✥✥✥夜勤スタッフが1人の介護施設は危ない?✥✥✥
介護付きの有料老人ホームで夜間の人員体制が1名というところがありました
安全面では大丈夫なのでしょうか(。´・ω・)?
そのような施設に入る場合、注意すべきポイントはありますか?
✥✥✥介護保険法で介護付きの有料老人ホームでは
「夜間の人員は1名以上」と定められているので
これを満たしていれば問題ありません✥✥✥
介護保険法で定められているとはいえ入居者も家族もたった一人で
大丈夫なの?という不安はあるかと思います(´-ω-`)
正しく理解し、安心・安全な施設選びができるように
夜間1人体制の老人ホームの現状やそれを補う仕組みや
そうした施設を検討する際のチェックポイントについて考えてみましょう♪
まずは夜間の老人ホーム人員体制ですが
老人ホームの規模によって、夜間スタッフ体制が1人という
老人ホームもあります(´ー`)
介護保険法においては、例えば介護付き有料老人ホームの場合
「1人でも要介護者である利用者がいる場合は、常に介護職員が
1人以上確保されていることが必要である。」と明記されており
これは夜間帯でも最低1人介護職員がいれば良いという解釈ができるのです!
また、介護付き以外の有料老人ホームでは「入居者の実態に即し
夜間の介護、緊急時に対応できる数の職員を配置すること。」とされ
人数までは明記されていないのです!
介護付き有料老人ホームの人では「要介護者3人に対して1人以上の
介護職員を配置(3:1)」が最低基準となっていますが
これは1日8時間・1週間40時間勤務するという常勤換算で
常にその割合でスタッフがいるわけではありません(=゚ω゚)ノ
最低基準の老人ホームでは、夜間帯は20~30人を1人のスタッフで
担当することも珍しくなく、小規模なホームの場合は夜間にスタッフが
1人である可能性が高いのです!
夜間1人体制で、一番心配なのは緊急時の対応ですよね!
高齢者が入居するための施設ですから、体調が急変する方が
いらっしゃるのも珍しいことではありません
緊急時には、救急搬送の判断や、場合によっては心臓マッサージなどの
蘇生処置が必要になることもあり、緊迫した状態になります(;´・ω・)他の
入居者もそれを敏感に感じ取り、そわそわしたり
訳もなく起きだしたりなどの不穏な行動が増え、パニック状態に陥る方も
出てくるでしょう。その状況を落ち着かせることも必要です!
そこで緊急時には、看護師や医師に電話連絡をして指示を仰いだり
すぐに駆けつけてもらえる体制を取っているホームが多くあります(´ω`*)
それをオンコール体制といい、看護師や医師だけでなく
施設長や近隣に住むスタッフも駆けつける体制を取っています(^ω^)
夜間1人にも関わらず、オンコール体制も取っていないホームは
そもそも論外で「入居者の実態に即し、夜間の介護、緊急時に対応できる数の
職員を配置すること」という法律に反していると言えるでしょう(。-`ω-)
夜間スタッフ1人のホーム入居を検討する際は
この夜間の緊急時対応について具体的に確認しましょう(=゚ω゚)ノ
いざという時に、きちんと機能する体制かを見極める必要があります
また、地震や火事などの災害における訓練も、夜間に起きた場合を
想定して1人でどう対処するかといった訓練まで実施しているかを
確認しておきましょう!
全般的に「どのように安全性を担保しているか」
「過去に事故などなかったか」
「事故があった後は、再発防止に向けた取り組みがなされているか」などを
チェックし、危機管理意識を確認することが大切です(´ー`)<緊急時
対応のチェックポイント
・夜間のオンコール体制はあるのか
・看護師やスタッフが駆けつけるまでの所要時間はどのくらいか
・緊急時対応マニュアルはあるか
夜間緊急時を想定した訓練を行っているか
夜間1人体制では、20~30人の入居者を1人で見守らなければならず
巡回しての安否確認だけではなかなか間に合いません( ゚Д゚)
「トイレに行きたい」「水が飲みたい」「眠れない」「寂しい」と
ナースコールが鳴ることも多々ある中で、昼夜逆転して目が覚めてしまったり
ふらつきがあるのに自分で車椅子に乗ろうとする方などもいて
緊急時でなくても十分に見守ることは困難です
転倒のリスクの高い方にはご家族や医師と相談し
必要に応じてセンサーなど一時的に用いられる場合もあります。
また、最近では、スタッフのパソコンで居室の温度調節ができたり
ルームセンサーで呼吸による胸や体の動きなどを検知し睡眠状態を把握
できたりするものも出てきています
そのようなIoT機器や介護ロボットを活用し、見守りを強化している
ホームも増え始めてるようです
入居者とスタッフの割合は同じでも、例えば20人を1人で見守るのと
40人を2人で担当するのでは、後者のほうが安心できると言えます
緊急時でも、1人は緊急事態に陥っている本人に対応し
もう1人は電話連絡をしたり他の入居者を落ち着かせたりと役割分担ができ
その分対応スピードが上がり安全性が高くなります(*´ω`)
安心感が得られるのはスタッフにとっても同様で
もう1人夜勤スタッフがいるだけでストレスはかなり軽減されます(´ー`)
それは虐待などにつながる心理状態をなくすことにもつながり
入居者の安全性を高める要素とも言えると思います
夜間帯での安全性を考慮すると、できれば夜勤者が複数いるホームを
選んだほうが安心ですね(*´▽`*)
ホーム側として夜勤スタッフを複数置いたほうが良いとわかっていても
人手不足が慢性化し夜勤スタッフを確保できなかったり
あるいは経営面の理由から夜勤スタッフは1人と決めているところもあります
また、小規模のホームでは「夜勤帯に1人増やすと日中の人員が手薄になり
サービス提供に支障が出る」という理由で
夜間1人体制にしているところもあります
限られた人員体制ですべてを理想通りに行うことは難しいですが
何を優先するかにホームの考え方が現れるのではないでしょうか…
人の命を預かる施設運営において、安全性の担保は重要な項目であり
その確認は施設でしっかり行って欲しいですね…