ロフトってこんなものです本当に要りますか?

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日当たりシミュレーションのmatoriです
「ロフトが欲しい」間取りづくりでよくあるリクエストです
住まい手の味方の建築士ですからお尋ねします
本当にそれ必要ですか?
ハウスメーカーや工務店さんの設計士さんは聞きません「聞いて嫌われるなら不便な思いをするのはお客さんだから聞かずにおこう」そう思います

小屋裏収納とロフト

ロフトは建築基準法では小屋裏収納に分類されます。ざっくり言えば
・天井の高さ1.4m未満
・下の階の面積の1/2以下
大人が立って歩けない=普通の部屋として使えない部分なので「階にしないで良い」「延べ床面積に含めなくてよい」ということです

小屋裏収納

写真はブログ「しあわせな家」さんからお借りしました
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まさに小屋裏収納ですね
・部屋と屋根の間に有って
・天井が低く
・収納が目的
・部屋の邪魔にならないような収納ハシゴ
が特徴的ですね

ロフト

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これは小屋裏収納ではなくロフトですね
・間口が部屋の幅いっぱいの広さ
・部屋の一部になっている
・収納ではなく生活空間として使う
・天井高さ1.4m未満
・常設の梯子
建築基準法を作った当初はこんなことが起こるとは思わなかったでしょう
最近では立派な階段を付けても小屋裏収納と判断されます、一部例外の地域もあるかもしれません確認が必要です

使い勝手の良いロフト悪いロフト

上の写真のロフトはとても使いやすそうですね
下のものはどうでしょう?
23314175_s.jpg
この特徴は
・間口が部屋の幅より狭い
・天井が斜めで低い
このような場合は小屋裏収納にして壁をふさいだ方が良いように思います

ロフトのデメリット

・使い勝手の悪いロフトは使わなくなる
・若いうちはハシゴでも良いけれど年を取ると使えなくなる
・空間がつながっているので空調する気積が大きくなる
・掃除がしにくく埃がたまる
・吹き抜けにすれば下の階の採光ができるのに床があるために採光を阻害する
といったことがあります

小屋裏収納のメリット

・二世代住宅などに多い使わないもので捨てられないものをとりあえず
 捨てないでおける
・部屋に開放されていなければ埃も入りにくく普段掃除しなければならない
 ゾーンから外すことができる

【まとめ】
部屋の空間と一体になって使い勝手の良いロフトは生活を豊かにしてくれるものです。立地条件や建物の形状によっては理想的なロフトにならないことも少なくありません。メリットデメリットを検討して採用を決めることが大切です。
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