最期は自宅で…父の思いは叶えてあげたい

記事
コラム
✥✥✥自宅で父を看取ることは可能でしょうか✥✥✥

現在父は特別養護老人ホームに入居しています

父はいつも面会に行くと

「死ぬときは家がいい」と口癖のように言っています

そんな父の思いを叶えてあげたい…

できるだけ父の意思を尊重して自宅で看取るという

選択肢も考えておきたいと思うのですが…

在宅介護で看取りをすることは可能でしょうか?

もしできるのであればどのような準備が必要なのでしょうか


✥✥✥最期を迎える場所として、施設と在宅それぞれの
    メリットとデメリットを考慮し無理のない決断をしましょう✥✥✥

終末期を住み慣れた我が家で過ごしたいと願う人は多くいます

これまでは、在宅での介護力や医療体制を整えることが難しいため

自宅に戻る希望がかなえられないケースが多くありました

しかし、2015年の介護保険法の改正により、在宅医療を支える

しくみが制度化されたことから

在宅で看取りができる体制が整えられ始めています


「住み慣れた家で最期を迎えたい」という思いは

自然な感情なのだと思います(´ω`*)

在宅での看取りでは、残された時間を家族と一緒に過ごせることが

本人にも家族にも大きなメリットになります(*´ω`*)

しかし一方で、家族の介護負担や互いに気遣うなどの

精神的な負担が発生することも忘れてはいけません(´-ω-`)

そこで負担を軽減するためには、次のような条件が必要と考えます

1.本人と家族が共に「自宅で最期を迎えたい」という意思があること

2.在宅医や訪問看護などの医療チームの体制が整うこと

3.家族や介護サービスによる介護力があること

4.医療と介護が24時間体制でできること


いつ在宅医療に切り替えるべきか…

施設に入居している場合にいつ在宅に切り替えるべきかは

本人の希望や家族の受け入れ体制などを考慮しながら考えることが大切です

そのため、施設の担当医にこれから起こる身体や状態の変化について相談し

どの段階で自宅に戻った方がいいのかの判断材料にしましょう(=゚ω゚)ノ

看取り介護のスタートは通常、医師の判断で決まりますが

高齢者の場合は食事ができなくなったときが一般的に

看取りの開始時期と考えられています

しかし、在宅に切り替えるタイミングを決めるのはとても難しいことです

人は死期が近づくと、身体が栄養や水分を必要としなくなり

食欲が衰えてきます(´-ω-`)

しかし、家族はなかなかそれを受け入れることができず

「食べないから元気が出ないのだ」と思い

少しでも食べてほしいと本人に訴えたくなります(;゚Д゚)

それを思うと、本人に食欲がある段階で自宅に戻ったほうがいい

という考え方があるかもしれません…

しかしその場合、家族に介護の負担がかかります

一方で、本人の食欲がなくなってしまってから自宅に戻ると

自宅で穏やかに過ごす時間が短くなるという懸念があるでしょう(´-ω-`)

在宅に戻るタイミングを考えるときは、施設の担当医

ケアマネジャー、看護師たちとよく話し合い、一番いいと思う時を

各々で判断することが大切です!


看取りの準備

1.ケアマネジャーと在宅医を見つける

看取りの準備については、本人と家族が在宅での看取りを

考えはじめた時から動いたほうがよいでしょう!

まず、地域包括支援センターに行き、在宅医療や看取り関して

助言ができるケアマネジャーについて相談します

同時に、在宅医も探さなければいけません(=゚ω゚)ノ

ケアマネジャーが決まれば、在宅医をケアマネジャーから

紹介してもらえる場合もあります!

かかりつけ医がいる場合は、往診が可能かどうかの確認をし

可能ならば看取りまでしっかり対応してくれるかどうかの相談をしましょう!

かかりつけ医がいない場合や、かかりつけ医がいても

24時間対応や看取りまでの対応が無理な場合は

地域包括支援センターや市区町村から在宅医を紹介してもらいましょう♪

市区町村には「在宅医療相談」や「在宅医療介護連携」などの

名称の窓口がありますので問い合わせてみてください(^ω^)

市区町村によっては医師会が在宅診療可能な

在宅医を紹介してくれるしくみになっているところもあります♪

2.看取りチームを編成する

ケアマネジャーと在宅医が決まれば、本人の状態とこれまでの経緯

家族の介護力を在宅医に伝えてこれから在宅でどのような

療養生活を送りたいかを話し合います

そして、本人や家族の状態に応じて、在宅医、在宅歯科医

歯科衛生士、薬剤師、訪問看護師、理学療法士、管理栄養士、

介護福祉士などで編成する看取りチームを作ります(=゚ω゚)ノ

なお、在宅で提供される医療サービスは医療保険の適用となり

訪問看護は疾患名によって医療保険もしくは介護保険が適用されます!

3.穏やかに過ごせる環境をつくる、心構えを持つ

看取りチームの専門職たちは、それぞれ連携のポイントを

理解したうえで在宅の看取りを支えてくれます

しかし、看取りのキーパーソンはやはり本人の一番そばにいる家族です

どういう時に、誰に連絡をとったらいいかについては

ケアマネジャーによく確認しておきましょう。

また、本人が穏やかに過ごせる環境を作ることも大切です(=゚ω゚)ノ

自宅の環境づくりの大切なポイントは、できるだけこれまでと

変わらない雰囲気にすることです(´ω`*)

本人が好きな音楽をかけたり、大切にしている物や

思い出の品を身近においたりして、満足してもらえる空間を作りましょう♪

本人が望めば、親しい友人と過ごす時間を作る配慮もしたいところです

本人に孤独を感じさせないようにするのが家族の最も大事な

役割といえるでしょう(´ー`)

在宅での看取りは、家族にある程度の覚悟が必要になりますから

在宅医と訪問看護師に、これからどんなことが起こり得るか

その時どんな対処をするとよいかを聞いておき

イメージをもつことも大切です(=゚ω゚)ノ

というのは、亡くなるその瞬間までそばにいる家族は

辛くなってくることがありますし、夜中に気になって

何度も起きることでの負担がかかることもあります

そんな時に家族の力になるのは看取りチームの人たちです

任せられる部分は任せ、家族は本人と寄り添うことに

重点を置くことが大事です!

その日を迎えたときは

最期を迎える日までの対応については

在宅医と訪問看護師から細かなアドバイスを受けておきます

特に “その時”の連絡のとり方は

前もってしっかり確認をするようにしましょう(=゚ω゚)ノ

異常がない限り、在宅医が死亡診断書を交付してくれます

また、葬儀についての事前準備も行っておいたほうがよいでしょう

葬儀のことを考えるのは辛いことかもしれませんが

そこまでが看取りの流れと受け止めてほしいと思います

本人が施設に入居している間に事前相談をしておくのも一つの方法です!

葬儀の事前準備をすることで

看取りをする覚悟ができたという声は多く聞かれます(´ー`)



現在、在宅での看取りができる地域の在宅医療の

体制が整えられつつあります

地域の在宅療養支援の情報を集めることから始めてみてはいかがでしょうか

そのうえで、最期を迎える場所として

施設と在宅それぞれのメリットとデメリットを考慮し

無理のない決断をしてほしいと思います(*´ω`*)




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