マイホームは長~いお付合い

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コラム
家づくりを始めて完成しても
そこがゴールではないのはご存じのとおり。
平均的な家づくり世代と言われるのが30代から40代前半で
いわゆる子育て世代と重なります。

そして私が相談を受けるお客様に家づくりのご要望をお聞きすると
決まって現時点での暮らしを想定したご要望がほとんど。
先のとこは想像しづらいし仕方ないといえば仕方ない。

でもちょっと待って!

最初にも言ったように
家づくりは完成した時がゴールではないってこと。
ていうかその家族のスタートなのです。

これから数十年そのお家で暮らしていくわけです。
ほとんどの方が終の住処にもなるわけで。
当然、家族みんなが年齢を重ねていくことになりますし
お子さんも成長していきます。
きっと趣味嗜好も変わることの方が多いでしょう。

このようにライフスタイルが年々変化していくことを想定した上で
それに対応できる家づくりをしなければ
過ごしやすい良い暮らしは継続できません。

もし流行りや現在の視点だけで家づくりをしてしまったら
それが種となり、何十年先には後悔という残念な花?が咲いてしまうことに。

では、どんなことがその「後悔の種」となり得るのでしょうか。


① 可変性のない間取り

部屋を誰の部屋、何の部屋と決めて細切れにしてしまうと、
後々に使い勝手に応用に効かなくなります。
例えば、子供が小さいうちは一つの大きな部屋で家族みんなで
川の字で寝られるように。
そして子供がお年頃になれば大きな部屋をそれぞれの部屋に分け
子供が独り立ちしたらその時はまた区切って
夫婦別々で寝室として使用することも良し、
もう一度大きな部屋として子供家族が帰省した時の部屋として使うのもあり。

その年代ごとに使い方を変えられる部屋にしておいたら無駄はありません。
これはほんの一例ですが、
固定概念にとらわれない可変性に対応できる間取りをお勧めします。


② パンチの効いたインテリアの色

誰しもせっかく建てる家だからと色々と挑戦してみたくなります。
SNSで映えるインテリアってものに刺激されているせいもあるでしょう。

でもどうでしょう?
インテリア業界の人やプロはだしの方ならまだしも
数十年経って年齢を重ねた時に
果たしてそのパンチの効いたインテリアカラーで
心から落ち着く暮らしはできるでしょうか。
「色」って鮮やかであればあるほどパワーを感じパッと目を引く
魅力的ないわゆる映える空間にする効果はあります。
でも逆を言えばカジュアルで安っぽい印象に。

何十年先にも対応できるインテリアにするなら、
床、壁、天井など大きな面積を占める部分は
シンプルで落ち着いたベースカラーに、
ちょっとした手間やお金で変えることができる部分の
例えば、カーテンやクッションなどのファブリック部分
せいぜい買い換えることのできるソファに流行りや色を取り入れ
その時の趣味嗜好に合うように変化させれば解決です。


③ 無駄のない大きさ

同じコストで建てるならあなたは大きく大味な家がいいですか?
それとも小さくても質の良い家がいいですか?
地域性もありますが、
なんとなく広い大きい家が欲しいと思っている人が多いです。
でも大きい家が良い家とは限りません。

大きな家だと光熱費もメンテナンス費用も
小さな家より多くかかります。

私個人的には、小さな家にすることで多くのメリットがあり
豊かな暮らしができると感じています。
家族の気配が目の届く距離で感じられ、家事も掃除も楽チン。
大きさを抑えた分、インテリアや仕様素材に良いものを採用するのに
予算を回せ暮らしの質を上げることができます。
飽きのこない、むしろ愛着のわく豊かさを手に入れることができるからです。


以上のことから
家づくりは今だけでなく何十年先の将来のことも見据えた長い視点で
考えていくことが必要だとおわかりいただけましたか。

そして自分たちだけでなく
次の世代に引き継げるような家づくりができたら
なお最高だと思いませんか。
だって、マイホームは家族にとってのお城で
長~くお付合いするものですから。

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