【Y-Biz】人生転機の連続〜シュロスバーグの4Sモデルとレジリエンス〜

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YCキャリア相談室

2024/05/14 17:00

はじめに

現代社会は変化の速い時代と言われ、私たちの人生は常に様々な転機に直面しています。転職、昇進、結婚、出産、リストラ、家族の死など、大きなものから小さなものまで、様々な出来事が私たちの生活に影響を与えます。

こうした転機を乗り越えるためには、レジリエンスと呼ばれる「逆境を乗り越える力」が重要です。レジリエンスは、生まれつき備わっている性質ではなく、経験や学習を通して高めることができます。

米国の心理学者ナンシー・K・シュロスバーグ氏は、キャリア理論において、転機を乗り越えるためのフレームワークとして「4Sモデル」を提唱しました。4Sモデルは、以下の4つの要素から構成されています。

・Situation（状況）: 転機の状況を客観的に理解すること。

・Self（自分自身）: 自分の強みや弱み、価値観、目標などを理解すること。

・Support（支援）: 周囲の人々からの支援を得ること。

・Strategies（戦略）: 転機を乗り越えるための具体的な行動計画を立てること。

この4Sモデルとレジリエンスは、人生の転機を乗り越えるために密接に関係しています。

大きな転機と小さな転機

人生の転機には、大きなものと小さなものがあります。大きな転機とは、転職、昇進、結婚、出産、リストラ、家族の死など、人生に大きな変化をもたらす出来事です。一方、小さな転機とは、毎日の生活の中で起こる些細な出来事のことです。例えば、新しいことに挑戦したり、友人と喧嘩したり、目標を達成したりすることなどが小さな転機にあたります。

大きな転機は、私たちの生活に大きな影響を与えるため、乗り越えるのに時間がかかったり、大きな労力が必要だったりします。一方、小さな転機は、すぐに乗り越えることができることも多いですが、積み重なると大きな変化につながることもあります。

人それぞれの人生

人生の転機は、人によって様々です。同じような出来事でも、人によって受け止め方や乗り越え方は異なります。これは、個人の性格や価値観、経験、置かれている状況などが異なるためです。

例えば、転職という転機を例に考えてみましょう。ある人にとっては、キャリアアップのチャンスと捉え、前向きに転職活動に取り組むことができるでしょう。しかし、ある人にとっては、安定した生活を失うことへの不安や、新しい環境への適応への不安を感じ、転職をためらうかもしれません。

このように、同じ転機でも、人によって捉え方や乗り越え方は大きく異なります。大切なのは、自分にとっての転機を正しく理解し、自分に合った方法で乗り越えることです。他の人と比べることなく、自分のペースで歩んでいくことが重要です。

4Sモデルとレジリエンスを活用して、自分らしく歩む

シュロスバーグの4Sモデルとレジリエンスを意識することで、人生の転機を乗り越え、自分ペースで、自分らしく、そしてより充実した人生を送ることができます。

4Sモデルを活用することで、転機の状況を客観的に理解し、自分自身を理解し、周囲の人々からの支援を得て、転機を乗り越えるための具体的な行動計画を立てることができます。

レジリエンスを高めることで、変化を恐れずに受け入れ、困難な状況にも立ち向かうことができ、失敗から学び、成長することができます。

専門家の支援を受ける

このようにシュロスバーグの4Sモデルとレジリエンスを意識することで、人生の転機を乗り越え、より充実した人生を送ることができます。

レジリエンスを高めることで、変化を恐れずに受け入れ、困難な状況にも立ち向かうことができ、失敗から学び、成長することができます。

さらに、国家資格キャリアコンサルタントやキャリアカウンセラーのサポートを受けることも有効です。国家資格キャリアコンサルタント・キャリアカウンセラーは、キャリアに関する専門知識を持ち、客観的な視点からアドバイスや支援を提供することができます。

具体的には、以下のようなサポートを受けることができます。

・自己分析: 自分の強みや弱み、価値観、目標などを理解するためのサポート

・キャリアプランニング: 将来のキャリア目標を設定し、それを達成するための具体的な計画を立てるためのサポート

・就職・転職活動: 履歴書や職務経歴書の作成、面接対策などのサポート

・進路相談: 進路選択に迷っている場合の相談

・メンタルサポート: 転機に伴う不安やストレスを乗り越えるためのサポート

国家資格キャリアコンサルタント・キャリアカウンセラーは、様々な機関で相談を受けることができます。例えば、公共職業安定所（ハローワーク）、大学、民間企業、などが挙げられます。

具体的な事例

シュロスバーグの4Sモデルとレジリエンスを実際にどのように活用できるのか、また、活用に際してどんな支援者がいるのか、具体的な事例をいくつかご紹介します。

＊事例1：転職

30歳を過ぎた会社員Aさんは、キャリアアップのために転職を決意しました。しかし、転職活動は思うようにうまくいかず、自信を失いかけていました。そこで、Aさんは4Sモデルを活用して、自分の強みや弱みを分析し、転職活動に活かせるスキルを身につけることにしました。また、友人や家族に相談し、転職活動のアドバイスをもらうことにしました。

Aさんは、4Sモデルとレジリエンスを意識することで、転職活動の不安を克服し、希望の転職先を見つけることができました。

＊事例2：失恋

大学生のBさんは、長年付き合っていた恋人と別れました。Bさんは、失恋のショックで立ち直れず、日常生活にも支障をきたすようになっていました。そこで、Bさんはカウンセラーに相談し、レジリエンスを高めるためのトレーニングを受けました。

Bさんは、トレーニングを通して、自分の感情をコントロールする方法や、新しいことに挑戦する方法などを学びました。また、友人や家族と過ごす時間を増やすことで、失恋のつらさを乗り越えることができました。

Bさんは、レジリエンスを高めることで、失恋のつらさを乗り越え、新しい一歩を踏み出すことができました。

＊事例3：リストラ

Cさんは、4Sモデルを活用して、自分の強みや弱みを分析し、再就職に活かせるスキルを身につけることにしました。また、ハローワークや転職エージェントに相談し、就職活動のサポートを受けました。

さらに、Cさんは、国家資格キャリアコンサルタントの相談を受けました。キャリアコンサルタントは、Cさんのこれまでのキャリア経験や強みを活かせる職種をいくつか提案し、それぞれの職種について詳しく説明しました。また、Cさんの自己PRや面接対策についてもアドバイスを受けました。

Cさんは、4Sモデル、レジリエンス、そして国家資格キャリアコンサルタントのサポートを活かすことで、再就職活動の不安を克服し、希望の仕事を見つけることができました。

＊事例4：進路選択

高校生のDさんは、大学進学か就職かの進路選択に悩んでいました。Dさんは、自分の興味や適性についてよくわからず、将来どのような仕事に就きたいのか想像もつことができませんでした。

そこで、Dさんは、キャリアカウンセラーの相談を受けました。キャリアカウンセラーは、Dさんと一緒に、Dさんの興味や適性について話し合い、将来のキャリアビジョンを明確にしました。また、Dさんに合った大学や学部をいくつか提案し、それぞれの大学や学部について詳しく説明しました。

Dさんは、キャリアカウンセラーのサポートを受けることで、進路選択への不安を解消し、自分に合った進路を選択することができました。

これらの事例は、ほんの一例です。人生の転機は人それぞれであり、乗り越え方も様々です。大切なのは、自分にとっての転機を正しく理解し、人と比べることなく、自分に合った方法で乗り越えることです。そして、必要に応じて、国家資格キャリアコンサルタントやキャリアカウンセラーなどのサポートを受けることも有効です。