして一気に解決!みたいな言葉に騙されたくなる。
それか、本当に異世界転生でもしないかな~って現実逃避したくなる。

自分の問題にちゃんと向き合うこと。実際に大きな失敗をする前にその問題に気付いて方向転換をすること。早めに対処する方が傷は浅くてすみます。

そのために、占いがあるのです!
定期的に、年に一回、数か月に一回・・・ちゃんと自分と向き合う機会を作ることで見えてくるものもあるのですよ。

タロット占いはそういう意味では、問題の掘り起こし、自分では気づいていない盲点を気づかせてくれるという意味で、とても有効なツールです。
負のオーラ浄化や魂の次元上昇のお手伝いはできませんが、タロット占い、いかがでしょうか?

へへん!翻訳の話かと思いきや、タロット占いの営業でした♡


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