小論文の大まかな流れ

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こんにちは。ハルタです。
今回は「小論文の大まかな流れ」について解説します。
小論文初心者もそうでない方も、
読み手に伝えるべき重要なポイントをおさらいしていきましょう!


小論文の大きな5つの流れ


小論文には、異なるタイプの問題があるので
一概に「こういう流れで書けばよい」という正解はありません。

ただ、小論文で最も多く出題される「社会的なテーマについて自分の考えを書く」タイプの問題に関しては、基本的な流れがあります。

【小論文の基本的な流れ】
「主張」→「理由」→「現状の整理」→「反論の予想」→「再主張」

これが基本的で、おおまかな流れです。
それでは、一つずつ細かく見ていきましょう。

小論文の流れ①:「主張」


まず、小論文では冒頭ではっきりとした意見の主張を行います。
小論文で最も押さえておかなければいけないポイントは、
「問いに明確に答える」ということです。

したがって、小論文の冒頭では
「問い」で問われていることに答える形に沿って、
自分の「主張」を明確に行いましょう。

「主張」の後に、「理由」や具体的な説明が続きますので
第一段落の「主張」の中身は少々言葉足らずでもかまいません。
ぐだぐだと詳細に書こうとするのではなく、
明確に、言い切る(断言する)ことが大切です。

【小論文の流れ①:「主張」のポイント】
・冒頭で、はっきりと自分の主張をする
・問題文で問われていることにしっかりと答える

小論文の流れ②:「理由」


「主張」が「1文で言い切った」のに対し、
「理由」は複数行をかけて書いていきます。

「理由」の一行目に、はっきりと端的な「理由」を述べ、
その後に具体的な理由を説明していきます。

また、「理由」は説得力あるものにしなければなりません。

【説得力ある理由に必要なもの】
①データ・エビデンス

「エビデンス」とは「証拠・根拠」という意味で、
「(科学的)根拠のある事実」という意味で使われます。
「データ」や「エビデンス」を用いた「理由」には
「客観性」があるので、説得力が生まれるのです。

②客観的な比較

何かを別のものと「比較」しないと、
それが「深刻か、深刻ではないか」は実際にはわかりません。
「他の国」「別の性別」、「過去」や「未来」など
様々ある比較対象を利用して、説得力のある理由を述べましょう。

小論文の流れ③:「現状の整理」


「説得力のある理由」を述べるためには
「データ・エビデンス」や「比較」が必要になりますが、
そのためにはまず、
「現状がどうなっているのか(自分が現状をどのように見ているのか)」
を示すことが必要です。

「現状」を示した上で「なぜそのような現状になっているか」を書き、
「だからこそ〇〇が必要」という自分の「主張」につなげていきます。

【小論文の流れ③:「現状の整理」のポイント】
・「現状を整理」した上で、「主張」につなげる

・「理由」とセットで考える

小論文の流れ④:「反論の予想」


「反論の予想」をすることで、
小論文で重要な「客観性」を示すことができます。

一方的に「主張」したり「理由付け」をするだけなく、
「予想される反論」を書き、その「反論に対する反論」を加えることで、
「私は自分が主張している部分以外にも、関心を払っていますよ」
とアピールするのです。

小論文では、「色々な角度から考えていること」や
「様々な分野に関心を持っていること」を伝えることが大事なのです。

【小論文の流れ④:「反論の予想」のポイント】
・「主張」に対抗する「反論」を予想して書く
・「反論の反論」や「反論に対する対策」を書く

小論文の流れ⑤:「再主張」


文の最後に「再主張」をします。
問題の文字数によって書く場合も、削除する場合も考えられます。
1200字以上の問題であれば、必ず入れたほうがよいでしょう。

「再主張」では、「主張」で書いたものを
そのまま繰り返すだけでもかまいませんし、
「主張」に簡単な「理由」を付け加える形で
「まとめ」とすることもOKです。

ただ、最後の段落に「新しい情報」を付け加えることはやめましょう。



以上が、小論文を書く際の、おおまかな流れでした。

当然ながら問題の出題形式によって流れは変わってきますが、
これが最もオーソドックスな問題の解答形式になります。

これを参考に、それぞれの問題に挑戦してみてください!


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