小論文でやってはいけない5つのNG

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こんにちは。ハルタです。
今回は、小論文ではやってはいけない「5つのNG」について解説します。
基本的なことが多いですが、基本だからこそ押さえておきたいものですね。

では、一つずつみていきましょう。


NG①原稿用紙の使い方が間違っている

原稿用紙の使い方が間違っていると、小論文の内容を良いか悪いか判断される前に稚拙なイメージを持たれることがあります。

【原稿用紙の基本的な使い方】
・書き出しは1マス開ける
・本の題名や作品のタイトルなどは『』でくくる
・行の最後のマスで文が終わる場合は最後のマスに句点(。)を書く
・感嘆符(!)や疑問符(?)、点線(・・・)は基本的には使わない

【数字・アルファベットに関する基本】
〈縦書きのとき〉
・数字は漢数字で書く
・「アルファベットでの略称」は縦に並べる(=寝かせず普通に書く)
・「英単語」は横に寝かせ、大文字は1マスに1字、小文字は1マスに2字書く
〈横書きのとき〉
・数字は普通のローマ数字を書いてよい
・数字は1マスに2字入れる
・小数点も0.5文字分とみなす

「文章を原稿用紙に書く際の基本知識」です。
少しでも不安のあるひとはここでしっかりと理解しましょう!

NG②「~だ・~である」「~です・~ます」を混ぜて使ってしまう

通常、小論文で推奨されるのは「常体(~だ・~である)」の方です。
大学受験の小論文では、特別な場合を除いてこちらで書くようにしましょう。

「~だ・~である」文でよく使う文末
・〜だ(断定する時)
・〜である(断定する時)
・〜だろう(断定できない時)
・〜べきだ(主張や提案する時)
・〜ない(否定する時)
・〜であるため(理由を述べる時)
・〜と考えられる(資料や図から読み解く時)

NG③「思う」という表現を使う


「私は~と思う」「私が思ったのは~」など「思う」を連発していると、なんだか主観的で独りよがりの文章に思えます。
つまり、作文っぽいのです。

✗悪い表現:「死刑は廃止すべきだと思う」(=自分の視点から書いている)
○良い表現:「死刑は廃止すべきである」(=客観的な視点から書いている)

採点者は「作文」ではなく「小論文」が書かれているかどうかをチェックするので、「思う」を連発しない方がよいでしょう。

では、「思う」と書きたい場面では、どういう表現をすればいいのでしょうか。

【「思う」と書きたい場合のほかの表現】
①主張はなるべく断定する
 「死刑は廃止すべきだと思う」
→「死刑は廃止すべきである」

②断定できないことは「反語」「推量」を使う
 「死刑制度は犯罪を抑止していないと思う」
→「死刑制度は犯罪を抑止していないのではないか」
→「死刑制度は犯罪を抑止しているとはいえないだろう」

③個人的な経験は「感じる」を使う
 「SNSを使っていると、法的な規制が必要だと思うことがある」
→「SNSを使っていると、法的な規制が必要だと感じることがある」

NG④「体言止め」を使っている


「体言止め」とは、「私の夢は医者になること」「私が指摘するのは脳死問題の複雑さ」などのように、名詞で文を終わりにすることです。

「体言止め」は基本的には小論文ではNG !

大学入試科目としての小論文は内容をしっかりと伝えるためにあるものなので、「体言止め」は使わずに、「~だ」「~である」という形で、文章を終わらせましょう。

NG⑤ひらがなで書くべきものを漢字で書いている

基本的には、漢字で書けるものは漢字で書いたほうがいいのですが、中には「漢字ではなくひらがなで書いたほうがいい」、または「書かなければいけない」表現があるのです。

【「ひらがな」で書かなければいけない表現】
~すること(×する事):「故障することがある」
~するたび(×する度):「例:故障するたびに」
~のとおり(×の通り):「先ほど述べたとおり」
~するほうが(×する方が):「あなたより私のほうが」
~するわけ(×する訳):「そういうわけにはいかない」
~するとき(×する時):「運動場には走るとき」
~ください(×下さい):「渡してください」
~できる(×出来る):「食べることができる」
~してよい(×して良い):「行ってもよい」
さまざま(×様々):「さまざまな場面で」
ない(×無い):「死刑制度がない」
すてき(×素敵):「すてきな言葉遣い」
なぜ(×何故):「なぜ廃止するのか」
障がい(×障害):「障がい者専用スペース」
子ども(×子供):「子どもの遊び場」

ただ、これらは「一般的にひらがなの方がよく使われている表現」というだけで「絶対に漢字で書いてはいけない表現」ではありません。
知識として頭に入れておく程度にしましょう!


以上が、「小論文でやってはいけない5つのNG」です。
これらをただの知識として頭に入れておくだけのでなく、実際に利用して小論文を書けるようになることが重要です。
何度も書いて、添削してもらいましょう!



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