ちょっと詳しく感覚過敏
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コラム
前ブログ同様、ここ数年よく耳にする言葉。
当事者の方が、尋常でない努力を重ねられ、
情報発信をし、世間に認知され始めました。
少しでも不快さを和らげる方法・グッズが
当事者の方の経験を基に紹介されています。
ぜひ、優良なサイトを参考にして
ご家族やご自分の不快さを減らす
一助にしていただけたらと思い…
(サイト紹介したいのに外部誘導禁止…😞)
と、同時に
何事についても、正しい知識を得る
ということは常に解決への近道です。
感覚過敏のメカニズムを知りましょう。
人は感覚を神経で分析します。
質:どんな感覚か。五感か体感か
量:どれほど眩しいかうるさいか
場所:体内刺激か体外か。発生源は
意味:意味づけ。カテゴリー化。
したがって、外に出た時、太陽が眩しくても
「部屋の中にいたから今だけ眩しく感じる」
と、意味づけできれば気になりませんし、
「どうして太陽は常にこんなに眩しいんだ」
と感じれば、耐え難いほどのつらさに……
え、これは
…アルベール・カミュの「異邦人」…?
感覚過敏が社会への適応しにくさを生み、
発達障害の原因かとさえ言われていて…
まさか、ひたすら太陽のせいにした彼も
まさか…ごめんなさい💦脱線しました💦
といって、
【感覚過敏=気の持ちよう】
という話では全くないです!
感覚を受け止め・分析・判断する機能に
変調をきたしている→通常、人は、普段
と違う刺激がきたから不快ととらえる→
が、不調につき、普段と同じ刺激も不快
に感じてしまう。ということは、逆に、
通常レベルの刺激を感じにくい=感覚鈍麻
が同時に起こる可能性すらあるわけです。
実際、自閉症スペクトラムの症状で
・トイレや渇きの感覚を感知しにくい
・人は他人の悲しみすら、刺激として
感じとり、何らかの感情が湧くが、
そこを感じとりにくい=共感が苦手
という例もあります。
そのうえ、
・このTシャツならこんな肌触り
・この場所ならこんなざわめき
と予測していたのに、それが外れ
初めての出来事=緊張【予測誤差】
によって、「前と同じ感覚だから、
気にしなくていい」と思えない=
「強い刺激」と感じてしまうことも。
さらには、
外からの刺激→体が反応
体からの刺激→脳が反応
どちらも「感覚」です。
地震が発生→ドキドキ
胃がからっぽ→空腹感
感覚過敏で生活に支障がある方の場合
通常の、経験済みの、些細な刺激を
・いつもと違う
・初めての刺激だ
・だから緊張する
と感じる不具合が生じている。あるいは
・心拍数があがる
・血圧があがる
・喉が渇く 等
の体の微小変化に気付きやすい体質である
可能性もあります。
ですから、
・医学的ケア(心が落ち着く薬など)
・物理的ケア(マフやサングラス等)
が必要であり、それに加えて
・心身の調子を整えておくこと
(睡眠・運動・心地よい食事)
・同じ悩みを共有し合うこと
(「誰にもわかってもらえない」
苦しみが「あるある」に変化)
・笑うこと!!楽しむこと!!
で、脳や体に送っている信号の中の
「快適パート」を増やしましょう。
…こんな生きづらい世の中だから、
1人で悩まず、みんなで、一緒に。